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どうも、RENです。
今回は、現代編を一気に詰め込みました。それと、あの人が出てきます。それではどうぞ。
幻想入り編
夢から現実、そして幻想へ
カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。

???「んー、朝か」

俺こと狂咲くるいざき 彩人あやとは朝が弱い。夜更かししたわけでも、低血圧なわけでもないのに朝が弱いのだ。

彩「5時57分、アラームの3分前に起床か。」

伸びをひとつして着替え、朝食を作るためにキッチンへ向かう。一人暮らしなので当然だが。俺には親が居ない。いるにはいるが俺は親と思っていないし、あっちも自分のことを息子とは思っていないだろう。ただ、生活費などは振り込んでくれるけど。
別に寂しくはない。俺をここまで育ててくれたばあちゃんがいたから。ばあちゃんは厳しかった。「男ができないのは妊娠と出産だけでいい」の信念の元、生活に必要なスキルは全て叩き込まれた。でも、とても暖かかった。俺がまだ小さいゆえに善悪の判断もできず迷惑かけたときも

婆「迷惑をかけていけないのは他人、迷惑をかけてもいいのは家族と信頼できる友達だけなんだよ」

と、言って笑って抱きしめてくれた。その言葉を聞いたとき、とてもうれしくて胸の中が暖かくて泣き笑いながら頷いた覚えがある。
それと、近所の人たちもとてもよくしてくれたから性格が曲がることはなかった。むしろ、近所の子供たちとよく遊んでくれるお兄さん的なレッテルを貼られていた。
前に、「ヒマだから遊んで」と近所の子供たちが数人家に来たことがある。理由を尋ねたら、八百屋のおばちゃんが「アヤちゃんのところに行けば遊びに困らないわよ」といったからだそうだ。それからというもの頻繁に子供が来るようになってついには家じゃ入りきらない人数になった。そしたら、八百屋やお肉やのおばちゃんたちが学校の使用許可(校庭限定)をとってきてくれた。恐るべき、おばちゃんパワー。いつもお世話になってるし、少しでも恩返しができたらと思って子供の相手をしている。何より結構自分も楽しんでるしね。
そんなばあちゃんも去年、寿命で亡くなった。とても、安らかな顔をしていた。葬儀には近所の人たちが大勢手伝いに来てくれた。ばあちゃんはとても人望がある人でよく相談事を、それこそ老若男女問わず受けていたから当然である。泣いたのは、ばあちゃんが死んだその日だけだった。おばちゃんたちは、俺のことをとても心配していた。「泣いたっていいのよ」と言ってくれる人もいた。そんな人たちに俺は、「もう十分泣きました」と言って笑った。そんな俺を見て、とても安堵した表情で「困ったことがあったら力になるからね」と言ってくれた。
そんな人たちに支えられて俺はここまで生きてきた。正直ありがたいと思う。ここの人たちは大好きだ。でも、やっぱりこの世界は腐っている。

彩「うん、今日もいい出来だ」

なんだか昔のことを想い帰していても料理の手は止まっていなかったみたいだ。まあ、長らくやっていたから体が覚えてしまったんだろうな。ばあちゃんは、料理の先生もやっていたから教えられたレシピは和・洋・中からインド・ギリシャ・イタリア・フランス、デザートも和・洋・中と何でもござれな感じだ。特に和食は高級料亭レベルだったらしい。
今日は学校がある日だからそろそろ行かないといけない。まあ、俺は勉強が嫌いだし?授業中は専ら、読書(小説)か楽譜を見て脳内再生のどちらかだけどね。それでも、成績は悪くない。一夜漬け最強。

彩「時間は8時、弁当は持った、忘れ物は無し。」

外に出て、家の施錠をし自転車に跨って

「そんじゃ、いきますか」

そのとき俺は気づいていなかった。上空に胡散臭い笑みを貼り付けた金髪の美しい少女が自分を見ていることに。








俺の通う学校は家から自転車で20分のところにある小・中・高のエスカレータ式で小学生の頃から通っている。なんてったって成績さえ問題なければ受験なんて必要ない。勉強嫌いの俺からしてみればとても好条件なのだ。

子「「「あっ!、アヤ兄ちゃんおはよ~!!」」」

彩「おう!おはよっ!」

小学校から通えるので必然的に近所の子供たちと一緒に登校することが日課になっている。雑談しながら走っていると校舎が見えてきた。子供たちと別れ、自分の教室に向かう。

ク「おっ、彩人!おはよー」

彩「チャオッス!」

ク「相変わらず、そのあいさつなのな」

彩「いいだろ、朝も昼も夜も同じ言葉で済むなんて合理的だし」

ク「まあいいけど。それよりさ、いい加減サッカー部に入ってくれよ。お前運動神経いいし、絶対レギュラー取れるって。おまけに顔もいいし」

彩「またその話か、何度も言うけど俺は部活には入らないよ」

俺は部活には入っていない。めんどいし、なによりそんなことに時間を割いていたら商店街がしまってしまう。頼めば売ってもらえるだろうがやはりそれは申し訳ない。それにタイムセールは時間との戦いであると同時に近所のおばちゃんたちとの死闘の場である。俺はほぼ毎日、戦場で戦っています。
クラスメイトと他愛無い話をしながら席に着く。俺には、仲のいいやつはいてもばあちゃんの言う友達に値する奴はまだ居ない。例外を除いては、

