李明博(イ・ミョンバク)大統領の実の兄で、現政権発足直後から「政権の実力者」とされてきた李相得(イ・サンドゥク)前議員と、現政権発足の「功臣中の功臣」とされる鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員の2人が、24日に裁判所で懲役刑の実刑判決を受けた。ちょうど5年前の今の時期、李前議員は「全てを意のままにできる大統領の実兄」、また鄭議員は「(大統領職)引き継ぎ委員会、組閣、党の公認を左右する実力者」と呼ばれていた。
ソウル中央地裁刑事21部の李源範(イ・ウォンボム)裁判長は24日、2007年の大統領選挙直前にソロモン貯蓄銀行と未来貯蓄銀行から政治資金として6億ウォン(現在のレートで約5100万円、以下同じ)を、またコーロン・グループから顧問料として1億5750万ウォン(約1330万円)を受け取ったとして逮捕・起訴された与党セヌリ党の李相得前議員(78)に対し、懲役2年と追徴金7億5750万ウォン(約6400万円)の実刑を言い渡した。
裁判長は、ソロモン貯蓄銀行から李前議員と共に3億ウォン(約2500万円)を受け取るなど、総額4億4000万ウォン(約3700万円)を受け取った容疑で在宅起訴されたセヌリ党の鄭斗彦議員(56)に対し、懲役1年の実刑を宣告し、法廷内で身柄を拘束した。
裁判長は「李前議員と鄭議員に現金を渡したとされるソロモン貯蓄銀行の林錫(イム・ソク)会長と、未来貯蓄銀行のキム・チャンギョン会長の証言は信頼できる」とした上で「李前議員がコーロン・グループから受け取った現金も、議員室の経費として使用された違法な政治資金と見なすべき」との見方を示した。検察は当初、2人が受け取った資金には何らかの見返りがあったとして、あっせん収賄罪と政治資金法違反を同時に適用するよう主張したが、裁判長は「見返りはなかった」として、あっせん収賄罪は認めず政治資金法違反だけを適用した。
李相得前議員と鄭斗彦議員はいずれも李明博政権発足に大きく貢献。また今回の貯蓄銀行事件の裁判でも明らかになったように、2人は政治資金の提供元まで互いに紹介し合うほど親しい間柄だった。しかし大統領選挙直後、陣営内で李前議員を中心とするベテラングループと、鄭議員を中心とする中堅グループの間で人事や方針面での主導権争いが表面化。2人はいずれも各グループのリーダー格だったため、互いに対立し結局は共倒れした。