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政府 新たに日本人2人の死亡確認
1月23日 23時40分

政府 新たに日本人2人の死亡確認
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菅官房長官は、23日午後11時半すぎから記者会見し、アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件で、安否が確認されていなかった日本人3人について、新たに2人の死亡が確認されたことを明らかにしました。

この中で、菅官房長官は「新たに大変痛ましいお知らせをしなければならない。アルジェ市内で、日揮の関係者とともに、遺体の身元の確認作業を進めた結果、誠に残念ながら新たに2名の日本人社員の遺体であることを確認するに至った」と述べ、安否が確認されていなかった日本人3人のうち、新たに2人の死亡が確認されたことを明らかにしました。
菅官房長官は、死亡を確認した状況について、「アルジェ市内に搬送された国籍不明の遺体の中から、日本政府関係者、警察、日揮の調査によって、日揮の男性社員と判明した。警察の鑑識職員が、さまざまな特徴を照会して、間違いないと判断した」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「これで合わせて9名が亡くなったことが確認された。改めて日本政府として、家族をはじめ関係者に対して心から哀悼の意を表明する。尊い人命が奪われたことは誠に深い悲しみだ。いかなる理由があっても暴力を使うことは絶対許されず、テロ行為を断固として非難する」と述べました。
そして、菅官房長官は「政府としては、依然、安否不明の1人についてあらゆる手段で安否確認に全力を尽くしたい」と述べました。
また、菅官房長官は、安倍総理大臣の特使として派遣している鈴木外務副大臣とアルジェリアのセラル首相が、23日夜、会談したことについて、「鈴木副大臣から、極めて卑劣なテロ行為への断固たる非難を表明したうえで、2人の遺体の日本への速やかな帰国と残る1人の日本人の安否の確認、そして、特に日本人犠牲者が亡くなられた状況について、情報提供の協力を要請した。セラル首相からは『できるかぎり協力したい』という回答があった」と述べました。
一方、菅官房長官は、アルジェリアに派遣した政府専用機について、「アルジェリアに着陸した際に受けた雷の影響と2人の遺体の確認状況を踏まえて、日本に向けての出発時間は調整中だ」と述べました。

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