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国際
【中国ネットウオッチ】朝日の記事引用で「誤報」論争 中国メディアVS.香港の記者
日本政府が沖縄県・尖閣諸島周辺の領空を侵犯する中国機への警告射撃を検討していることに対し、中国のインターネットでは「開戦だ」と好戦的な発言が相次ぐ。そんな中、小野寺五典防衛相が記者会見で警告射撃の実施を「明言した」とする報道をめぐり、中国メディアと香港の記者がネット上で「誤報か否か」の論争を繰り広げた。中国の言語空間におけるネットの重要性を示す好例といえそうだ。
■発言の真相は…
論争のきっかけは、1月15日午前の小野寺防衛相の会見だ。香港のフェニックステレビの李●(=「森」の木をすべて水に)東京支局長が、中国機が「日本のいわゆる領空」に入った場合に警告射撃があり得るのか、と質問。これに対し、防衛相は「国際的な基準に合わせて間違いのない対応を備えている」と応じるにとどめた。防衛相自身の発言に「警告射撃」という言葉はなかった。
この質問には背景がある。産経新聞は9日付の紙面で、昨年9月の国有化以降、中国の軍用機が日本領空への接近飛行を繰り返していることを紹介し、「政府が警告射撃など自衛隊の対抗措置を強化する検討に入った」と報道。これが中国メディアに引用され、14日には中国人民解放軍の彭光謙少将が「日本が(警告射撃で)曳光(えいこう)弾を1発でも撃てば、それは開戦の1発を意味する」と発言するなど、中国では関心が高まっていた。
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