二世に一番説得力のある言葉

最近ふと考えたことです。今現在の教会の混乱に対して、最も二世に説得力のある言葉はなんでしょうか?それは『顕進様支持』といいたいところですが、残念ながら正論ではあっても、私の周りを見ると、もう一歩を踏み出すまでの説得は難しいようです。保身や無知、そもそも根本的な信仰のつまずきが邪魔しているのだと思います。

おそらくこのような状況で二世に一番説得力のある言葉は、「この混乱に関わるな」だと思います。もっと言えば、距離を置き、傍観し、成り行きを見守れということです。実際に多くの二世がこの立場をとっていると感じます。もちろん私は賛成できません。

しかし多くの二世は、教会と顕進様のどちらが正しくとも、そもそもみ旨を頑張る気力はほとんど残っていません。先輩二世であればあるほど、摂理に対する閉塞感、絶望感を感じており、「『天一国』など夢のまた夢」と考えています。摂理に関われば関わるほど疲れるので、個人や家庭の社会生活のほうを頑張ります。それとて甘いものではありません。混乱に関わらないようにしている二世は、教会組織から言われたことも頑張るつもりはありません。

二世の集まる希苑教会は「摂理を進めるための教会」というよりは、「二世の交流サロン」です。交流自体も大事ですし、尊いものだと思います。ですが摂理を中心に一つにならなければ、二世同士の授受作用の中で、神様やご家庭の香りはどんどんと薄くなっていき、親が不在ならば、その関係は兄弟姉妹ではなく友人・知人になっていきます。

かといって、摂理やみ旨を中心に一つになりたくても、教会の発表する摂理は、二世にとって夢のある魅力的なものどころか、苦行に近いものです。家庭としてはもちろん氏族復帰は頑張るべきです。しかし多くの二世が、まずは氏族と親の間で、献金摂理などで悪化した関係の修復から始めないといけません。氏族復帰を頑張らない二世を責めるのは酷な事です。これは一例ですが、知り合いの方は実家の敷居をまたげないので、孫である二世に自叙伝を渡しに行かせたそうです。「渡しに行ってくれるだけ御の字だ」といっていました。

さらに多くの二世を戸惑わせたのは、『基元節』です。どこの二世が「基元節には神様とお母様が結婚して新しい時代が始まる」と聞いて、心踊り、希望を感じるでしょうか?

「やったー!お母様と神様が結婚?!これで新しい時代、天一国の出発だ!!希望が湧いてきたー!!」

そんな二世は見たことがありません。さらに言えば一世の方からもその様な波動を感じたことはありません。賛美は口だけです。とても本音とは思えません。どなたかその様な方がいらっしゃれば、コメントを頂きたいと思っています。ついでに最後までお父様の願われていた、統一韓国における天一国の摂理が、この教会の公式見解では、すでにキャンセルされていることに対する見解も、合わせてお聞きしたいです。そもそも「基元節は神様とお母様の結婚だよ」というお父様の直接のみ言葉はあるのでしょうか?私もオ・テギョン教授の作り話だと思っています。(神様の婦人グループの実態←リンク)

これほどの夢も希望も無い基元節の話をされて、奮い立つ二世は狂信者ぐらいです。私の親世代は、「天国ができる」という希望のもと奮い立ち、摂理におけるあらゆる犠牲も耐えてきました。この基元節の見解で、二世に同じことはできません。

私は二世達に顕進様のビジョンと活動を推したいですが、多くの二世は、今までの傷ついた経験から、教会とも顕進様とも距離を置いて傍観を決め込んでいます。逆に今まで公職などで頑張ってきた二世は、保身と情熱の間で揺れ、結論を先延ばしにする意味でやはり傍観を決めているように見えます。彼らの姿勢は「顕進様が戻ってきて、御子女様が早く一つになるといいね」です。二世の先輩を批判したくは無いですが、自分の言葉で喋っていません。本部見解の模範解答のそのままです。

