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発達障害診断 脳測定で可能に

発達障害診断 脳測定で可能に

発達障害のある子どもは、脳の中で映像などの情報を処理する際、障害のない子どもと違って特定の神経細胞が活発に働いていることが金沢大学のグループの研究でわかり、発達障害の早期診断につながると期待されています。
金沢大学医薬保健研究域の三邉義雄教授の研究グループは、脳の磁場の変化を調べる装置を企業と共同で開発し、5歳から7歳までの発達障害の子ども26人と障害のない子ども26人の脳の働きを調べました。
発達障害のある子どもは他人とのコミュニケーションが苦手な一方で、文字を記憶する能力などが優れている場合があります。
今回の研究で、こうした能力が高い発達障害の子どもは、テレビ番組などの映像を見ているときに、右脳の後頭部にある神経細胞が活発に働いていることがわかりました。
一方、障害のない子どもは、脳全体が活動していて特定の神経細胞だけが活発に働く現象は見られなかったということです。
研究グループによりますと発達障害の子どもと障害のない子どもの脳の働き方の違いが客観的に証明されたのは今回が初めてだということです。
発達障害の診断は現在、医師の問診によって行われていますが、脳の働きを客観的に測定する方法が開発されれば、幼い子どもでも診断が可能になり、より早期の診断につながると期待されています。研究を担当している菊知充研究主任は「幼い子どもの診断では特に、発達障害の代表的な例とも言えるコミュニケーションの障害を評価するのは難しいので、発達障害と健常な子どもの違いを客観的に示したい」と話しています。
この成果は25日発行されるイギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されます。

01月25日 19時32分

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