Files 03 Hanged men
謀叛人と反乱者は、木製のかごに首をつるされ、さらし者にされている。彼らが立っている厚板あるいはレンガは、その後、少しずつはずされ、数日以上かかって窒息するにいたる。中国の言い伝えでは、死後、無傷の人間として自分の先祖に会うため、打ち首にされるよりこのような方法で死ぬ方がましだった。犯罪によって処罰もまちまちであった。もっとも恐れられたのは(大逆罪や家族に対する犯罪)、その犯罪者がまだ生きている間に行なわれる凌遅処死(生きながら肢体を切りとる)であった。
(ジョナサン・スペンス、アンビン・チン編『中国の世紀』大月書店)
ネット歴の古い方であれば、この写真については説明は要らないであろう。
この写真はCNN(1996年9月23日)で報道されたもので、国内では「報道と教育の夜明け」において、詳しく紹介されている。
結論を先に書けば、この写真は『中国の世紀』に書かれているように「処刑」を撮影したものであった。しかし同書には、いつ、どこで、だれが、撮影したものか、については説明されていない。CNNでは以下の三枚がセットで紹介されている。
| 中国人は、日本人の頭が切り落とされるのを待っていた。それからその頭を使ってサッカーをして遊んでいた | 中国兵たちは、日本人捕虜たちに対してさまざまな拷問手法を用いた。餓死するまで首吊り状態にして木の檻に入れておいた。 | 死体は大量に葬られた。山のようになった。多くは日本人を助けたとされる中国国民であるが、彼らは大きな刀で首をはねられた。 |
CNNの報道によれば、これらの写真は全部で18枚あり、1937年当時上海の近くでスイス人写真家によって撮影されたものとなっている。そして当時商用で上海にいて、中国人による残虐行為を目撃したTom simmen 氏がその証言を依頼されたという。写真はsimmen氏が手に入れ、しかし波紋が大きいという理由で、これらを隠しつづけていたが、息子のJohn simmen氏が最近になって発表したという。
したがって今回の「吊るされた男たち」の被写体は、日本人及び親日中国人であることが判明した。「中国の世紀」では、「吊るされた男たち」の写真は全く同一のものであるが、被写体についての説明や明確な出典が述べられていない。CNNがこの件に関してその後訂正をした、という話も聞かないので、simmen氏の解説は信憑性が高いものと思われる。
日本人が殺害されたということを隠すために、邦訳もしくは出版の過程でキャプションが変えられた可能性がある。
※英語版の『中国の世紀』(『The Chinese century』)は、今のところ未確認。
※ビデオ『激動日中戦争秘録』には、セットのうちの3枚目の写真が使われている。
| 【撮影者】 | スイス人写真家? |
| 【撮影場所】 | 上海 |
| 【撮影時期】 | 1937年夏 第二次上海事変 |
| 【正確な出典】 | 不明(『中国の世紀』?) |
ファイルのリストへ TOPへ