昨年の3月に太平洋軍総司令官に就任したティム・キーティング氏が5月に初訪中した時に、人民解放軍の当局者から太平洋を東西分割して管理する事を提案され、それを8月にポール・ヘスター太平洋空軍司令官が記者会見の場で非公式ながら拒否の意向を示したというニュースが昨年8月に地味に話題になっていたが、一昨日3月12日にキーティング司令官が米国議会上院でこの中国からの提案に関して証言をし、今回このニュースが公式なものとなった。
この太平洋分割案に関しては、昨年7月24日にキーティング総司令官が記者会見の場で言及したのが米国の香港マカオ総領事館のウェブサイトに掲載されていたが、8月17日にワシントンタイムズのビル・ガーツ記者がヘスター空軍司令官の記者会見や国防当局者からの情報としてこのニュースを独占的に報じ、それを8月20日に日本で報じたのが共同通信 (産経新聞掲載) のみという非常に地味な扱いだったが、このニュースが公式なものとなったため今回は日本の主要メディア数社がこのニュースを取り上げている。
その時のワシントンタイムズの記事は当時当ブログで全訳を紹介している。
・『中国、太平洋の東西分割提案か』ワシントン・タイムズ記事全訳 (2008-8-21)
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中国 太平洋分割管理打診 (NHKニュース 2008.3.12 13:03) BizzyMicBiznessEdu. 『中国海軍高官「太平洋分割管理」案 を打診』. YouTube, 2009年8月10日. (テキストで見る) |
一方で、英語メディアの関心事はこれとは大分異なり、同じキーティング司令官の議会証言のニュースでもこれらの欧米メディアは中国の二桁の軍事拡張に関する懸念と台湾問題に関しての記事ばかりで、「太平洋分割」に関して報じているメディアが全くない。
また報じている英語メディアはAP通信、AFP通信、ロイター通信の記事配信メディア3社と国防と軍事専門紙のスターズ&ストライプスの他は台湾メディア1社であり、一般紙の独自記事という形の報道はないため、このニュース自体の扱いがさほど大きくはない。
つまり、この「太平洋分割案」のニュースに一番関心を示しているのは日本であり、欧米の関心事は中国の軍拡と台湾問題である。
キーティング総司令官の議会証言
日本の各メディアの報道の情報源は恐らく米国議会ニュースサービスのウェブサイトの議事録を参照したものと思われるが、これは有料会員登録制なので内容までは確認はしていない。
その代わり香港マカオ総領事館のウェブサイトに12日付けで掲載された、キーティング総司令官の上院軍事委員会での証言に関する記事があり、ここでも結構詳しく書かれている。
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米国の対中関係 (2008) 米国国防総省 中国の勢力と能力の拡大に関して厳しい目を光らせる必要がある ドンナ・マイルス(米軍広報担当) 2008年3月12日 【ワシントンDC】米中関係強化の推進をしている米太平洋軍の総司令官が昨日委員会において、アジア地域での勢力拡大を目論んでいる中国に対しては厳しい目を光らせる必要がある事を強調した。 ティモシー・J・キーティング海軍大将は上院軍事委員会において、二国間の長い断絶を打開する見通しや前進が見えるとしながらも、中国の軍事プログラムに関する透明性の欠落が今なお懸念材料であると述べた。 国防総省は今月「2008年度中国軍事力報告書」をリリースし、中国は昨年、公表した軍事予算額の3倍を実際に使っており、世界を巻き込むほどの新たな軍事力強化を行っていると発表した。
しかし司令官が地域制圧火器システム (ADWS) や衛星攻撃テストなどの軍事技術進歩に関するより具体的な情報を強く求めたところ、中国側は更に口を閉ざしたという。 また中国の軍事費に関して質問をした所、中国側は徹頭徹尾黙っていたともキーティング司令官は証言している。「中国軍事力報告書」では、軍事力を近代化するために中国は昨年、公表した軍事予算の三倍を上回る1390億ドルを費やしたと見積もられている。 上院公聴会でキーティング司令官は「中国の発表に関する透明性は我々の視点からは不十分である。彼等の持っている物を見たところで、その装備を彼等が何に使う意図があるのかが分からない」と述べ、両国が互いの意思を理解するためにはまだまだ大きな課題が残されているとした。 