第三話 謎の少女
田中と鈴は軽い自己紹介をしたあと田中の方から話し始めた
「ギンとはなんだ?」
「バグのような物だけどこの世界では魔物になっていると考えてる」
「吸い込めれた原因はわかるか?」
「ギンのせいだと思う」
「ギンはどんな形だ?」
俺が訊いた
「わからない でもこの世界の一番強い魔物だと思う」
「一番強い魔物・・・エンダードラゴンか」
「いや違う」
「え?」
「俺自作MOD入れているんだが」
それは田中からの元の世界に戻れないという意味の衝撃発言だった──
「自作MOD・・・」
MODとはゲーム内で公式にないデータ機能で遊べるようになる拡張パック、改造データで
いろんなゲームで認められていたり、認められなかったり
田中が作ったのはかなり大型で さらにボスなども出て
そのボスを倒すと、
一番強い魔物が出てくる
と言うRPGにありがちなシステムだ
「奴を作ったーーー」と急に俺に電話してきた 2年前
「しかし反映されていると決まったわけじゃ」
「土9つ集めてそれを固めてそれをこわすと?」
「ん?ダイヤ?」
「MOD入ってる」
畜生!!長い冒険になりそうだぜ!!
「とにかく今は設備を整えなきゃ」
「まずはこの部屋に作業台 チェストっと」
「ドアつくって」
「おーけー ソーイ 鈴さんと農林業と水とキッチン頼む」
「え?」
そういわれシャベルと斧、クワを渡された
田中のMODには水を 米 塩 酢 醤油などの食料にかえるブロックがある
作り方は丸石ではなく丸石を焼いてできる石を9つ固める事で出来る
但し料理が出来るわけではなくあくまで食料、調味料が出来るのと食べられないものは出来ないっていう
田中が更衣室のMODがどうしても作れなくてその為やその他色々が入ったMOD
『cooking』
その『その他色々』に食料にかえるブロックなどなどが入っている
これがリアルに役に立つ
キッチンは手作りで作るしかない
とりあえず鈴に訊いてみる事にした
「俺はどちらの方をしたほうがいい?」
「ソーイはからくり作りのほうがとくいだよね?」
流石に細かい事は分からないはずだが俺にそんな雰囲気あるのか?
また訊いて見ることにした
「俺そんな雰囲気あるか?」
「なんとなく」
「わかった 任せろ」
これ以上訊いても無駄な気がしてあっさり承諾する
マイクラでは木の葉を落としてるいるとたまに苗木が降ってくる
苗木は植えると例外はあるが時間経過にて木になる
水は必要ないのだが、家の近いところに森を作ると伐採もしやすく、
そこを平地にしたりすることで効率を上げる事が出来る
俺は慣れた手付きで木を伐採すると木を切っている鈴に木材と石、丸石を渡した
「キッチン頼む」
鈴はうなずくとあらかじめ決めておいた部屋に行った
大体終わると川の水をせき止めこっちに持っていく作業をすることにした
川はすぐそこにあるので俺はキッチンがあるところに水を引き伸ばしていく
そして田中に指定された穴に水を持っていったそれを石で囲み外見をよくする
「よし完了」
つぎはサトウキビを育てる
この世界はサトウキビ3つで紙ができる
本当にできるかはわからないが多分出来る、出来なきゃおかしい
幸い川にサトウキビがあったので家を増築しそこをクワで耕し5×5の畑を松明で
しっかりとした明かりを取る
このゲームは明かりがないとゾンビなどの敵が沸いてくる
5×5の耕した所を3つ作ったしかし俺が取ってきたサトウキビの量はかなりの量だった
なので外にも植え仕事も無くなった俺は家に帰った
家に帰るとおいしそうな寿司がある 田中が作ったのか?それとも──
「ちゃんと食べてね」
「お前が作ったのか?」
もちろん 寿司は料理なのでブロックから出てこないが刺身が出るかと言えば出ない
じゃあなんで?
まさか
「そう『cooking』のなかに包丁、やかん、なべスイッチで、
火がつくブロックもちろん火加減も出来るんだよ
などのブロックが入っていた石で全部作れる 火がつくブロックは原木だけ」
『cooking』おそるべし
「あれ?魚をさばいたのは?」
「私だけど」
え?
「鈴さんすごいよな鈴さんの両親料理が上手くてお父さんは寿司職人なんだと」
な、なんだってー
驚きながらも俺はそこにあったマグロを何もつけずに食べる
そのマグロは異世界生活の始まりの味がした
何日のペースで更新できるかは分かりませんが頑張っていきます
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