国際宇宙ステーション
地上400km上空の宇宙を飛行している国際宇宙ステーション(ISS)、2月28日〜3月4日ま
で毎日夕方観測することが出来ました。天頂近くを飛行するときは、西の空に輝く金星よりも明
るく、とても見応えがあります。特に3月1日は、天頂付近で地球の陰に入って見えなくなって、
まさにUFOのような飛行でした。
日没から1時間以上経過した飛行の撮影は、これまでの星座撮影の経験もあり比較的簡単
でしたが、日没後30分〜45分後の撮影は空がまだ明るく、ISSの移動によって空の明るさが
刻々と変わり大変難しかったです。
撮影日:2007-03-01 撮影地:香川県善通寺市
北西の低い空、カシオペア座の左下より見え始める。
カシオペア座とアンドロメダ座の間を通過中
カシオペア座を過ぎてペルセウス座にかかる。
ペルセウス座を天頂に向けて通過中
ペルセウス座を天頂に向けて通過中、ぎょしゃ座のカペラが見えてきた。
ぎょしゃ座を通過中、この頃明るさがピークになった。金星よりも明るい。
ぎょしゃ座を通過し天頂付近で「ふわっと」地球の陰に入り消えた。
撮影日:2007-03-02 撮影地:香川県善通寺市
西の低い空、沈みかけた金星の上に見え始める。
西南西の空を飛行中
くじら座を通過中
南西の空で地球の陰に入り消えた。
撮影日:2007-03-03 撮影地:香川県善通寺市
日没から25分しか経過していないので空がまだ明るい。
北西の空高いところを通過中。(丸い雲の右下)
丸い雲の右上を飛行中。左に見える星はぎょしゃ座の一等星「カペラ」
右上隅を飛行中のISS
撮影日:2007-03-04 撮影地:香川県善通寺市
日没から45分経過したが、西の空はまだ明るい。
西南西の空を飛行中。右に見えるのは金星
南西の空を飛行中。なぜか軌跡が破線に写っているが、ISSは点滅などはしていない。
南西の空を飛行中。山の中腹に見える明かりは、
「こんぴら舟々」で有名な琴平町の金比羅宮。
だんだん南の空へ遠ざかっていく。
今回の飛行は南の空の低いところまで見えた。
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