司令官は、先の中国訪問は両国間の対話への大きな前進であるとし「我々はしっかりとした建設的で協力的な関係を求めている。進展はあったとしてもまだ道のりは長い。 中国は海軍の能力と兵器をより拡張しているように見えるが、それは中国の近隣諸国の軍に対してより困難な状況を作り出し、周辺海域のコントロールをいつでも実行出来る事を示す行為であり、「彼等は世界における中国の戦略的ポジションを向上させたいという欲望があり、自分達を台頭する軍事パワーと見なしており、それは我々の視点においては何かしら厳しい目を光らせる必要があるものであると考えている」と、キーティング司令官は指摘した。
キーティング司令官が語った事は興味深い。中国軍幹部から真顔で「中国が空母の開発を進めていることだし、我々二人の間で取り決めをしないか?」と持ちかけられたとの事だ。 それに続いて「ハワイの東を米国が、西を中国が受け持つ。両国で情報を共有し、米国がハワイから西に海軍兵力を配備する負担を我々が軽減させる」と中国側の提案を示して来たとの事である。 キーティング司令官はその発言の意図に関して「仮に冗談だったとしても、陸空海の人民解放軍が描いているかもしれない戦略構想の一端を示している。覇権主義とまでは言えないにせよ、彼等が勢力圏の拡大を図っているのは明白である。 それが米国が兵力の前方展開と太平洋周辺国との多国間軍事協定を進める理由の一つで、経済力や投資を通じて周辺諸国への影響力行使を図る中国の「小切外交」を牽制し中国の存在を相殺するための努力であり、「我々は非常に注意深く見ており、中国の存在感と圧力の増加に対する効果的な方策と考えられる活動を積極的に行うものとする」とキーティング司令官は述べた。 一方で、キーティング司令官は、米中間の対話促進は続け、彼の上位下士官顧問であるジム・ロイ空軍最先任上級曹長を中国に送り、米軍における下士官の役割について人民解放軍と協議を行うとし、「これをきっかけにもう少し中華人民共和国との対話の糸口が開けて、それが始まりだけでなく継続して発展するものになればいいと思う」述べた。 [訳=岩谷] (原文:英語) (写真は元記事とは無関係)
Miles, Donna. "U.S. relations with People's Republic of China (2008)". Consulate General of the United Stated Hong Kong & Macau, March 12, 2008. [魚拓]
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朝日新聞や産經新聞には「クラブで飲もうという関係ではない」など上記の記事に書かれていない内容を含むためやはり米国議会ニュースのサイトが情報源だろう。
なお昨年7月14日にキーティング総司令官が初めて太平洋分割案に触れた時の記者会見の内容は以下。
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米国の対中関係 (2007) 米太平洋軍総司令官、ティモシー・J・キーティング海軍大将の会見 2007年7月24日 (火) 戦略国際問題センター(ワシントンDC) (抜粋) それは習得するのが難しい技術で時間のかかるものである。高費用で時間のかかる熟練が求められ危険な任務だ。彼等はそれを理解し、米国こそが空母を開発する権利を持っているとそう言った。 彼等は、目に見える際立った形で国家の決断を示すシグナルとは、空母を港に入れる事以上にないと言った。 また彼らは、エイブラハム・リンカーン空母が先ほど述べた津波の救援活動、人道援助、および災害救助でどれくらい有能であるかを指摘し、彼らは人道目的のために航空母艦を使用しても良いと言っている。 我々の中国人ゲストは「太平洋の東を米国が、西を中国が面倒を見ると言う協力体制を持つのはどうか」と言った(笑い) まあこんな事は馬鹿げた考えであると言わざるを得ないが(笑い)(後略) [訳=岩谷] (原文:英語)
Consulate General of the United Stated Hong Kong & Macau. "U.S. relations with the People's Republic of China (2007)", July 24, 2007. [魚拓]
