新潟県と群馬県の県境にある上越新幹線の大清水(だいしみず)トンネル(全長約22キロ)で、側壁のモルタル片11個、計24・7キロがはがれ落ちていたことがわかった。JR東日本は18日未明に見つけたが、新幹線の運行に安全上の影響はなかったとして公表していなかった。
JR東日本新潟支社によると、落ちていたのは側壁のコンクリート材の継ぎ目を埋めるために使われた「化粧モルタル」。天井には使われていなかった。もっとも大きいものは縦35センチ、横17センチ、厚さ5センチで重さ約4・2キロ。11個とも側壁の高さ約3・4メートルにある継ぎ目部分から落ちたとみられるという。
17日の営業運転後、点検用車両で内部を巡視した際、線路わきの作業員用の側道に落ちていたモルタル片を見つけた。新潟支社は「線路に落ちる心配がないため、公表しなかった」と説明している。