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◆大相撲初場所14日目 ○朝赤龍(下手出し投げ)高見盛●(26日・両国国技館) 幕下陥落で引退を公言している東十両12枚目・高見盛(36)=東関=の今場所限りでの引退が濃厚となった。西同6枚目・朝赤龍(31)=高砂=の下手出し投げに敗れて4勝10敗となり、春場所(3月10日初日。大阪・ボディメーカーコロシアム)の幕下陥落が確実となった。千秋楽の取組後に師匠・東関親方(元幕内・潮丸)と相談し、引退を決断する見込みだ。千秋楽が現役最後の一番となる可能性が高い。
高見盛は今にも泣き出しそうな顔だった。朝赤龍に敗れ幕下陥落が現実となる10敗目。がっくりと肩を落とし国技館からJR両国駅のタクシー乗り場へ歩き出した。「明日は取る。完全に終わってから考える」。ファンからの「辞めないで」の声も耳には入らない。カメラのフラッシュに目がくらみ、顔面を鉄柱にぶつけるほど心は大きく動揺していた。
わずかに可能性が残る十両残留をかけた朝赤龍との一番。立ち合いで得意の右四つで寄ったが、相手の右下手出し投げに体が崩れ土俵に沈んだ。「体は動いたけどうまくいかない」。数々の逆転劇を生んできた、驚異の粘りは消え去っていた。
14日目を終え、幕下から昇進濃厚な力士は最大4人。逆に十両からの陥落は高見盛を含む3人が予想される。千秋楽に勝っても5勝10敗。審判部の朝日山副部長(元大関・大受)は「6勝で厳しいのだから5勝ならなおさら。(西幕下2枚目で勝ち越した)北?磨の方が有利」と幕下陥落を事実上、明言した。松ケ根副部長(元大関・若嶋津)も「厳しい」と口をそろえる。すでに鏡山部長(元関脇・多賀竜)は9敗の時点で、残留へ厳しい見解を示している。春場所の番付編成会議は場所後の30日に開かれるが、担当する審判部の幹部の言葉から陥落は確実だ。
高見盛は打ち出し後、墨田区の東関部屋へ向かった。昨年末から病気で入院していた師匠の東関親方(元幕内・潮丸)がこの日、退院。師匠は進退について「本人に任せている。明日は思いきり行けと話しただけ」と明かした。千秋楽の打ち出し後、元関脇・高見山で先代師匠の渡辺大五郎さんを含む三者会談で、最終判断を下す方向だ。
現役続行の意思を問われ「それも含め明日考える」と高見盛は漏らしたが、すでに年寄名跡「振分」を取得し親方として相撲協会に残る権利を有し引退への支障はない。真っすぐな性格から「落ちたら辞める」の公約を取り消す可能性は低い。千秋楽の若荒雄(28)=阿武松=との一番が現役最後の相撲となるだろう。取組は2時半過ぎ。愚直な男は最後まで手は抜かない。すべてを出し切り、99年春の初土俵から始まった高見盛劇場に幕を閉じる。
◆高見盛 精彦(たかみさかり・せいけん)本名・加藤精彦。1976年5月12日、青森・板柳町生まれ。36歳。東関部屋。弘前実から日大に進み、4年時にアマチュア横綱に輝き東関部屋に入門。99年春、幕下付け出しで初土俵。2000年初、新十両。同年名古屋、新入幕。02年秋、新三役。殊勲賞1回、敢闘賞2回、技能賞2回。金星2。188センチ、138キロ。得意は右四つ、寄り。
(2013年1月27日06時02分 スポーツ報知)
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