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ここでは冗談めかして言っていたのが、8月のワシントンタイムズの記事のヘスター司令官のインタビューではもっとシリアスなニュアンスになっていて、そして今回の正式発表という流れになっている。
なおこの太平洋分割案に対してシーファー駐日米大使は13日、日本メディアに対して「司令官が(中国提案に)取り合わなかったのは正しい対応だ」とし、「太平洋の分割支配など米国は全く関心がない」と表明している。
また防衛省の斉藤隆統合幕僚長は23日の外国特派員協会で、公海を分割するのはおかしな話でありどちらが取るという話ではないと中国の提案を批判している。
2007年7月の記者会見で書かれている一つ興味深い記述としては、「目に見える際立った形で国家の決断を示すシグナルとは、空母を港に入れる事以上にない」と、中国が空母の開発をやっているのがどうも国家の威信を示す意味合いが強いようなニュアンスを持っていると取れる発言である。実用よりもむしろ形式とメンツ重視な辺りが中国らしい。
神舟5号で人類史上三番目の有人飛行や月探査衛星「嫦娥1号」など、計器トラブルが目立って危なっかしい状態にもかかわらず宇宙開発に力を入れたり、北京オリンピックなど、中国の威信に対する執着は凄まじいものがあるが、キーティング司令官は中国の空母開発に取り合えずの張り子の虎的な印象を持っているようではある。
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太平洋の分割管理“提案” 中国海軍が米司令官に 共同通信 2008年3月12日 10:16 【ワシントン11日共同】米太平洋軍のキーティング司令官(海軍大将)は11日の上院軍事委員会公聴会で、昨年5月に司令官として初めて中国を訪れ中国海軍高官と会談した際、太平洋を分割し米国がハワイ以東を、中国が同以西の海域を管理してはどうかと中国側から“提案”されたことを明らかにした。 司令官は「面白半分の冗談」と断りつつ、こうした“提案”は「中国人民解放軍が抱いているかもしれない戦略構想」の一端を示しているとも指摘。中国は「明らかに自国の影響力が及ぶ範囲を拡大したいと考えている」と証言した。 具体的には、中国はその気になれば「中国から1000-2000キロ以内(の海域)で他国軍の行動を制約する」海軍力を整備でき、また「(昨年1月の衛星破壊実験など)宇宙における一定の支配力」を誇示していると指摘。「世界における戦略的地位の向上」を目指していると述べた。 共同通信 in SHIKOKU NEWS. 『太平洋の分割管理“提案” 中国海軍が米司令官に』, 2008年3月12日 10:16. [魚拓]
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中国 太平洋分割管理打診 NHK 2008年3月12日 14:28 アメリカ太平洋軍のキーティング司令官は、議会上院の公聴会での証言で、去年、中国を訪問した際、中国海軍の高官から、太平洋を分割して、ハワイより東の海域をアメリカが、それより西の海域を中国が、それぞれ管理するという構想を持ちかけられたことを明らかにしました。 これは、アメリカ太平洋軍のキーティング司令官が、11日、議会上院軍事委員会の公聴会で証言して明らかにしたものです。この中で、キーティング司令官は、去年5月に司令官として初めて中国を訪問し、中国海軍の高官と会談した際に「中国は空母の開発を進めているが、将来、太平洋を分割して、ハワイより東の海域をアメリカが、ハワイより西の海域を中国が、それぞれ管理して情報を共有するというのはどうだろうか。そうすれば、アメリカはハワイの西にまで海軍を配備する労力を省けるはずだ」と真顔で持ちかけられたと述べました。そのうえで、キーティング司令官は「冗談だったとしても、これは中国軍が抱いているかもしれない戦略的な思考の一端を示している。中国は明らかに影響力が及ぶ範囲を拡大したいと考えている」と述べ、中国が軍備を増強して自国の影響力を拡大しようとしていることに警戒感を示しました。 NHKニュース. 『中国 太平洋分割管理打診』, 2008年3月12日 14:28. [転載]
