2013.1.25 05:03

変化球解禁!阪神・藤浪あるぞ3種のカーブ(2/3ページ)

初めて変化球を投げた藤浪。カーブだけで3種類あるとか。底知れぬ能力だ(撮影・白鳥恵)

初めて変化球を投げた藤浪。カーブだけで3種類あるとか。底知れぬ能力だ(撮影・白鳥恵)【拡大】

 “変化球の宝石箱”をゆっくりと開けた。無数の輝きが、投手人生を鮮やかに彩る。藤浪が今自主トレ初めて変化球を解禁。やはり剛球だけではない。研ぎ澄まされた感覚から生んだ球種のレパートリーは、自らも把握しきれないほどだった。

 「数えたことはないですけど、その日の感覚で『この握りがいいな』とか『この抜き方がいいな』というのがある。球種によって、例えばカーブだったら3つとか、いろいろあります」

 キャッチボール相手のD4位・小豆畑真也捕手(西濃運輸)に、指で合図を送る。しなやかな右腕から、見慣れない球筋を次々と放った。鋭く曲がり落ちる球、ブレーキの効いた大きく曲がる球、スッと沈む球…。あまりの変化に、捕球がやっとの場面もあった。計10球に満たない肩ならしではあったが、黄金ルーキーのフォーク、カーブ、スライダーが初お目見えした。

 大空にかかる虹でも七色だが…。カーブで“3色”となると、他の持ち球であるカットボール、ツーシームなども細かく分けると、一体何色を操るのか-。「変化球は感覚だと思う。その日の調子、いろいろな体の開きとか腕の振りによって、微妙に自分の指先の感覚も違うので、握り方も毎回変えたりします」と独自の考えも明かした。遊びも加えれば、さらに多くの球種を投げられると言う。過去に『ダルビッシュ有の変化球バイブル』を熟読した研究熱心さも備えている。七色の変化球にとどまらない。可能性は無限大だ。

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