'13/1/27
笠岡矢掛線延伸 バス運行案
井笠鉄道(笠岡市)の経営破綻による路線バス運行問題に関し、笠岡市は代替運行後の4月以降のダイヤ案などをまとめた。同市と岡山県矢掛町を結ぶ笠岡矢掛線でルートを延伸し、新設する美の浜線で1日約20便を計画。代替運行している中国バス(福山市)が設立した井笠バスカンパニー(同)が運行する。
笠岡市が市役所で25日に開いた市地域公共交通活性化協議会で説明した。笠岡矢掛線はルートを変更し、車庫を新設する同町小林まで約0・6キロを延伸する。井原鉄道井原線矢掛駅を現在1日2便が発着しているが、4月以降は27便が停車するようになり、接続が増える。延伸した区間内には、停留所を矢掛病院前と小林の2カ所に新設する。
福山市のJR大門駅と笠岡市の茂平工業団地を結ぶ路線では利用の少ない早朝の1便を減らす。市内の城見台団地と総合スポーツ公園などを結ぶ循環線では、平日午前で1便増便する。市は計画について矢掛町や福山市と調整している。
バスターミナル整備に伴い、ターミナルとJR笠岡駅を結ぶ新設の美の浜線は、市民会館・竹喬美術館前などのバス停を設置。水田卓志企画政策課長は「1日20便は確保したい。多くの通勤、通学者が利用できるよう時間帯を調整している」と説明した。運賃はJR笠岡駅からターミナルまで180円の見通しとなっている。
【写真説明】笠岡市地域公共交通活性化協議会であいさつする三島紀元会長(左端)