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最終更新:2013年1月23日(水) 21時4分

イラン企業に不正送金か、制裁違反で摘発

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 核開発を続けるイランに対する経済制裁に違反した疑いで全国初摘発です。核開発への関与が指摘され経済制裁の対象となっているイラン企業に不正送金をしたとして、警視庁公安部は東京の海運代理店の役員ら3人を逮捕しました。

 午前10時前、背広姿の2人の男が捜査員の任意同行に応じました。東京の海運代理店「ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン」の取締役・水嶋邦明容疑者(64)、そして経理統括部長の野武俊明容疑者(58)です。この2人を含む男女3人がまもなく、警視庁公安部に逮捕されました。逮捕容疑は外為法違反。核開発問題をめぐり経済制裁の対象となっているイランの企業に1400万円を不正送金したというものです。対イランの経済制裁違反での摘発は全国で初めてだということです。

 1400万円が渡ったイラン企業とはどのようなものなのでしょうか?イランの首都・テヘラン、JNNは問題のイラン企業の映像を独自に入手しました。「HDSL(エイチディーエスラインズ)」、イランの海運会社です。茶色い壁に囲まれたこの会社には、「IRISL(イリスル)」と別の会社の名前が書かれた看板が見えます。実はこの「IRISL」、イラン軍当局と関係が深いイラン最大の国営海運会社です。核関連物資輸送の中核を担っているとされます。警視庁は「IRISL」が経済制裁を回避する目的で「HDSL」を設立したとみていて、日本から不正に送られた1400万円は最終的に核開発資金に使用された可能性もあるといいます。

 警視庁が描く事件の構図はこうです。「ベン・ライン」社は2006年ごろから「IRISL」と代理店契約を結んでいましたが"#2#0#1#0G/!"F|K\@/I\$K$h$k7P:Q@):[$,H/F0$5$l$?8e$b!"A0$N%U%m%s%H2q
 去年2月、JNNのカメラは、警視庁が「ベンライン」社に対し極秘で行った家宅捜索の一部始終を捉えていました。その後、1年以上にわたって関係者への事情聴取など内偵捜査を進めてきたのです。

 「(Q.家宅捜索受けたことについて)・・・」(ベン・ライン社社長 去年2月)
 「経理業務は全て『ベン・ライン』社の方でやっていた。(Q.会計上のことは全然知らなかった?)一切、私どもは他の社員も知りませんでした」(アトラスシッピング社長)

 逮捕された3人はいずれも容疑を否認していますが、警視庁幹部は「不正送金はイランへの経済制裁を骨抜きにするもので、悪質性は強いと判断した」と逮捕に踏み切った理由を語りました。警視庁は金の流れなど全容解明を急いでいます。(23日16:00)

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