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ハワイから西は中国、東は米で? 中国軍幹部が提案 朝日新聞 2008年3月12日 18:58 「空母を開発するから、太平洋のハワイから東部を米国がとり、西部を中国がとるというのはどうか」――。米太平洋軍のキーティング司令官は11日の上院軍事委員会で、中国軍幹部からこんな「提案」があったことを明らかにした。キーティング氏は「冗談とはいえ、中国軍の戦略的考え方を示唆している」と語った。 米中は軍事交流に取り組んでいるが、キーティング氏は「ビールをちょっと一杯という感じでは全くない」と言及。中国軍幹部に「電話番号を聞いても教えてもらえない」として、日本や韓国との緊密な協力関係にはほど遠いとも語った。 中台衝突の可能性については「非常に低い」とする一方、「中国は65隻の潜水艦を保有しており、米軍が太平洋に展開する潜水艦の2.5倍近い」と中国の軍事力強化に懸念を表明。また、米中の軍事ホットラインが2カ月以内に開設されるとの見通しも示した。 asahi.com. 『ハワイから西は中国、東は米で? 中国軍幹部が提案』, 2008年3月12日 18:58. [魚拓]
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中国海軍高官、太平洋の東西分割管理を米に「私的提案」 読売新聞 2008年3月12日 21:58 【ワシントン=黒瀬悦成】米太平洋軍のティモシー・キーティング司令官(海軍大将)は11日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、昨年、司令官として初めて中国を訪問した際、中国海軍の高官からハワイを境に米中が太平洋を東西に分割管理するのはどうか、との「私的な提案」を受けたことを明らかにした。 司令官は、中国海軍高官が「かなり真顔だった」とした上で、「仮に冗談だったとしても、中国人民解放軍が描いているとみられる戦略構想の一端を示している」と指摘した。 中国海軍高官は、「我々は空母の建造計画を進めている」と話を切り出し、同提案が実現すれば、「米国がハワイから西に海軍兵力を展開する手間を、我々が肩代わりできる」と述べたという。 キーティング司令官は、中国が「外洋型海軍」の整備などを通じて「勢力圏の拡大を図っているのは明白で、我々にとって懸念材料だ」とした上で、経済力を通じて周辺諸国への影響力行使を図る中国の「小切手外交」をけん制するため、兵力の前方展開と周辺国との多国間軍事協力を進めると強調した。 YOMIURI ONLINE. 『中国海軍高官、太平洋の東西分割管理を米に「私的提案」』, 2008年3月12日 21:58.
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中国、露骨な野心 「太平洋分割管理」提案 産經新聞 2008年3月12日 23:05 【ワシントン=山本秀也】米太平洋軍(司令部ホノルル)のキーティング司令官(海軍大将)は11日、昨年5月に中国を訪問した際、会談した中国海軍幹部から、ハワイを基点として米中が太平洋の東西を「分割管理」する構想を提案されたことを明らかにした。上院軍事委員会の公聴会で証言した。同司令官はこの「戦略構想」について、「中国は影響が及ぶ範囲の拡大を欲している」として警戒感を示した。 キーティング司令官によると、この海軍幹部は、「われわれ(中国)が航空母艦を保有した場合」として、ハワイ以東を米国が、ハワイ以西を中国が管理することで、「合意を図れないか」と打診したという。 同司令官は「冗談だとしても、人民解放軍の戦略構想を示すものだ」との解釈を示し、中国の軍事、対外政策について「きわめて注意深く監視している」と語った。また、これまでの米中軍事交流が米側の期待を裏切るものだったことを報告。不透明な国防費の実態に対する不満も述べ、「とてもクラブで一杯飲もうという関係ではない」と語った。 中国軍幹部による太平洋の東西分割提案は、昨年8月に米紙ワシントン・タイムズが米軍関係者の話として報じていた。米側は提案を拒絶したとしているが、同紙は情報機関を含む米政府内の親中派内でこの提案に前向きな姿勢を示す向きもあったとしている。 中国海軍は、原潜を含む潜水艦の活動をここ数年、日本や台湾、米領グアムの近海など西太平洋海域で活発化させていた。「ハワイ以西」との線引きは、中国が従来の国防圏としていた沖縄以西を大きく踏み出す野心的な構想といえる。 キーティング司令官は提案者を明らかにしていないが、司令官就任後初の訪中だった昨年5月には、中国海軍では呉勝利司令官と会談している。MSN産經ニュース. 『中国、露骨な野心 「太平洋分割管理」提案』, 2008年3月12日 23:05. [魚拓]
