０５年センバツ出場・大産大付高元野球部長を暴行で書類送検

　大阪産業大付属高（大阪市）硬式野球部で練習中、元男子部員（１７）の頭部を殴るなどしたとして、大阪府警四條畷署は２３日、暴行容疑で５０代の元野球部長の男性を書類送検した。また、同校の校長が、大阪府高野連の聞き取りに対し「元部長は『（暴行は）一切ない』と否認している」と説明していたことも同日、府高野連への取材で分かった。

　元部長の書類送検容疑は２０１１年３月下旬、元部員の頭部を平手で数回殴るなどの暴行をした疑い。府高野連によると、元部長らから暴行を受けたとして元部員が訴訟を起こしたことを知り、校長に暴行の有無を尋ねた。同署によると、元部長は任意の事情聴取に、元部員を殴ったことを認めている。同校は取材に「元部長に聞き取りをして暴行はないと判断した」と説明している。

　元部員はスポーツ推薦で入学が決まり、入学前から練習に参加したが、元部長らからいきなり暴力を受けたという。入学後に転校を余儀なくされたといい、昨年１０月には被害届を提出していた。

　府高野連によると、元部長は、元部員に先輩部員が暴力を振るったことの報告が遅れたとして、昨年６月に日本学生野球協会から６か月の謹慎処分を受け、部長を交代。部としても同１２月に３か月の対外試合禁止処分を受けた。同校野球部は０５年春の甲子園大会に出場経験がある強豪で、ＯＢにプロ野球ソフトバンクの田上秀則らがいる。

　同署は昨年１０月、元部員への暴行容疑でコーチと先輩部員を書類送検。コーチは不起訴となった。

（2013年1月24日06時03分  スポーツ報知）

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