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No.3254
2012年10月1日(月)放送
10万年の安全は守れるか
~行き場なき高レベル放射性廃棄物~ 
視聴率 10.7%
株式会社ビデオリサーチ世帯視聴率(関東地区)
ジャンル 自然・科学
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09:17
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出演者 植田 和弘 さん (京都大学大学院教授)
「2030年代に原発ゼロ」の方針が打ち出されるなか、使用済みの核燃料から出る「高レベル放射性廃棄物」の最終処分という未解決の難題が浮かび上がってきた。9月11日、日本学術会議は原子力委員会に報告書を提出した。それによると法律で定められた方法である高レベル放射性廃棄物を地下深くに埋めて、放射能レベルが下がるまでの10万年間、隔離するという「地層処分」は、安全性が不確実なため白紙に戻すべきという。地震大国の日本で、万年単位で安定した地層を見つけることは現代の科学では困難としている。「総量管理」「暫定保管」という今後の方針も提言した学術会議の報告を軸に、将来の世代を脅かしかねない原発ゴミ問題の解決への道を考える。
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皆さんは想像できますか。
10万年という途方もなく長い時間を。
今、この10万年という時間が私たちにとって大きな課題となっています。
原発で核燃料を使用したあとに残される高レベル放射性廃棄物。
人が近づけば20秒で死ぬほどの極めて強い放射能が安全なレベルになるまで10万年もの時間を要します。
そのため、地下深くに埋めて人間社会から隔離する地層処分が国の方針となってきました。
しかし、去年(2011年)の東日本大震災は原発事故のリスクに加えこの地層処分にも大きなリスクがある可能性を浮かび上がらせました。
国の特別機関、日本学術会議が現代の科学では安定した地層を見つけるのは難しいと地層処分の方針を白紙に戻すべきだと提言したのです。

日本学術会議検討委員
「地層処分を(日本の)どこかでやるということは、非常に危険な賭けみたいなもの。」

10万年の安全が問われる高レベル放射性廃棄物の最終処分。
私たちはどう向き合えばいいのか考えます。

10万年の安全は守れるか

  • 原発が生むゴミ 高レベル放射性廃棄物
  • 地層処分 10万年の安全は
  • 地震国日本 問われる地層処分
  • 原発 もう一つのリスク 高レベル放射性廃棄物
  • どう確保する?10万年の安全
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クローズアップ現代
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