24歳以下の妊婦 10人に1人が喫煙1月23日 18時5分
3万人余りの妊婦を対象に環境省が行った調査で、妊娠中もたばこを吸い続けている妊婦が24歳以下では10人に1人に上ることが分かり、専門家は「赤ちゃんにとって大きなリスクになるので、妊娠中はもちろん、妊娠する前から禁煙を心がけてほしい」と話しています。
この調査は、子どもの健康に環境がどのような影響を及ぼすかを調べるため、環境省がおととし1月から全国19の道府県で行っているものです。
23日はおよそ3万3000人の妊婦を対象にした調査結果が、都内で開かれたシンポジウムで発表されました。
この中で、妊娠初期の妊婦にたばこを吸っているか尋ねたところ、「吸っている」と答えたのは、24歳以下では10%、25歳から29歳までと35歳から39歳までが5%、30歳から34歳までが4%などとなっています。
また、パートナーについては、妊婦の年齢が24歳以下の人では63%、25歳から29歳までは49%、30歳から34歳までは42%、35歳から39歳までは37%などと若い妊婦のパートナーほど喫煙率が高いことが分かりました。
これまでの研究で、たばこを吸う妊婦は吸わない妊婦に比べて、流産や体重が少ない子どもを生む確率が高まると指摘されています。
調査を行った山梨大学医学部の山縣然太朗教授は「妊婦や周りの人の喫煙は赤ちゃんにとって大きなリスクになるので、妊娠する前から禁煙することが大切だし、妊娠したら家族も含めて禁煙が必要だ」と話しています。
環境省は、10万組の親子について子どもが胎児のときから13歳になるまで生活や発育の状況、血液中の化学物質の濃度などの調査を続け、子どもの発育に影響する環境の要因を解明することにしています。
[関連リンク] |
|