?「アヤ、やっときましたね。もう遅いです、遅すぎます」

彩「早苗、HR開始30分前の登校が遅いとはどういう了見で?」

早「私より遅い=遅すぎ、の方程式が私の頭の中では確立しているのです。」

彩「ひどい話だな。」

その例外の名前は東風谷こちや 早苗さなえ小学校から今に至るまで同じクラス、席替えをしようものなら決まって周囲8つのうちのどれかになるという怖いくらいに腐れ縁っぷりを発揮している。
一時期腐れ縁って実は呪いなのではと本気で考えたことがある。それを早苗に話したら「諏訪子さまに聞いてみましょう」と若干暴走気味になったのは余談である。

早「そんなことより、今日はテストが帰ってくる日です。前回は不覚を取りましたが今回は抜かりはありません。」

こいつは何かにつけて俺に勝負を持ちかけてくる。テストの結果から体育の授業、家庭科の調理実習etc...とにかく勝負事にできそうなことは大体持ちかけてくる。ちなみに総合的に見ると俺の圧勝。いくつか負けたものはあるけどそれでも勉学では負けたことが無い。

彩「はいはい。叶いそうに無い、いい夢だね。」

早「む~~、そうやっていい気になっていられるのも今のうちですよ。」

と頬を膨らませながら抗議してくる。やべっ!なにこの生物、超かわいいんですけど!!
と、他愛ない話をしていると

先「おい、お前ら席に着け。HR始めるぞ。」

先生が来て出席を取り始めた。
このとき、まだ俺はあんなことになるなんて思ってもいなかった。








彩「やっと終わったーーー!」

今日一日のカリキュラムを終え、家路に着く。

早「また負けた・・・」

と隣で項垂れているのは、言わずもが早苗である。今日のテストの結果?俺の勝ちに決まってんだろ、まあ、5点差だったけど。

早「勝ったら、このフルーツ全部のせミラクルパフェを奢ってもらおうと思ってたのに~」

俺は、早苗との勝負のとき賭けを持ちかける。それは負けたほうは勝ったほうの言うことを常識の範囲内でひとつきくというものである。ただし勉学においては俺は5回勝ったら、早苗は常識の範囲の緩和が条件として加わる。めちゃくちゃ早苗贔屓だがこれは俺から提案した。理由?早苗に勉学で負けない絶対の自信とそのほうが燃えるし面白そうだからだ。何が面白いって?早苗の悔しがる顔とか早苗の悔しがる顔とか早苗の悔しがる顔とか、あと早苗の悔しがる顔とか、かな。

彩「俺に勝とうなんざ2世紀はえぇよ」

早「でも5点差だったじゃないですか~」

彩「その5点がでかいんだよ」

早「まぁ、いいです。次で終わらせますから」

彩「負けフラグが立ったな」

そんな話をしながら帰路に着く。

彩「じゃ、俺こっちだから」

早「はい、明日は私より早く来てくださいね」

彩「だが断る!!」

お互いに軽口を叩き合い別れを告げる。

彩「じゃ、またな。早苗」

早「ええ、また。アヤ」

早苗と別れ俺は途中コンビニでおにぎりとお茶を買って家へと帰る。自転車を止め、鍵を開け家の中に入る。

彩「ただいまー、って言っても返事は無いけどね」

一人暮らしなのだから当たり前だ。でも、もはや習慣になってしまったので意識しないでも口が動くのだ。そして、本来なら返ってくるはずのない返事が今日に限って返ってきたのだ。

?「お帰りなさい。待っていたわ」

彩「!!!??」

居間に行くとそこには見事な金髪の美少女、というより美女が座っていた。そいつは、口元を扇子で隠しとても胡散臭い雰囲気を纏っていた。美人なのにもったいない。

彩「俺は、彩人。あんた、いったい誰だ?」

?「自分から先に名乗るなんて意外ね。普通、後者の言葉が先に出るでしょ?」

彩「あいにく、少し特殊な環境で育ったもんでね。で、あんたは、いったい誰なんだ?なぜ俺の家にいる?」

紫「私は八雲 紫≪やくも ゆかり≫よ。さっきも言ったでしょ。あなたを待っていたのよ」

紫は胡散臭い笑みを深くしながら質問に答えた。

彩「昼間から俺を見ていたのはお前か?」

その問いに、紫は少し驚いた表情をしたがすぐに先ほどと同じ笑みに戻り

紫「あら、気づいていたのね」

彩「まーな、といっても気付いたのは昼過ぎだけどな。で、俺に何のようだ?」

俺は少しおどけた風に肩をすくめ、本題の話を促した。

紫「ええ、そのことなのだけれどね」

紫は、そこで言葉を区切りこちらを見据え言った。

紫「あなたにはこれから幻想郷で暮らしてもらうわ」

彩「は?」

紫はそう言うと手を横に払った。

彩「なっ!!!」

紫「あちらに着いたら博麗神社を尋ねなさい。そこで待ってるわ。」

その言葉を聞きながら体は不気味な空間に落ちてゆく。そして、意識もそれと同時に途絶えた。
はい、あの人とは早苗ちゃんでした。次回は彼の能力が発動しちゃいます。つっても今回みたく長くするつもりはありません。
感想・誤字指摘がありましたらお願いします。
ではまた。


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