「中国式割り込み」で出入境管理所が大混雑―広東省深セン市
XINHUA.JP 1月27日(日)15時17分配信
中国広東省深セン市の福田と香港側落馬洲の出入境管理所では、割り込みによる大混雑が起きている。1人が列に並べば親類などがその後に割り込み、水客(密輸品の運び屋)も割り込むことで、まともに並んでいる市民は迷惑。特に落馬洲の無人通関eレーンではこうした光景がいつものことだ。「中国式割り込み」に香港の出入境管理官は、「仕方がない」といった表情を浮かべる。深セン商報が伝えた。
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飲食店や映画館、病院でも、中国人は1人がまず並び、その後に親類や友人たちが割り込むことに慣れている。落馬洲の無人通関eレーンでもやさしそうな人に割り込ませてくれるよう求め、周囲は大混雑。水客たちの「助け合い」は特に目立つ。2〜3人が2つ、3つの通関レーンを分担し、後ろに並ぶ人間の怒りをよそに早いほうに押し寄せるのだ。
新華網や人民網はこれを「秩序崩壊」と報じている。現在、深センと香港との間の通関者は延べ2億人を超え、秩序は混乱している。以前、本土住民はおとなしく並んでいたが、状況は悪化。香港側の係官はもともと責任感を持って管理しようとしていたが、今では人手不足を理由に整理にあたらなくなった。
深セン大学の崔洪軼副教授は、「こうしたマナーの悪い現象を改善し、社会の正しいエネルギーを大きくしていく必要がある」と指摘した。
(翻訳 李継東/編集翻訳 恩田有紀)
最終更新:1月27日(日)15時17分
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