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シーファー、太平洋の分割支配に関心なし 産經新聞 2008年3月13日 18:39 中国軍幹部がキーティング米太平洋軍司令官に「米中で太平洋を分割管理してはどうか」と提案した問題でシーファー駐日米大使は13日、「司令官が(中国提案に)取り合わなかったのは正しい対応だ」と評価し、「太平洋の分割支配など米国は全く関心がない」と強調した。日本人記者団との懇談で語った。 シーファー大使は沖縄の米海兵隊員が先月、少女暴行容疑で逮捕後釈放された事件で、米軍当局が容疑者を引き続き拘束して調べている事実を確認。「圧倒的多数の米兵士らは日本の社会と市民を尊敬し、事件に心を痛めている」と訴え、「海兵隊の問題でも米軍の問題でもなく、米国全体の問題として再発防止策に全力を傾けている」と強調した。 日銀総裁が決まらないことに関して、「誰を総裁にするかは日本政府の決断だが、日本にとっても国際経済界にとっても深刻な問題で、早急に決まることを期待する」との認識を示した。 MSN産經ニュース. 『シーファー、太平洋の分割支配に関心なし』, 2008年3月13日 18:39. [魚拓]
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太平洋分割「おかしな話」=中国軍幹部発言に統幕長 時事通信 2008年4月23日 16:38 防衛省の斎藤隆統合幕僚長は23日午後、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、中国海軍幹部が太平洋を東西に分割し、米中両国の勢力下に置くとの提案を米側にしたとされることについて「海洋をみんなで共有することで世界が平和になる。海洋を二つに分ける、というのはおかしな話だ」と反発した。 斎藤氏は「日本は(太平洋の)西の海域にあり、排他的経済水域(EEZ)がある」と強調。「(海洋は)土地のようにどちらが取る、取らない、という話にならない」と指摘した。 時事ドットコム. 『太平洋分割「おかしな話」=中国軍幹部発言に統幕長』, 2008年4月23日 16:38.
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まあ、中国が空母を保有するにしても、艦載機の問題もありますからねぇ……単独では防備の弱い艦ですし、確かにメンツ以上の意味は無いでしょうね。元々中国は陸軍国ですし、海軍はようやく何とかなり始めた、という感じですから。
朝日新聞の記事は、ことの重大さを日本人に教えない工夫がなされてますね。
何の緊迫感も感じないというか、完全に1社だけ浮いているというか。
大丈夫でしょうか?これでは朝日購読者が可哀想です。
世間から取り残された脳にも電気信号は同じスピードで流れるのでしょうか?
私のコメントに怒る、朝日新聞購読者のみなさんは、
ぜひ他の新聞と読み比べて頂きたいものですね。
日教組のレヴェルがわかりました。
「一番試験に出るのは朝日新聞だから、家でとる新聞は朝日にしなさい」
「シーレーンとは何ですか?」100文字以内で答えなさい。この問題は20点分。
あの先生と一緒に机を並べてテストを受けてみたいですね。
あまり勝ち負けのハッキリした勝負は面白くもないですけど・・・・・
例えば、「アメリカが、尖閣諸島のエネルギーに興味。衛星で2年前から偵察か?」
このような話題が持ち上がったら、朝日はどんな記事を書くのでしょう?
3日後、「ある政治家が、日本も当初よりアメリカと共同でことに当たっていたと発言」とか。
エネルギー会社から賄賂でもないか、必死で調べまくるのでしょうね。
中国は冗談でそういう事を言う国ではありませんし、普通の国ならば冗談でもそういう事は言いませんし言ってまずいのです。
つまり、これは8割9割本気であると見るのが妥当な線なんです。
そうでなくても中国は元々太平洋進出の野心を燃やしていましたし(その根拠として過去の中国の沖ノ鳥島の関する発言や沖縄領海を潜水艦で度々不法侵入して太平洋側に抜けていたと事実があります)、中国を侮るのは非常に危険です。
