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　ＳＭＡＰ、嵐などが所属する芸能プロダクション、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の東京・渋谷区の自宅マンションに、１７日朝、男が侵入し、一時室内に立てこもった。男は駆けつけた渋谷署員に住居侵入の疑いで現行犯逮捕された。喜多川社長にけがはなく、室内の物品にも損壊などの被害はなかった。渋谷署によると男は自称東京都世田谷区尾山台、職業不詳、鵜瀞敏男（うのとろ・としお）容疑者（５２）。喜多川社長は「男とは面識がない」と話しているという。

　多くの人気者を抱える事務所の社長が、あわやの侵入被害にあった。

　渋谷署によれば、事件が起きたのは１７日午前９時４０分ごろ。鵜瀞容疑者は、渋谷区渋谷１丁目にあるマンション玄関のオートロックの前で喜多川社長を待ち伏せていたという。喜多川社長が外出から帰ってきた際に紛れて建物内に侵入。喜多川社長について自宅前に行き、同社長が自宅ドアを開けた瞬間、同容疑者が先に自宅内に入り、中から鍵を掛けた。同社長は閉め出されたものの、ケガはなかった。

　喜多川社長自身がすぐに警察に通報。駆けつけた渋谷署員が約３０分後に鵜瀞容疑者を取り押さえ、住居侵入の疑いで現行犯逮捕した。立てこもっている間、要求などは何もせず、室内で破損されたり盗難されたものもなかった。

　鵜瀞容疑者は調べに対し「知り合いのジャニー喜多川さんの家に入っただけ」と話し、相手が喜多川社長と知っての犯行だったようだが、喜多川社長は警察に「面識はない」と説明したという。

　ジャニーズ事務所はコメントなどは出していないが、関係者によれば喜多川社長は一緒に建物に入ってきた鵜瀞容疑者を「同じマンションの住人かと思った」と話したそうで、「人質に取られなくてよかった」と不幸中の幸いに関係者は胸をなで下ろしているという。

　喜多川社長の自宅は渋谷区にある高級マンションの最上階。静かな場所で、同じフロアには喜多川社長宅を含め２戸が入居している。