Updated: Tokyo  2013/01/27 03:54  |  New York  2013/01/26 13:54  |  London  2013/01/26 18:54
 

ソロス氏:ユーロ存続の公算-日銀の政策は「本物」円下落へ

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  1月24日(ブルームバーグ):資産家で投資家のジョージ・ソロス氏は、ユーロは存続し、他の諸国が一段と拡張的な政策を推進する中で相場は上昇することになりそうだとの見通しを示した。同氏は、ドイツが提唱する財政緊縮策に対して最も積極的な批判を展開している人物の1人として知られる。

ソロス氏はスイスのダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、財政緊縮を現時点で採用するのは誤った政策だとあらためて主張し、今後1、2年は「非常に緊迫した状況」が続くと予想した。

同氏は一方で、「通貨戦争」に各国が突入するリスクが存在し、これは欧州中央銀行(ECB)の行動様式を変えることにつながる危険があると指摘。主要国はそのような対立を回避するための合意点を見いだす必要があると訴えた。

ソロス氏は円相場の動きについて、日本銀行の政策が「本物」であることに起因しているとの見方を示す一方、日本の当局が円相場をどこまで押し下げることができるかは、米国がどの程度まで容認する意向であるかによって制限されるだろうと語った。

さらに「ユーロは上昇し、円は下落する」機運があると述べ、「事態がどこまで進むかは分からないが、どちらの方向に向かっているかを指摘することはできる」と付け加えた。

原題:Soros Says Euro Is Here to Stay With Two ‘Tense’ YearsAhead (2)(抜粋)Soros Says Move in Yen Due to BoJ Policy Is ’Real’(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:Davos, Switzerland Matthew G. Miller mmiller144@bloomberg.net;フランクフルト Jeff Black jblack25@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net

更新日時: 2013/01/25 09:18 JST

 
 
 
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