日本政府ももっと警戒して親中路線を即座に止めるべきなんです。
むしろ今まで中国に軍事的な野心はないと思わされていた国民に対して意識改革を求めるぐらいでないと日本を守れないと思うのです。
国防は銃後の民の意識が一番重要なんですから。
歴史的に見ても中国は陸地で覇権に明け暮れた国であって、この数十年前までは海洋領土は全く顧みていなかったので、陸軍に伝統があって海軍は取ってつけたようなものであるというのは、それはまだ仕方ないのかもしれません。
明の時代でも中国沿岸に出没したのは海賊の類いであって、明朝が海賊を雇って清軍征伐を要請したなど、そもそも正式な海軍という伝統はなかったのではないかと思いますね。
ただ台湾侵攻を考えた場合どうしても海軍力が必要と思われるので、だから欧米メディアはこのニュースを主に台湾問題として報じている面があるように思えます。威嚇行為としての空母であれば、これもまた台湾問題がそこに見えます。ここら辺はむしろMIBさんの方が詳しいとは思いますが。
例えば昨年年末の御茶ノ水駅での中国人による警部補突き落とし事件や、小泉政権時代の靖国問題や、安倍政権時代の慰安婦問題に至るまで、朝日新聞のある種の印象操作に関しては何度も扱って来ましたが、今回のように、日本のメディアの全てが報道している訳ではなく海外でも報じられていないこのニュースを、朝日が敢えて報道したと言うのは、時には「偏向報道」との批判をかわすための意図もあるように見えます。
朝日の場合は琉球新報みたいにわざと誤訳をやったり、東京新聞のように主観と感情論だけで怒りに満ちた社説を書くような、そういう風に羽目を外さない辺りが「クオリティペーパー」の面目躍如たる所でしょうが、「誤訳とは言えないまでも」の範囲内で批判をかわしながらアクロバットな切り貼りを行い何とか上手く自社の主張に持って行くという、その辺りの熟練さと周到さが最近の朝日の手法ですね。やはり特にこの過去数年来、ネットでかなり批判の矛先にされている点は彼等も意識していない筈はないので。
今回に関してもこの米軍広報記事のみで記事を書かずに、米国議会の議事録にも目は通していると思われる点からも、そういう点では抜け目がないのが朝日ではあります。
以前知人の中国人と沖縄の歴史の話になった事があって、琉球朝が清国と日本に二重外交をやっていた歴史があるとの話をしたら、「それなら沖縄は中国領と考えてもいいと思う」という仰天する答えが返って来た事がありますが、どうも彼等の論理では、「昔のアジアの独立王朝は全て中国の配下で、それは多民族国家の現在の中国の範囲に含まれるもの」と認識しているようではあります。
それともう一つはやはり、13億の人口と伸び続ける経済、それから20年後には凄まじい高齢化社会になるのが目に見えている状況で、エネルギー問題に相当やっきになっている状況は想像に難くない訳で、やはり海洋資源が欲しくて仕方がないための大義名分が欲しい点、それから最大のネックはやはり台湾へのアメリカの影響を排除したいという辺りなのは、これが一番の理由であろうと思われます。
そういう中国の論理から言えば台湾の次のターゲットは沖縄海域となる訳であって、パンク寸前の中国の状況を考えれば性善説など余り期待しない方が良いのかもしれません。
我々や米国からすれば到底受け入れられない提案=冗談としてしか映らなくとも、沖縄で米軍基地排除を叫んでいる左翼連中なんぞは「素敵だわ」てなことを言いだしかねませんからね。
一方、台湾有事を周辺事態と認識すると防衛省が語れば、山拓と加藤の両阿呆がいきり立つ始末。
中華パワーを政治的に利用しようとする化け物がウロウロしており、しかもそういう連中に国内マスコミが正当な批判を加えないでいる現状、油断は禁物と思います。
>彼等が海軍に関する独自の見方を持っている訳ですが
>その装備を彼等が何に使う意図があるのかが分からない
キーティング司令官も言葉を選んで慎重に語っておられるようですが、時々飛び出すこういう表現はアメリカ人らしくて面白いです。
長き戦いの経験に鑑み、また民主政治の検証を受け入れ、筋道立てて戦力の高効率化に励んで成功してきた米国海軍の将校からすれば、「空母カッコ良いなぁ、欲しいなぁ」式の阿呆なぞ、まだまだ恐るるに足らないのではないでしょうか。
