回答プロセス (Answering process)

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1.自館システムで件名「地震予知」×書名「動物」「サカナ」で検索し、該当資料を確認。
・『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか:電磁気地震学の誕生(NHKブックス)』(池谷元伺著 日本放送出版協会 1998年)→p85に「地震の前には「リュウグウノツカイ」などの深海魚が現れるが…」とあるが、過去の記録については記述なし。
・『動物は地震を予知するか:異常行動が教えるもの(ブルーバックス)』(力武常次著 講談社 1978年)→p141-144に「リュウグウノツカイ-末広博士の研究」の項があり、昭和38(1963)年伊豆新島での地震の2日前、昭和43(1968)年豊後水道の宇和島湾の地震の3ヵ月及び1ヵ月前にリュウグウノツカイが捕らえられたとある。
・『魚の地震予知』(小田淳著 叢文社 2007年)→p47-48に伊豆新島地震(昭和32(1975)年11月11日)では、地震直前に岸辺の浅瀬で巨大なリュウグウノツカイを捕獲、伊豆新島地震(昭和38(1963)年11月13日)ではリュウグウノツカイが獲れた2日後に地震が発生、豊後水道地震(昭和43(1968)年8月6日)には3ヵ月前に宇和島市小池付近の浅瀬でリュウグウノツカイを捕獲、また八幡浜では1ヵ月前に浅瀬でリュウグウノツカイを捕獲とあった。
※次の図書には該当の記述はなかった
・『地震予知 犬が悲しく泣く:動物たちの異常反応(ケイブックス)』(力武常次著 工業調査会 1979年)
・『動物が地震を知らせた』(中国科学院生物物理研究所地震グループ編 長崎出版 1979年)
2.古文献に記載があるか調査。
・『図説魚と貝の事典』(望月賢二監修 柏書房 2005年)→p428天保2(1831)年に土佐藩小才角ノ浜に打ち上げられたとの記述があるが、地震との関係はなし。
・『和漢三才図会(東洋文庫)』第7巻(寺島良安著 平凡社 1987年)→魚部に「リュウグウノツカイ」なし。p183「人魚」の項には「暴風雨のくる前に姿を見せる」とあるが、地震との関連の記述はない。
・『古事類苑』第48巻 動物部(吉川弘文館 1970年)→p1534-1535に「龍宮鶏」という魚や「人魚」はあるが、「リュウグウノツカイ」はなし。
・『日本国語大辞典』第13巻(小学館編集・発行 2002年)→「リュウグウノツカイ」の項には、引用文献の記述はなし。
3.自館システムで書名「リュウグウノツカイ」を検索し、該当資料を確認。
・『物のイメージ・本草と博物学への招待』(山田慶児編 朝日新聞社 1994年)→p43-64「人魚とリュウグウノツカイ」の項には、地震との関係の記述はなし。
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事前調査事項 (Preliminary research)

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NDC

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脊椎動物 (487:9版)
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気象学 (451:9版)
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参考資料 (Reference materials)

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『動物は地震を予知するか:異常行動が教えるもの(ブルーバックス)』(力武常次著 講談社 1978年)
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p142-143
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『魚の地震予知』(小田淳著 叢文社 2007年)
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p47-48,p71
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キーワード (Keywords)

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リュウグウノツカイ
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地震予知
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魚
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深海魚
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地震
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照会先 (Institution or person inquired for advice)

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寄与者 (Contributor)

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備 考 (Notes)

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リュウグウノツカイについては、次の資料に詳しい説明がある。
・『海の動物百科』第3巻 魚類Ⅱ(Andrew Campbell編 朝倉書店 2007年)[資料番号0105218352]p127
・『深海生物ファイル:あなたの知らない暗黒世界の住人たち』(北村雄一著 ネコ・パブリッシング 2005年)[資料番号0105089130]p120-121
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