| | この冬から取り入れられたズボンをはいた女子生徒=長崎玉成高
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長崎市愛宕1丁目の長崎玉成高(鬼塚謹吉校長、417人)の女子制服が、これまでのスカートに加えこの冬からズボンも選べるようになった。寒さ対策に加え、性別と服装の固定観念にとらわれず学校生活を送ってほしいという狙いも。ズボンをはいた生徒らからは「暖かい」などと好評だ。
県教委などは「調査はしていないが(女性制服のズボン採用は)県内では珍しい」としている。
同校は2007年に玉木女子高から改称し共学化。生徒数は417人中女子が309人。昨年4月、同校はこれまでより高台に移転。強い風が吹くとスカートの裾が気になるという生徒の声や、防寒にもなることから、今年6月ごろから導入を検討していた。
ズボンはスカートと同じ濃いグレー。女子の1年生(103人)の15人、2年生(同)2人が購入。3年生はいなかった。鬼塚校長は「まだまだ少ないが間違いなくこれからズボンは増える。女性はスカートと決めつける必要はないし、生徒におしゃれの幅を広げてほしい」と語る。
1年生の有吉由布子さん(16)は「スカートは苦手なのでズボンを買った。(校則の正装の規定が改定されていないので)終業式などでは、わざわざスカートに着替えている。男女で服装を変える必要はないと思う」と話した。