鷹狩りは中央アジアの遊牧民がはじめたと
いわれている。
「日本書記」に鷹狩りについての記述があり、
日本へは4世紀ごろ伝わったようだ。
また「万葉集」に鷹狩りの歌があることから、
7〜8世紀には国内に広がっていたと思われる。
その後、貴族や武士の間に広まり、
公的行事に取り入れられるなど、
近世まで盛んに行われたが、
明治に入り次第に衰微していった。
一方、このような歴史とは別に、
東北の山の民の間で
生業として鷹狩りが行われてきた。
松原英俊は、
この流れをくむ最後の鷹匠(たかじょう)である。