ここからは二世に訴えたい内容になります。内容がかなりうろ覚えですが、顕進様が昔に語られたみ言葉です。

15世紀のヨーロッパにおける大航海時代では、生きて帰って来れないことも多かった事から、始めは誰もが『様子見』であった。そのなかでも自らの信念から、危険を承知で未開拓航路を行ったのは、一握りの人間達だった。そして新しい領土の獲得により、その利益が莫大であることが確定してから、大勢の人間が競って航海するようになった。先陣をきったものたちはもちろん犠牲も大きかった。しかし今日歴史に記憶されているのは、先陣をきった一握りの人間達のほうである。

顕進様は教会における未開拓航路を行こうとされていました。顕進様が進められた多くのことも、「それは無理だ」という多くの批判がまず多くありました。しかし顕進様の船では希望と夢を見せてくださいます。例え自分はそこにたどり着けなかったとしても、ご家庭の血統が一人でもそこにたどり着けるのならば本望といえるほどの、人類にとっての夢と理想です。

『天一国』は、まだ誰も見たことのない場所ですが、神様が創造時に描いたビジョンです。お父様が同じ夢を描き、顕進様が同じ夢を引き継ぎました。人類の夢ですから、様子を見てからでも最終的には入ることはできると思います。しかし三世たちは、子孫たちはそれを誇ることができるでしょうか?

おじいちゃん、おばあちゃん達(一世)はみ旨のために苦労して犠牲になった。お父さん、お母さん達(二世)はその経験から様子を見ていた。ぼく達(三世)は親の行いから、周りの目を気にしながら、下を向いて天一国に入る。・・・このようにならないとも限りません。

よく引用される、ヘブル人11・1(さて信仰とは~)は、いつの時代も多くの事を我々に問いかけています。私は個人的に、11章に続く12章の1~2節も好きです。
こういうわけで、私達は、このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから、一切の重荷と、からみつく罪とをかなぐり捨てて、私達の参加すべき競争を、耐え忍んで走りぬこうではないか。信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。(ヘブル人12・1~2)




クリックいただけると励みになります。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 統一教会へ
にほんブログ村

コメントの投稿

非公開コメント

No title

同感したします、悲しいですが、確かに今の現状はできるだけ引いて見るようにするのが賢明かもしれませんね。
明らかに教会のしている事がひどい事であっても情報が入り乱れたこの頃ではだいぶ警戒している二世が多いでしょうから。
営業でいくらいいものを勧めてもひどい営業が多いからいい営業にも奥手になってしまう状況と似ているかもしれません。

理解にはある程度の時間がかかるかもしれませんね。

Re: No title

>同感いたします。さん

コメントありがとうございます。やはり二世の立場からは事情も分かるので、二世を責める事は難しいです。同時に簡単にあきらめることもできません。今しばらくブログ村で主張し続けてみようかと思っています。

身体を鍛えて

身体を鍛えて、備えてください。心も鍛錬されるはずです。日々の、つみかされを怠らないでください。われわれ還暦を過ぎた一世は、しかるべき時には、間に合わない可能性があります。
希望を持てとは言えませんが、悲観せずに。心身が鍛えられると、希望がわいてしまうものです。
御健闘を祈っております。

Re: 身体を鍛えて

>サランさん

少し誤解をさせてしまったようで申し訳ないのですが、個人の信仰姿勢としては、どちらかというと希望的です。私のブログの雰囲気が雰囲気なので、誤解も無理からぬことですが、『希望』という点では大丈夫です。

ご忠告どおり、トレーニングもしようと思います。有難うございます。
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おススメ紹介

神様の摂理から見た南北統一

新品価格
¥4,725から
(2012/6/25 03:08時点)

御旨の道

新品価格
¥1,575から
(2012/6/24 03:08時点)

一和メッコール(大麦健康飲料)250ml《30缶》

新品価格
¥3,300から
(2012/6/25 03:15時点)

最新コメント
リンク