トップページ社会ニュース一覧JR東日本 トンネル側壁剥落公表せず
ニュース詳細

JR東日本 トンネル側壁剥落公表せず
1月24日 13時37分

JR東日本 トンネル側壁剥落公表せず
K10050264811_1301241521_1301241523.mp4

新潟と群馬の県境にある上越新幹線のトンネルで、側壁の一部が剥がれ落ちていながらJR東日本が事実を公表せず、国にも報告していなかったことが分かりました。JR東日本は安全に問題はないとしてそのまま運行を続けていましたが、国土交通省北陸信越運輸局は、改めて報告を求め詳しく調べることにしています。

JR東日本によりますと、今月18日の未明、上越新幹線の新潟県の越後湯沢駅と群馬県の上毛高原駅の間にある大清水トンネルで、新潟県側の入り口から2.8キロの地点で下り線側の側壁の一部が剥がれ落ちているのを作業員が見つけました。
剥がれ落ちた側壁はコンクリートのつなぎ目を装飾する「化粧モルタル」と呼ばれるもので、最大で縦35センチ、横17センチ、重さ4キロほどの破片が11個線路脇の作業員用の通路に散らばっていたということです。
JR東日本は、破片は線路に落下しておらず、安全に問題はないとして、事実を公表せずにそのまま運行を続け、国にも報告をしていませんでした。
国土交通省などによりますと、列車が3時間以上止まるようなケースなどを除いて報告義務はないということですが、北陸信越運輸局は、JR東日本の担当者を呼んで改めて報告を求め詳しく調べることにしています。
JR東日本新潟支社は、「運行や安全に問題はないと考えている。定期的な点検を徹底し安全運行に努めたい」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