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1 事故に負けない |
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原発事故で負けるということは、今のまま、何もしないことである。 双葉町民には負けてほしくない。勝ってそれぞれ生き抜いてもらいたい。今はそれぞれの地に離れて住もうとも、廃炉が完了して故郷から放射能の危険が去り、自然と共生出来るようになったら再結集しよう。 我が子どもたちへ、この悔しさを忘れることなく、何としても生き抜いて何倍も幸せな双葉町を再建していただきたい。そのためにも負けないで学び、求められる人になれ。世界の雄になってもらいたい。 |
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(1) 負けないということは以下のことを忘れないこと |
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①避難してくださいと国から頼まれたこと。 ②東電と国は事故を絶対起こさないと言っていたこと。 ③町と県と東電には安全協定があること。 ④事故は我々が起こしたものではないこと。 ⑤正式な謝罪と見舞いがないこと。(形のあるものではないこと) ⑥自分の権利は自分以外に行使できないこと。 ⑦被ばくさせられたこと。 ⑧放射能の片付けをさせられること。 ⑨20msv/yで町へ帰ること。(一般公衆の限度は1msv/y以下) |
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(2) 勝つためには何をしなければならないか |
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①事故の原因者を確定すること。 ②我々の受けた損害のメニュー作成すること。 ③損害の積算をすること。 ④回復の請求をすること。 ⑤回復の限界と代替を請求すること。(仮の町、借りの町) ⑥立証責任の不存在を共有すること。 ⑦気づくこと。 ⑧水俣の住民の苦難を学ぶこと。 ⑨広島・長崎の住民の方に聞くこと。 ⑩避難先の皆さんの恩を忘れないこと。 ⑪多くの町民が健全な遺伝子を保つこと。 ⑫ウクライナの現実を確認して同じテツを踏まないこと。 |
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(3) 町民の力を結集すること |
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①役割分担をすること。 ・汚染調査 ・除染問題 ・賠償問題 ・住居問題 ・職場問題 ・健康問題 ・墓地問題 ・学校問題 ・中間貯蔵施設問題 などの調査研究する組織をつくり町民の不利益を解消すること。 ②事故調査委員会をつくること 事故の報告書には避難を強制された住民の実態が語られていない。外部に任せていたらいい加減に処理されてしまうので、委員会を町独自に構成して正しい記録を残さなければならない。 |
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2 主張する権利を行使する |
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①見守り隊の組織 ②法律家の組織 ③文書学事の組織 ④ボランティア活動組織 ⑤被ばく被害者団体の組織 などを組織して国民の主権と被害者の復権を勝ち取らなければならない。 |
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3 この世には先人の教えがある |
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(1) 温故知新 |
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歴史から新しい発想が出てくる。自分が直面している問題について語られています。遠くは私たちの祖先である標葉藩が相馬に滅ぼされたこと、会津藩が長州に負けたこと。しかし、負けても滅びる事もなく私たちは生きてきました。先人達に感謝し、これからは私たちが町の存続を引き継ぎ後世に繋がなければなりません。今度の事故は前例がありません。今は子どもたちを放射能の影響によるDNAの損傷を避けて暮らし、幾多の困難に負けずに
双葉町の再興に向かって、生き延びましょう。 |
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(2) 人生に五計あり |
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中国、宋時代の朱新仲が教訓として伝えた人生の処世訓とされるものです。生計、身計、家計、老計、終計があり、生き抜く考えが記されています。 |
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(3) 八正道と言う道 |
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昔、釈迦がインドで行われていた求道について、新しい道があることを説いたとされています。
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正見 : 正しい物の見方 正思惟 : 正しい思考 正語 : 偽りのない言葉 正業 : 正しい行為 正命 : 正しい職業 正精進 : 正しい努力 正念 : 正しい集中力 正定 : 正しい精神統一 |
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