「憐生院釈尼益念」 彼女の新しいお名前です。
当初は密葬でと伝わって来ましたが、弟さんとご親族の方々の家族一緒に送ってあげたいとの
強い思いが届き、家族4人のご遺体が揃っての立派な家族葬となっていました。
地元の資産家で名家でも有り、たくさんのお花がロビーにまで溢れ多くの弔問の方々が訪れていました。
私がお送りしたささやかな籠花は有り難い事に祭壇に飾られていました。
お嫁入り前のお嬢さんに相応しいようにと白百合に淡いピンクのお花とカスミ草を散らしたアロマの守人と
書いた籠花。
彼女は可愛いお顔でご両親に挟まれて安心しきって眠っているように見えました。
弟さんと従姉妹さん、叔父さん叔母さんとお話させて頂きました。
皆様お口を揃えて「とても仲の良い家族でした。」「長女も責任感の強い子でした」「今でも憧れのお姉さ
んに変わりありません」「世間がなんと言おうと自慢の家族です。私達は大丈夫です」 とおっしゃいます。
祭壇を見回しても暗さも澱みも微塵も感じません。
彼女の柩の上には最初の愛犬凡太の霊の御札が有りました。
胸元にコートが見えたような気がして、あれっと思って覗いていたら従姉妹さんが「保護活動の時に着て
いたコートをこっそり入れたの。内緒ですよ!」 と屈託のない悪戯っぽい笑顔で語りかけてきました。
あっ‥内緒じゃなくなっちゃった。
愛されているなぁ~…良かったですね。
もう電話に追われる事もない‥他の乱雑なボランティアの
為に冤罪を着せられ怒鳴られたり噂されたりする事も無い。
貴女を大好きなご親族と全国にいる貴女の支援者・理解者の愛だけを受けとり力として、愛するご両親と
お婆さまと4人手をつないで揃って神界目指して高みに登って下さい。
もう振り向かないで、真っ直ぐ上を見て身を焦がす程熱く光輝く輪の中へ。
ありがとうございました。生涯の友と呼ばせて下さい。
凡太と会えるかな~。楽しみだね
幸太郎も元気が無かったそうだけど、今夜からご飯を食べ始めたそうだから心配ありません。
さようなら
そしてありがとうございました
(尽きない想いを持て余しながら)