スルメイカ前年比15%減 今季の漁終了
函館近海での今季のスルメイカ漁が終了した。函館市水産物地方卸売市場(豊川町)が昨年6〜12月に取り扱ったスルメイカは前年比15%減の3999トン(1月は入荷なし)、金額(同)は同20%減の10億8000万円。量、金額とも平成に入って最低で、漁業者にとって厳しい結果となった。
6月1日に解禁、漁期は1月末まで。しかし、今年1月は11日現在、同市場への入荷がなく事実上の終漁だ。
市農林水産部によると、同市場での月別取扱量は6月240トン、7月496トンと好漁が続き、8月が年間ピークとなる1385トン。日本海側での豊漁と8月に夏枯れがなかったため好漁のまま前半終了。
後半は夏枯れの開始が非常に遅く、9月に入っても太平洋側の北上群が捕れ続けて814トン。ところが10月に入り一気に夏枯れが始まって375トン、これが終盤まで続いたため11月373トン、12月316トンと低迷した。
函館市漁協(橘忠克組合長)は「盛漁期の10〜12月が振るわなかった。しけで出漁できず悪条件が重なった」とする。
道総研函館水試(湯川町)によると、今季は夏枯れが長引いたことや、夏以降、道南太平洋に漁場が形成されなかったという。12月中〜下旬に南下群のピークが来たものの、水温が急激に低下したため群れが早く通過してしまい、しけも重なって後半の漁獲量が伸びずに終わった。
澤村正幸研究主任は「今季は漁場形成が特異な年だった。資源量は高い状態を維持しており、漁場形成さえうまくいけば一定量の漁獲が見込めるだろう」と話している。
その他の新着ニュース
- 小林さん 全国書道コンで最高賞 ...2013/1/24
- 宿泊施設 すでに「満室」…GLAY 夏のライブ ...2013/1/24
- 来月10日に恵山ごっこまつり ...2013/1/24
- 来年6月 函館港に11万トン超客船…初寄港、過去最大 ...2013/1/24
- 稜北高の田中教諭、剣道7段に合格...2013/1/23
- 雪と氷の祭典に向け大沼で氷の切り出し ...2013/1/23
- 日本航空が伊丹線再開へ ...2013/1/23
- アブラツノザメうまい! 特産化へ主婦ら調理 ...2013/1/23
- 北方領土返還へ協力訴え、渡島管内巡回スタート ...2013/1/23
- 恵方ロールケーキ食べて福呼ぼう ホテル函館ロイヤル ...2013/1/22
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。