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【格闘技】

五十嵐 人気の八重樫に勝つ 手っ取り早く知名度アップ!

2013年1月24日 紙面から

 トリプル世界戦(4月8日、両国国技館)の発表会見が23日、東京都内で行われ、WBCフライ級王者五十嵐俊幸(29)=帝拳=が、昨年の井岡一翔との歴史的名勝負で知名度の上がった前WBAミニマム級王者八重樫東(29)=大橋=との防衛戦で「手っ取り早く知名度を上げる」と過激発言した。秋田県出身の五十嵐はV2戦。岩手出身の八重樫とはアマ時代に五十嵐が負けなしの4勝。WBCバンタム級王者の山中は、同級1位のツニャカオの挑戦を受け3度目の防衛戦、三浦は、WBCスーパーフェザー級王者ディアスに挑む。

 これが、リアル五十嵐なのかもしれない。どちらかと言うと、優等生的なイメージのある五十嵐から過激な発言がポンポン飛び出した。

 「ボクは知名度も人気もない。でも、八重樫さんに勝てば、手っ取り早く、それが手に入る。八重樫さんの人気にあやかりたい」

 昨年6月に井岡一翔とのWBA&WBC世界ミニマム級統一戦で歴史的名勝負を演じて、全国区となった八重樫。人気面、注目度から言えば、はるかに劣ると感じている五十嵐にしてみれば、八重樫はオイシイ相手。次戦の相手は同級1位のエドガル・ソーサ(メキシコ)との指名戦が有力だったが、交渉が難航すると、自ら八重樫戦を志願したというから、八重樫狩りへの意気込みは相当なものだ。

 同じ東北出身の2人は高校、大学時代にも対戦し、1学年下の五十嵐が4連勝。「何回やっても負ける気はしなかった」と自信のコメント。「でも、プロでは、同じようにはいかない。技術、体力面でもボクが確実に劣っている」と謙虚に言いながらも「何かは言えないけど、自信を持てる部分はある。面白い試合になるか、ならないか。その分かれ目が勝負を分ける」と何やら意味ありげにニヤリだ。

 あからさまに踏み台にすると宣言された八重樫は「ご指名はありがたい。アマ時代は4連敗だけど、ここで勝てば、チャラ。苦手意識もない。試合が決まって、直感的に“よしっ”って思いました」と余裕の笑み。2階級上げての世界挑戦となるが「向こうは失うもの(ベルト)があるけど、ボクには何もない。向こうが面白くない試合をして勝っても、階級差があるから、当たり前って言われるでしょ。上の階級だし、さばこうとか逃げようとは思わない。潰しにいきます」と言い放った。仁義なき東北対決のゴングが鳴らされる。 (竹下陽二)

 

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