スタンフォード大学の名物授業「タッチー・フィーリー」がヤバい

スポンサーリンク
2013/01/28


「スタンフォードの未来を創造する授業」より。うーん、これヤバいですね。どこかでこんなワークショップをやってみたい。


むき出しの感情を口に出す

「タッチー・フィーリー」は特に経営者となる人材を育てることにフォーカスした授業。

自分が発した言葉が、相手のどんな感情を呼び、周りにどういう影響を与えるか。経営者なら、そうしたことを熟知しておく必要があるはずです。

30年以上の歴史を誇るスタンフォード・ビジネススクールの名物授業「Interpersonal Dynamics」、通称「タッチー・フィーリー(Touchy Feely)」とは、それを身をもって体験することが目的です。

(中略)1クラス12人の学生と2人のプロのファシリテーターが、小さい部屋に閉じ込められます。1日の授業はなんと6時間。そこでいろいろなテーマについて語り合います。

(中略)司会もなく話のテーマも決められていませんが、なんでも隠すことなく、ストレートにフィードバックしなければならないというルールが決められています。

ここから、温厚かつ善良な日本人だと耐えられないような時間が展開されます…笑

たとえば、「この間、パーティーに呼ばれなくて、すごく寂しく思った」と言います。するとその発言に対して、誰かが「今のあなたの言い方には、不快感を覚えた」など、普通なら口に出さないことでも感じたままに吐き出すのです。それを隠そうとすると、その場にいるファシリテーターが圧力をかけてきます。

さらには、12人のうち、自分を除く11人に、自分への影響力が高い順番で番号をつけたりもします。順位が低くなってしまった人は、「なぜ自分が11位なのか」と憤慨します。すると彼を11位にした当人が「あのとき君は私の目をしっかり見ていなかった。だから君の言っていたことは重要に思えなかった」と言い返します。

こんなことを密室に閉じ込められて何時間も続けていると、神経が参っておかしくなってきます。しかし、これは意図的に作られたプログラムです。他人にどういうことを言われたら、どんなふうに感じるか。また、自分がどういうことを言ったら、相手はどう感じるのか、それがだんだんわかるようになってきます。

何気ない一言が相手を傷つけたとか、逆に喜ばせたとか、そういうことも手に取るようにわかるようになってくるのです。

どうでしょう、すごい発想ではないでしょうか。相当うまくやらないと、色々崩壊しそうな危うさを感じます。ペナルティエリアに足を突っ込んで得られる学びというか。日本でやったら問題になってしまいそうな気もします(保護者が怒ったり…)。

学びというものは、こうした身体性を伴う、極限状態でこそ身に入るのかもしれませんね。振り返ると、綱渡りのようなギリギリな体験からこそ、今に生きる学びを得られているような気もします。

個人的にも、今年度は某大学で非常勤講師をやる予定なので、ゼミに入ってくれる学生には、タイトロープな時間を過ごしてもらうよう設計したいと思います。



Google+プロフィールへ