2013.1.25 05:02

吉田氏、虎・北條に一目惚れ!「いい面構え」(2/2ページ)

鳴尾浜を訪れた吉田義男氏(左)とガッチリ握手

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 虎歴代NO・1遊撃手のお眼鏡にかなった。「いい面構えをしている。これから、見ていくから楽しみにしているよ」-。北條が初対面した吉田氏からベタ褒めされた。ガッチリ握手を交わした瞬間をやや興奮気味に振り返った。

 「有名な人なのでちょっと、緊張しました。指導者としても、内野手としても…。小さい頃に見たことはないけど、(テレビ)ゲームとかで(選手で)出られていたり、していたので」

 18歳の青年が生まれるはるか昔に華麗な守備でファンを魅了した大先輩。背番号「23」は永久欠番となり、3度、阪神の監督も担った。その雄姿を直接見たことはなくとも、日本一監督の偉大さは理解している。突然の訪問、褒め言葉にただただ、恐縮するしかなかった。

 昨秋のキャンプでは臨時コーチを務め、継続して後輩たちの指導に当たる吉田氏も「初めて見ました。練習は走ったぐらいしか見ていないので、これからキャンプなどでじっくり見ていきたい。長所を伸ばしてほしい」と称賛した。

 北條は昨夏の甲子園で4アーチを放った打撃が注目されるが、守備に強いこだわりを持つ。

 「守れなければ試合に出れない。守備に調子が悪いはないので。守備が一番大事ですね」

 この日は遊撃のポジションでノックを受け、巧みなグラブさばきを披露した。首脳陣から絶賛されるなど、守りの評価もうなぎ上り。少年時代の体操で培った身体能力を生かしたフットワークは折り紙付きだ。

 「ちょっとエラーもしましたし、もっとしっかりできたら」

 反省を忘れないところも頼もしい。“平成の牛若丸”になれる可能性を秘めた逸材。2軍キャンプスタートだが、存在感は変わらない。(小松 真也)

(紙面から)