歴史的経緯を考えれば反米はアリだとは思うんですよ。でもだからといって中国を美化するというのは全く次元が違う話ですね。アンチ欧米から「アジア主義」になって親中になるのなら、彼等が忌み嫌ってる戦前日本のそのまま焼き直しになります。いずれにしてもアメリカ憎しで「敵の敵は味方」みたいな「反米=親中」という考えは馬鹿げています。
「中華パワーを政治的に利用する」というのは、旧社会党や朝日新聞なども、むしろ国内のもめ事に中国を巻き込んで外圧を自分達のパワーに利用しているような印象しかないし、彼等が本当に親中なのかと言えば実はそうではないのではないかと思える位です。尤も中国も日本国内のもめ事に巻き込まれ過ぎて自国内の暴動が制圧出来なくなって最近はむしろ火消しにかかっているような状況でもありますが。
昨年のキーティング司令官の会見を見てみると、柔らかい表現に笑いを混ぜながらもしっかり中国への牽制を行っている辺りが、やはり米太平洋軍の最高責任者だなという印象です。「中国など話にならない」というニュアンスを言葉の端々に匂わせているし。
文太さん
お元気してますか?ルイジアナの伊勢です。隼の出版計画の編集長さん(アメリカ人)が、「米中太平洋分割」を一章にすると言ってきました。まず、「空母を造るってことは、簡単でも、離着陸の経験が不足だと機能しない。米海軍は、朝鮮戦争時代から、6000名のパイロットを失った」そうです。彼は、「暗黒大陸・中国の真実」タウンゼンド(1933)著を発刊した出版社の編集長さんです。軍事ニュース・ワイア・サービスも入手可能です。この、中国の態度でわかるのは、「夜郎自大という増長」ですね。日本政府は中国を増長させるのですか?福田康夫さんには、戦闘能力はないですね。隼にも、たまにはコメント下さいな。伊勢。
どうもご無沙汰しております。出版計画も順調に進んでいらっしゃるようですね。
今回欧米メディアが中国の軍拡の不透明性と台湾問題に焦点を当てたのと、日本のメディアが「太平洋分割」に注目した違いはあっても、結局のところアメリカの中国への不信感がテーマである事は同じではありますが、結局秘密主義・覇権主義・拡張主義の一党独裁国家が世界規模で影響力のある軍事力を持つ事への危機感という冷戦時代の悪夢は、これはアメリカだけの問題ではない筈です。
それにしても中国軍もハイテクを駆使するようになるなら、そろそろ人海戦術から卒業しなければいけませんね。艦載機と空母で海面を埋め尽くす訳にも行かない訳であって(笑)。まあでも春暁ガス田には軍艦で警備をさせたりなど、こけ脅しと張ったりには余念のない中国ではありますが。
またお伺いさせて頂きます。
私たち日本人はギョーザ農薬問題で、中国共産党の厚顔無恥な嘘つきぶりを知ったところだ。中国の死者数や発砲していない等の発表が嘘だと確信できる。そうでないなら何故国際報道を、現地から締め出すのか? もう五輪を開くのは止めるべきだ。 当ブログは指摘する。アメ...
人権軽視はまだ許せても、人命軽視、人命無視は許せない。 急激な円高や株安、資源高騰と、北京五輪はつながっている。資本が勝手に国境を越え、金儲けのためなら、どんな非常識でも通してしまう世の中だ。 金融資本も、大企業も、年金資金も、政府も、官僚も、マスコミ...
晋級原子力潜水艦(写真:SinoDefence.com) IHTで1週間前に見つけた記事が軍事バリバリで面白かったので、久しぶりに英語の勉強も兼ねて全訳し...
Author:岩谷文太
米国在住。ザ・コーヴ、シーシェパード、ダイレクトアクション、人体展と中国の人体闇市場、チベット、支那事変、ネットデマ検証など主にテーマを絞ったリサーチ。
目次
足跡帳
◆日本は中国の自治区になる? ---「2050年極東地図」は日本製
◆「人体の不思議展」の終了と告発
◆オペレーション・アリガトウ
◆海外でやたらと評判の「フクシマ50」
◆女性事故死の動画はリアルかフェイクか?
◆はやぶさ帰還 欧米メディアの報道
◆猟奇的な大山中尉殺害事件
◆通州虐殺の惨状を語る 生き残り邦人現地座談会
◆清朝時代の処刑写真を日本のものとして展示しているサイト
◆シーシェパードのハラスメント 太地町
◆もう一つの『ザ・コーヴ』~ドキュメンタリー『太陽と黒潮とクジラの町』
◆『ヒール・ザ・ワールド』の話
◆『君が代』の話
◆秋葉原の無差別殺傷事件、英米ではどう見られているか
◆「善光寺が発した静かな怒り?」2ちゃん発の怪文書
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