藤村前官房長官:党首討論での解散表明 12日前に密議

毎日新聞 2013年01月24日 02時32分(最終更新 01月24日 04時09分)

藤村修前内閣官房長官=大阪市北区で、後藤由耶撮影
藤村修前内閣官房長官=大阪市北区で、後藤由耶撮影

 野田内閣の官房長官だった藤村修氏(63)が毎日新聞の単独インタビューに応じ、野田佳彦首相(当時)が昨年11月2日夜、藤村氏らと首相公邸で会談し、14日の党首討論で衆院解散を表明するシナリオを固めたと証言した。昨年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化については「政府は、小泉政権末期から水面下で地権者と交渉を進めていた」と語った。

 野田氏は昨年11月14日、自民党の安倍晋三総裁との党首討論で「16日に解散する」と表明。12月4日公示、16日投票の衆院選へと一気になだれ込んだ。

 野田氏は当時、特例公債法の成立などを解散の条件に掲げ、成立に抵抗していた自民党は早期解散を促すため姿勢を軟化。一方、民主党から離党者が相次ぎ、内閣不信任決議案の可決が現実味を帯びるなど、政権は追い込まれた状況だった。

 藤村氏はインタビューで昨年11月2日夜の会談について、野田氏と藤村氏、岡田克也副総理(当時)が出席し、「『(解散を)党首討論の場で打ち出したらどうか』という案が浮上した。ずばっと約束しようということになった」と語った。理由の一つを「日本維新の会の準備が整わないうちに」と述べた。

 また昨年11月、モンゴルで行われた日本と北朝鮮の局長級協議にも言及。「拉致問題は解決済み」と主張してきた北朝鮮の姿勢が「大きく変わった」と説明した。【中川佳昭】

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