第六話 初洞窟 順調な資源集め
風呂が完成し鈴が作った朝食を食べている
両親が料理が上手いって事もあってかなり期待してよさそうだ
今度肉じゃがを頼んでみよう
「ソーイ、今日は洞窟を探そうぜ」
「わかった、皆で行くぞ、持つもん持ったな?」
「もちろん」
「大丈夫・・・」
「ソーイ、どこから探す?」
「まあ家のこの玄関から真っ直ぐでいいんじゃ」
「だね」
しかし外は森 目印を付けようにも かなり分かりにくいだろう
そんなときに役に立つ呪文『Magnetic compasses 』
訳すと磁気コンパス
意味は磁気コンパスそのままの意味だ
さらに頭の中で家を拠点登録することができ
拠点登録した所に誘導してくれるという
カーナビさんもびっくりな呪文だ
「さて皆、拠点登録は済んだか?」
「オフコース」
「・・・ん」
「じゃあ行こうか」
そう言い俺たちは真っ直ぐ松明を置きながら洞窟を探すことにした
洞窟探しを始めて 約三分
「結構大きいな」
そこにはかなり大きい洞窟がある
「ソーイ、入ろうぜ」
「ああ」
初めて入るその洞窟は広く暗い
ゾンビが出るかは分からないが暗いのはやはり不安だ
松明を置いてしっかりとした明かりを取る
まずは何もないこの広い空間に 作業台、かまどそしてチェストを置く
まだまだ木材はあるので木材の心配は無さそうだ
「じゃあ石炭採っていくか」
石炭は松明を作るために必要だ
そう言って俺は石炭を採っていく
「よし取っていくか」
「ってその前に俺は鈴に教えなきゃな、まず」
「言う必要はない」
鈴が変な事を言った
「なぜだ」
「手を握るだけで記憶を私は知れるから」
やはり謎が多い
「ちょっと聞いていいか」
「いいけど」
「まずお前は何だ?」
「言えない 人間とは少し違うもの」
「違うんだったら 俺からして元の世界では何をしていた」
「新開架高校の1年生」
新開架に高校は一つしかないので分かる
「新開架高校って俺たちと同じ学校だな・・・」
「両親が料理が上手いとか寿司職人の話は嘘か?」
「嘘じゃないけど ちょっと・・・言えない」
「体のつくりは人間と比べてどうなっている?」
「人間と基本的には変わらない 脳が発達している位・・・」
「俺たちはその言えない所を聞ける日は来るのか?」
「私が認めたら」
「あと 記憶って全てか?」
「全てだけど」
「拒否権を発動する」
まずい 友達用のやつと間違えた
「・・・」
すべっちゃたな~
「ごめん でも色々俺も知られたくないのとかあるから」
反応が無い
「どうした 鈴?」
「・・・」
「知られたくないのって中二病の事?」
「図星です」
黒歴史がばれた
「頼むから田中や他の人には喋らないでください」
「・・・ん」
最初からその気だったのかと思い俺は少し安心した
「心の中が読めるのか?」
「匂いで 少しは・・・」
「分かった お前がそうしたいなら、そうさせてもらおう」
もう何をしても結局分かってしまいそうな気がし
さっさとことを進めるため
俺と鈴は手を繋ぐ
「もう少し強く」
「もっと強く 力の限り」
え、そんな大胆な事をしちゃっていいのかと思っている俺に
分かっているんだろうが 鈴は強く握り締めてくる
しばらく誰も喋らない長いような短いような時間が過ぎる
「終わったか?」
俺がそう訊いても鈴はピクリともしない
俺は動いてもいいのか分からないのだが
やはりこの状況は田中には見られたくはない
そんな事より 俺は 女子高校生の手なんて握ったことは無いので
女子高校生って意外と手、小さいんだな
そう思った
「終わった」
「そうか じゃあしっかりやってくれ」
「任せて・・・」
誰も何も喋らずに5分間ぐらい資源を採る
「よし そろそろ採れた資源を発表しようぜ」
田中がそう言った
「そうだな」
洞窟で取れる資源は 松明を作るために必要な石炭
(石、鉄、金 ダイヤモンドのつるはし)で採れる 鉄を作るための鉄鉱石
(鉄、金 ダイヤモンドのつるはし)で採れる金を作るための金鉱石
同じく(鉄、金 ダイヤモンドのつるはし)で採るとダイヤモンドが手に入るブロックだが
土を使えばいいので価値があるかは微妙だが ダイヤはもしもの時に使うと決めたのでダイヤ装備の心配は無い
(鉄、金 ダイヤモンドのつるはし)で採るとレットストーンを落とすブロックだ
レットストーンはとても重要な鉱石だ
あとは取れそうなやつだけ採っていくと決めた
「俺は 石炭28個、鉄鉱石8個、金鉱石4個だ ソーイは?」
田中はそんなものか
「俺は 石炭17個 鉄鉱石5個、金鉱石3個 ダイヤ4個だ」
「鈴さんは?」
田中が訊いた
「石炭38個 鉄鉱石16個 金鉱石20個 ダイヤ8個 レットストーン24個」
鈴には才能かなんかあるのかな~
しかし順調に資源を集めている俺たちは後の影に気がつかなかった
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。