野田前首相、「アベノミクス」は「国際社会で通用しない」と批判
野田前首相は26日、滋賀県内で講演し、政府と日本銀行が2%の物価上昇率目標を導入する、安倍政権の経済政策「アベノミクス」について、「国際社会では通用しない」と厳しく批判した。
野田前首相は「何でもかんでも、日本銀行に責任をかぶせようというやり方は、わたしは、国際社会で通用しないと思います。今のやり方は、日銀はやる気がない、能力がない、それを政府がお尻をたたいているようにしか見えません。これは、国の内外に間違ったメッセージを出すと思います」と述べた。
さらに野田前首相は、2012年度の補正予算案で、公共事業費が5兆円規模となったことについて、「安易な大盤振る舞いを今まで何回やってきたのか。借金をいっぱい作り、デフレから脱却しなかった」としたうえで、「『失われた20年』に戻る政治は、断じていけない」と批判した。