はやぶさ2:製作費など103億円 13年度予算案で

毎日新聞 2013年01月25日 02時30分(最終更新 01月25日 04時00分)

2014年打ち上げを目指し開発が進む小惑星探査機「はやぶさ2」の想像図=池下章裕氏提供
2014年打ち上げを目指し開発が進む小惑星探査機「はやぶさ2」の想像図=池下章裕氏提供

 政府は24日、人類で初めて小惑星の物質を持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」の製作費など約103億円を、13年度予算案に盛り込む方針を決めた。12年度は東日本大震災の復興予算を優先し、文部科学省要求額の半額以下の30億円にとどまっていた。目標の14年打ち上げに向け大きく前進することになる。

 はやぶさ2は、有機物が多いとされる小惑星から試料を持ち帰り、太陽系の生命の起源に迫る成果を狙う。地球と小惑星の位置関係から打ち上げ時期が限られ、14〜15年に打ち上げられなければ、同様の計画を持つ米国に先を越される可能性がある。

 機体の構造は、地球と交信するためのアンテナや、初代で故障が相次いだ姿勢制御装置などに改良を加えたほかは大幅に変えず、初代とほぼ同じ造りになっている。早期の打ち上げを目指すためだったが、財務省や政府の宇宙政策委員会などから「二番煎じではないか」などと、打ち上げる意義について疑問が投げかけられることになり、何度も実現が危ぶまれてきた。

 宇宙航空研究開発機構の全体予算が約100億円圧縮される中、文科省の概算要求額(114億円)には及ばなかったが、打ち上げ時期が迫っていることなどから予算が確保された。【永山悦子】

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

TAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日RT

毎日RT

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM