フリーランスのメリットは「採算度外視」で動けること

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2013/01/25


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(「Viva La Freelance!」はフリーランスをテーマにしたシリーズ記事です。)

フリーランス3年目となる2013年。今年の仕事のコンセプトは「採算度外視」です。


フリーランスは採算度外視の仕事ができる

「年収150万円で僕らは自由に生きていく」にも書きましたが、売上目標をあえて低く設定することで、仕事に余裕が生まれてきます。

たとえば、ぼくの今年の目標は売上300万円ですが、これはとりあえずブログを更新しつづけていれば稼げる水準です。一日3〜4時間ブログを書くだけで目標達成なので、相当時間に余裕が生まれるわけです。


そうした余裕の時間を使って、ぼくは「採算度外視の仕事」をするようにしています。具体的には、

・NPOのマーケティング支援を行う
・OB訪問を受ける
・(謝礼が出なくても)取材を受ける
・スタートアップ企業の取材、マーケティングアドバイスを提供する
・(収益化を目的としない)イベントを開催する

などなどを「採算度外視」で行っています。なんだかんだで業務時間の半分程度は、こういうお金にならないことをやっている感覚です。


ここからが本題なのですが、ぼくがフリーランスになったよかったと実感しているのは、まさにこの「採算度外視の仕事」ができることなんですよね。

ぼくは前職、前々職と、「売上は大きければ大きければよい」という価値観の中で仕事をしていました。世の中にある企業の9割以上は、こういう価値観が強制されているようにも思います。

そうした価値観のなかでは、残念ながら「採算度外視の仕事」はなかなか許容されません。少なくとも業務時間の半分を費やすなんてことは、まず実現不可能でしょう。下手したら「稼いでない」という理由で会社をクビになります。これは会社で働く以上、ほとんどの場合宿命的な結果です。


一方で、「自分ひとり食べていければいい」フリーランスの場合は、採算度外視で動こうが採算重視で動こうが、誰も文句は言いません。

面白い仕事や企画って、得てして「お金になりにくい」ものが多いですよね。将来的には儲かるとしても、1〜2年は赤字覚悟でやらなきゃいけないものだったり。

恒常的に余裕をもっているフリーランス人材は、「短期的にはお金になりにくし、失敗するかもしれないけれど、間違いなく面白い案件」に乗ることができます。その意味ではこうした人材は「高等遊民」とも呼べるでしょうね。


もちろん会社によっては採算度外視の仕事を許容する組織もあるでしょう。実際、ぼくの知人はそんな会社を経営しています。一人ひとりが個で食べていける力を持っている「フリーランス集団」のような会社ですね。会社ではないですが、組織のスタイルとしては家入さんのLivertyとかも近いのかもしれません。


採算度外視の仕事のメリット

「採算度外視の仕事」は、まったくお金にならない自己犠牲かというと、必ずしもそうではありません。

ぼくが感じているメリットは、

・(お金を払ってでも得たいような)貴重な知識、経験を得ることができる
・心底楽しいと思える仕事に携わることができる
・5〜10年スパンで自分の利益として返ってくる

なんてところでしょうか。他にもまだまだ挙げられそうですが、シンプルに3つでとどめておきます。

特に指摘したいのは、うまくいけば中長期的な利益として返ってくるという点です。たくさんの恩を与えていれば、いずれ必ず自分に返ってきます。みなさんも「採算度外視」で自分のことを助けてくれた人を、きっと忘れていないことでしょう。

ぼくの短い職業人生ですら、採算度外視で与えた好意が、巡り巡って自分に返ってくることを、何度も体験しています。いかんせん、いつどんなかたちで返ってくるかが読めないので、売上目標が固まっている会社組織だと難しいのでしょうね…。


というわけで、久しぶりのViva La Freelance!コーナーの更新でした。他の記事はこちらから閲覧できますのでぜひ。


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