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液状化対策“砕いた瓦埋設が有効”1月23日 4時44分
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地震による地盤の液状化対策として、細かく砕いた瓦を埋めておくと、地中の水分の上昇が抑えられ、被害を軽減できることが、名古屋工業大学や愛知県の研究機関などの実験で分かり、いらなくなった瓦を再利用することで、比較的低コストの対策になると注目されています。
実験を行ったのは、名古屋工業大学の張鋒教授や、愛知県の三河窯業試験場などの研究グループです。
液状化は砂の地盤で起こりやすいとされ、グループでは、砂を入れた実験装置にマンホールに見立てた筒形の模型を埋め、震度6に相当する揺れを与える実験を行いました。
装置の中が砂だけの場合、筒は砂の上まで浮かび上がってきますが、細かく砕いた瓦を混ぜた場合はなかなか浮かび上がってきませんでした。
グループによりますと、砂の地盤に石を混ぜると液状化対策に効果があることは知られていますが、砕いた瓦は形が角張っているため、粒子と粒子の間の摩擦が大きく、揺れの影響を受けにくいことから、液状化を引き起こす水分の上昇をより抑える効果があるとみています。
名古屋工業大学の張教授は、「液状化対策のため地盤を改良するには多額の費用がかかっていたが、日本の多くの住宅から出る使用済みの瓦を再利用することで、比較的低コストの対策が可能になる」と話しています。
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