中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

古川雄輝 LONDON公演いざ出陣! 日英合作舞台「家康と按針」31日開幕

2013年1月26日 紙面から

 昨年12月、日英合作舞台「家康と按針」に出演した俳優の古川雄輝(25)が、今度は31日(日本時間2月1日)にロンドンのサドラーズウェルズ劇場で開幕する「ANJIN」で、国際俳優の夢に向けて第一歩を踏み出す。本紙のインタビューに「日本の文化をしっかり伝えたい」と意気込みをみせた。 (関龍市朗)

 徳川家康とイギリス人三浦按針(ウィリアム・アダムズ)の友情を描いた物語。古川は武士から宣教師になったドメニコを演じる。エンジニア志望から俳優に転じた自身を役に重ね、「似てる部分もあるので、役作りに少し生かされたと思う」と話す。

 カナダや米国で11年間暮らして身に付けた英語力でも存在感を発揮。昨年末の公演前には2度ロンドンに渡った。「アメリカ英語をイギリス英語に直すボイストレーニングを受けたが、発音を直すのは思っていた以上に大変だった」と振り返る。

 2009年の初演でドメニコを演じた藤原竜也(30)も古川の演技を見て「僕より良かったよ」と声をかけてくれたという。先輩からの激励に感謝しつつも「藤原さんのマネはできない。自分なりのドメニコを演じたい」と冷静だ。

 ロンドン公演には「お客さんの反応が日本と違うので楽しみ。サムライ(の時代の物語)はきっと好きだと思う」と日本の歴史や文化を表現することに意欲をにじませた。

 公演後は、帰国してすぐに映画の撮影に入る。「映画は好きだけど、役者が成長する場所は舞台。今後も毎年最低一回はやりたい」とキッパリ。

 目標に掲げるのは渡辺謙(53)。「海外にいたころ、外国で活躍する日本人の役者があまりいなかった。アジア人の役も決まっていて、下に見られている感じがした。だから渡辺謙さんの活躍が誇りに思えた。渡辺さんのように海外で活躍したい」と力を込めた。

 ロンドンの大舞台をステップに、どのような俳優に成長していくのか楽しみだ。

 ◆「家康と按針」(ロンドン公演タイトルは「ANJIN」) 主演の市村正親(63)が徳川家康、英俳優のスティーブン・ボクサーが三浦按針を演じる。2009年に初演し、昨年12月にKAAT神奈川芸術劇場と東京・青山劇場で再演。ロンドン公演は1月31日〜2月9日まで。

 ●古川雄輝(ふるかわ・ゆうき) 1987年12月18日生まれ。東京都出身。7歳から11年間海外で過ごす。慶応大理工学部卒。10年に「キャンパスターH★50withメンズノンノ」で審査員特別賞を受賞し俳優としてデビュー。舞台、映画、ドラマに出演。今年公開予定の映画「永遠の0」にも出演。身長180センチ。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