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【関西の議論】筋トレもする「競技かるた」 V9女王23歳の「スピード違反」
読み手はすべての読み札を読んでいき、敵陣の札を取ったり、相手がお手つきをした場合は、自陣の札を相手に渡し(「送り札」と呼ぶ)、自陣に並ぶ札を先にゼロにした方が勝者となる。
競技かるた人口は約100万人。段位は初段から八段まであり、実力日本一を争う名人位戦(男性)やクイーン位戦(女性)に挑戦できるのは四段以上の有段者。毎年10月に東西でトーナメント戦が行われ、それぞれの代表を決める。そして11月に東西の代表が名人とクイーンへの挑戦権をかけて戦い、その勝者が翌年1月、近江神宮での名人位戦、クイーン位戦に出場できる。
会場が近江神宮なのは、小倉百人一首の「一番歌」を読んだのがここに祭られている天智天皇であることにちなむ。近江神宮はかるた愛好家の「聖地」なのだ。
さながらスポーツ観戦
今年の名人位戦は、会社員の千代間大和(ひろかず)さん(25)=五段、横浜市=と会社員の岸田諭さん(25)=六段、京都市=が対決。クイーン位戦は、楠木さんに、小学校講師の本多未佳さん(23)=六段、石川県小松市=が挑んだ。
競技中はかすかな雑音も戦いに支障をきたすことから、競技開始前に、報道陣向けの写真撮影時間が設けられている。
そのデモンストレーションの間も出場者にとっては重要なウオーミングアップ時間で、直接勝敗に関係ないとはいえ、取り札に伸ばす手のスピードは相当なもの。何度シャッターを切っても、札を弾き飛ばす写真がうまく撮れない。
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