人質事件 政府専用機が羽田空港に到着へ1月25日 4時23分
アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件で、無事が確認された日本人7人と、亡くなった10人のうち9人の遺体を乗せた政府専用機が羽田空港に到着します。
政府は、帰国する人たちから事情を聞いて状況の把握に努めるなどして海外での日本人の安全対策の強化に向けた検討に入ることにしています。
アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件で、菅官房長官は24日夜、安否が確認されていなかった日本人1人の死亡を確認したことを発表し、これで日本人全員の安否が判明し、10人の死亡が確認されました。
そして、菅官房長官は「多くの尊い人命が奪われたことに、改めて深い悲しみを覚える。政府として、卑劣なテロ行為を断固として非難する」と述べました。
この事件で、無事だった日本人7人と、亡くなった10人のうち、先に死亡が確認された9人の遺体を乗せた政府専用機は、日本時間の24日午後、首都アルジェの空港を出発しました。
政府専用機には、安倍総理大臣の特使を務める鈴木外務副大臣や、現地で駐在員の安否の確認に当たっていたプラント建設大手「日揮」の川名浩一社長らが、同乗していて、午前7時ごろ、羽田空港に到着する予定です。
政府は、このあと、鈴木副大臣から報告を受けるため、総理大臣官邸で、関係閣僚らによる対策本部の会合を開くことにしています。また、菅官房長官は、午前の記者会見で、死亡が確認された10人の氏名を公表することにしています。
政府は、今後、帰国する人たちから警察を中心に事情を聞くとともに、アルジェリアをはじめ、フランスやイギリスなどの関係国にも、引き続き情報の提供を求めるなどして、事件当時の状況の把握に努めることにしています。
そのうえで政府は、近く、専門家などによる懇談会を立ち上げるなどして、海外に進出している企業や日本人の安全対策の強化に向けた検討に入ることにしています。
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