「もうかります」のセールストークは詐欺を疑って−。県警振り込め詐欺対策室は、未公開株や社債などの販売をうたう特殊詐欺を「もうかります詐欺」と名付けて、県民に注意を呼びかける。
県警によると、県内ではオレオレ詐欺などの振り込め詐欺は減少傾向だが、パンフレットや電話で金融商品などの販売を持ちかけて現金をだまし取る手口の詐欺が、二〇一一年の七件から一二年は五十件と急増し、被害総額は約三億円に上った。県警はこうした詐欺を「振り込め詐欺以外の特殊詐欺」と呼んでいたが、被害が止まらない現状を受け、県民に分かりやすい名称で注意喚起しようと「もうかります詐欺」と名付けた。
ただ、警察庁や他県警はこうした名称を採用していないため、どこまで浸透するかは未知数。県警は「ポスターや広報活動で使用し、被害防止に努めたい」と話している。
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