謎のテスト生！？自称１６３キロ、無職の右腕リベラ来日…中日

来日しポーズを決める中日のテスト生・リベラ

　中日の入団テストを受けるドミニカ共和国出身のエディ・リベラ投手（２４）が２６日、中部国際空港に来日。米国でのプレー経験がない無職の右腕は「直球とスライダーには自信がある。２０１０年には１０１マイル（約１６３キロ）を投げたよ」と言ってのけた。

　来日前から話題に事欠かない。同じドミニカ出身で通訳兼ブルペン捕手のルイス氏が「近所に球の速いピッチャーがいる」と球団に紹介。今回のテストが決まったが、球団にファクスで送られてきたパスポートのコピーが不鮮明で、出迎えた球団関係者も「顔が分からない」という状態だった。

　本人によれば、１９歳で１６１キロを計測。０８年に投手としてカージナルス、１０年にもパドレスと契約したが、いずれも就労ビザが下りなかった。その後もメジャーの複数球団からスカウトされたが、ビザの問題で実現せず。「（犯罪など）悪いことはしてないんだけどね」と身の上を明かした。

　現在は無職だが、地元の野球スクールに通い、１６０キロ前後をコンスタントに計測しているという。ＭＡＸ１６３キロの“剛球伝説”が事実なら、新記録となる。謎だらけの助っ人が高木竜の救世主になるかもしれない。

　◆エディ・リベラ（Ｅｄｄｙ　Ｒｉｖｅｒａ）１９８８年１２月１８日、ドミニカ共和国生まれ。２４歳。ルイス・アルトゥーロ・ベレムーデ小を卒業したが、最終学歴は「覚えていない」。０８年にカージナルス、１０年にパドレスと契約したが、米国でのプレー経験はなし。球種は直球とスライダー、シンカー、カーブ。趣味は読書と音楽鑑賞。１８０センチ、８７キロ。右投右打。未婚だが家族は１男。