麻生太郎副総理・財務・金融相は24日夜、臨時閣議後の記者会見で、自民党と公明党がまとめた2013年度の税制改正大綱に関し自動車重量税を道路特定財源にするとの見方が出ている点について「少なくとも私として道路特定財源を復活させるという気は全くない」と話し、一般財源ととらえていることを示した。自動車重量税について13年度税制改正大綱は「道路の維持管理・更新等のための財源として位置付け、自動車ユーザーに還元されるものであることを明らかにする方向で見直しをおこなう」と記載している。

　自動車重量税に関する文章について「（廃止せず）残す以上、何のために残すのか、という、地方税として取るわけだからその意味で税制大綱の記述として自動車重量税を課税する根拠を示しておかないとおかしなことになる」と指摘し、記載内容に理解を示した。「道路特定財源にするつもりは全くないし党の税調としてもないとはっきり言っておられる」とも語り、道路特定財源と位置付けようとする党内の動きは限られるとの認識を示した。自動車重量税は「一般財源としか考えられない」とも強調した。

　１月に入って本格的に議論を始めた税制改正が24日に大綱としてまとまった点は「極めて多岐にわたる事項について、よく短期間でこれだけよくまとめてもらったなと思って、その点に関して私どもとしては感謝している」と評価した。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