ゲーム専用機悲観論ももちろん承知していますが、任天堂は世界中で億単位のお客様に使っていただけているゲームプラットフォームを長い間維持してきた会社です。昨年末にも「とびだせ どうぶつの森」のようなソフトをちゃんと出せて、2ヵ月で270万本売れて世の中にちゃんと認めていただけました。しかも、この中には、一般的にはスマートフォンで遊んでいると見なされている大人の女性のお客さんが多く含まれています。このように、私は大変さに対して報われることをいろんな場所で見つけています。
だから早く、ゲーム専用機悲観論を払拭して、株価も業績も上昇させたい。本当にそうならないと、私は責任を果たしたことにならないと思っています。でも悲観している気持ちもないし、負担感が強いということもありません。前社長が「失意泰然、得意冷然」という言葉が好きだということを聞いたことがありますが、これは本当にその通りですよね。波がない娯楽ビジネスなんてないですから。波がないってことは流行がないっていうことです。そういう意味では、あまりそのことで一喜一憂しているわけではないですね。もちろん、今の業績でいいはずはありませんから、なんとかしますよ。