ソーサ８時間遅れで来日　案内ミスで乗り遅れ…

　中日からＤｅＮＡに移籍したホルヘ・ソーサ投手（３５）が２７日、成田空港に来日した。経由地のフランクフルトで乗り遅れたため、到着が８時間遅れるハプニングにも元気いっぱい。開幕の３月２９日からの中日戦登板に意欲を示した。

　ソーサがあきれ顔で話した。「間違った搭乗口を案内されて待ってたんだ。ドイツ語も通じないしね」。フランクフルトで関係者が案内ミス。日本行きの便に乗り遅れてしまった。すぐに夫人に電話連絡。夫人が日本の球団通訳に連絡したが、今度はソーサが振り替えで乗った日本行きの便がわからない。通訳がフランクフルトまで国際電話をして搭乗名簿を調べ、ようやく夕方の便と判明する大捜索劇。成田空港午前８時半に到着予定が、午後４時半になった。

　フランクフルトで８時間を過ごしたソーサは「ソーセージを食べていたよ」と真顔でジョーク。「日本に戻ってこれたのがうれしい」と顔をほころばせた。短髪にした精悍（せいかん）な顔つきで「抑えでもセットアッパーでも１イニング全力で抑えたい」と山口とのダブルストッパー構想を歓迎した。

　常勝中日から、５年連続最下位のＤｅＮＡに移ってもモチベーションは変わらない。「中日で学んだことも多いし、チャンスを与えてもらったことには本当に感謝している。それをＤｅＮＡの選手にも教えてあげたい。もちろん開幕の中日戦にも投げたい。そのために全力でやるよ」。竜での経験を胸に最下位脱出の救世主になる気だ。　

　　（後藤慎一）