(前列右から時計回りに)野村雄大さん、何媛媛さん、白川祐輔さん。後方右はゼミの教官で試食にも協力した外島健嗣准教授=大阪国際大学枚方キャンパス |
【荻原千明】大阪国際大学枚方キャンパス(枚方市杉3丁目)で、学生たちがアジアの友好を願う学食メニューを考案した。そのメニューを食べることで、開発途上国に給食費が送られる仕組みになっている。まもなく、初めての寄付が実現する。
「学生食堂に新しいメニューが登場いたしました」。昼休み、4カ国語で生放送されるアナウンスは、すっかりキャンパスのおなじみとなった。昨年11月から流れている。
声の主は、中国人留学生でビジネス学部経済ファイナンス学科3年生、何媛媛(かえんえん)さん(22)。何さんが勧めるのは、日本を表す丼によそった白飯に、韓国料理でおなじみのプルコギとナムルが盛られ、中華料理の定番・ワカメスープが添えられた、日中韓友好メニューだ。これで370円。うち20円は、NPO法人「テーブル・フォー・ツー・インターナショナル」を通してアフリカの給食のために寄付される。府内では5大学などが参加する、TFTと呼ばれるプログラムだ。