労働基準法違反:女子高生「リフレ」摘発 都内17件
毎日新聞 2013年01月27日 20時28分(最終更新 01月27日 21時38分)
警視庁少年育成課は27日、女子高校生が個室で客の足をもむなどする「JKリフレ」について、東京都内の17店を労働基準法違反(危険有害業務の就業制限など)の容疑で一斉捜索した。JKリフレはJK(女子高校生)によるリフレクソロジー(足裏などのマッサージ)の略称で、秋葉原を中心に人気が過熱しているが、少女を「売り物」にする業態が問題視されてきた。JKリフレに対する強制捜査は全国初。同課は経営者らから事情を聴き、同法違反容疑で立件する方針。
捜索されたのは秋葉原8店、池袋4店、新宿3店、渋谷と吉祥寺が各1店。警視庁はJKリフレで働いていた約100人を保護したが、18歳未満は約70人いたという。JKリフレはカーテンで仕切られた2畳ほどの個室で女子高校生がサービスする業態。会話をしながらマットの上で足や手をもんだり、パジャマ姿で「添い寝」する。基本料金は30分3000円程度。漫画喫茶やカラオケ店の個室を使うこともある。店の関係者によると「ハグ(抱きしめる)」「ビンタ」などのオプションもあり、一部で性行為をする女子高校生もいるという。
同課によると、秋葉原では女子高校生の格好をした成人女性によるリフレ店はあったが、実際に女子高校生が働いている店が確認されたのは昨年から。1年で急増し、現在は都内に70〜80店ある。
JKリフレは表向きは性的サービスがないため風俗営業法の規制外とされるが、同課は労働基準法が18歳未満に禁じる「有害業務」にあたるとみて家宅捜索に踏み切った。同課幹部は「女子高校生との触れ合いを主とするサービスそのものが違法の疑いがある上、エスカレートすれば女子高校生が犯罪に巻き込まれる可能性がある」と指摘している。【黒田阿紗子】