アルジェリア事件:犠牲者の氏名公表へ…政府
毎日新聞 2013年01月24日 12時59分(最終更新 01月24日 14時13分)
アルジェリアの人質事件で、政府は24日午後(現地時間24日午前)から、首都アルジェで残る日本人1人の安否確認作業を再開する。救出された日本人と犠牲者の遺体を搬送する政府専用機は同日午後(現地時間同日午前)に現地を出発し、早ければ25日朝に羽田空港に到着する予定。菅義偉官房長官は24日午前の記者会見で、専用機の到着後に、政府として犠牲者9人の氏名を公表する方針を明らかにした。
安倍晋三首相は24日朝、2人の死亡確認について首相官邸で記者団に「大変残念です」と語った。
城内実外務政務官らは24日以降も現地にとどまり、アルジェの病院に搬送された身元不明の遺体などの調査を進める。菅氏は会見で「遺体は損傷が激しいものも含まれており、慎重に確認作業を行っている。かなり長い時間がかかるだろう」との見通しを示した。
政府はこれまで、家族や日揮の意向を踏まえて犠牲者の氏名を公表してこなかったが、菅氏は「私の定例記者会見で、政府としての責任のもとに公表したい。(日揮から)公表に理解をいただいた。明日専用機が到着するので一つの区切りになると思い、公表する」と説明した。【鈴木美穂】