2012年3月のこと 前月へ 戻る 次月へ


1日(木) お年始

 朝はホテルのモーニング。
 テーブルに並べられているレギュラーメニューはスクランブルエッグ、ウィンナー、キャベツの千切り、ご飯、食パン、漬け物、焼き魚、ワカメ味噌汁、納豆、生卵。
 今朝の日替わりは湯豆腐、ベーコンとキャベツ炒め。
 パンに付けるジャムはイチゴ、ブルーベリー、オレンジの3種類でバターもありました。

 お昼は大阪王将明石大久保店@兵庫県明石市ホームページ)、日替わりランチセット760円
 初めてお昼に来たので詳細は不明ですが、ランチセットと称して餃子やラーメンのセットが提供されていました。
 平日の昼間は店内がらがらで、日替わりランチセットは半チャーハンと半ラーメンの組み合わせですが、メニューを見る限りではこのランチセット専用の中華そばのようでした。
 鶏ガラスープと塩ダレを合わせてありさっぱりしてお昼にいただくラーメンとしてピッタリです。
 麺は他のメニューと同じ極細麺、茹でモヤシのトッピング、まではお決まりのようですが、鶏肉チャーシューがとても美味しいです。
 メンマ、刻みネギ、薬味青ネギ、黒胡椒がさっと振ってありました。

 晩酌、晩酌でもしなければやってられない。
 トリスハイボールとコンビニで買った鶏肉の網焼き、どうしても飲み先行なのでアテが残ってしまいますが、かといって飲みを350mlから500mlにするわけにはいかない。


2日(金) 昼夜ラーメン

 朝はホテルのモーニング。
 テーブルに並べられているレギュラーメニューはスクランブルエッグ、ウィンナー、キャベツの千切り、ご飯、食パン、漬け物、焼き魚、ワカメ味噌汁、納豆、生卵。
 今朝の日替わりは切り干し大根に人参、油揚げ、あまりにも代わり映えしないので写真を撮るのを忘れてしまいました。

 地方でラーメン屋を探す時、食べログはもちろんのこと、ラーメンデータベース、ラーメンバンク、ラーメンナビなどを駆使します。
 それでも地方に行けば行くほど情報が薄くなっていき、フードコーナーなどのラーメン屋さんは掲載されていないことが多いです。
 私は、そういう「この地の人向けの味付け」をしているお店こそ、行きたいのです。

 お昼は明石ラーメン135(いっさんご)@兵庫県明石市にて醤油とんこつ680円
 イオン明石ショッピングセンター内の2番街1階のフードコーナーにあります。
 他にもリンガーハットなどのラーメン屋さんが数軒あって、いずれ全部に訪問してしまいそう。
 平日と言うこともあってがらがらで貸し切り状態、店先にはラーメンがディスプレイされていますので、じっくり観察してメニューを決めます。
 なんかどっかで見たようなラインナップで、醤油豚骨、節とんこつ、鶏がらごま味噌が基本、つけ麺も用意されています。
 店内に入って奥のテーブル席に座り、お冷やを受け取りつつオーダーすると、「キムチがありますのでお好みでどうぞ」と案内されました。
 座った席のちょうど反対側にコーナーがあって、なぜか水道の蛇口がありますがお冷やはポットがテーブルに用意されていますし。
 キムチだけなのかなぁと壺の蓋を取ってみると生ニンニクもありました。
 席に戻って壁を見上げると、屋号の説明を兼ねたパネルが張ってあります。
 「東経135度は日本の中心子午線/日本のど真ん中の線/そんな日本の中心播州明石で生まれたのが明石一三五ラーメン/豚骨、鶏がら、
魚貝、から煮出したスープはまさしく日本のど真ん中の美味しさ/・・・」
 かなり大きめに出たラーメン屋さんのようですが、調べた限りではこの一店だけのようです。
 と、すぐにラーメンが運ばれてきました。
 うーん、希望軒のセカンドブランドなんじゃないでしょうか、真偽のほどは分かりませんが。
 やや白濁した豚骨スープは関東圏からすれば「味がしないほど薄い」のですが、しっかりと豚骨の味わいを感じられます。
 細麺は柔らかめに茹でてあり、小さい子供からご年配まで違和感なく食べやすいと思います。
 トッピングは茹でモヤシ、薄切りチャーシュー、薬味青ネギ、悪くないですね。
 キムチは関西らしく辛さ控えめでまずまずでした。
 ご馳走様でした。

 夜は虎熊ラーメン@兵庫県明石市にてとんこつラーメン420円と半チャーハン160円
 イオン明石ショッピングセンター内の2番街1階のフードコーナーにある北海道あまからグルメランドで、石焼きビビンバ、タコスなどと一緒にラーメンも販売しています。
 メニューはとんこつラーメン、しょうゆラーメン、味噌ラーメン、野菜ピリ辛ラーメンです。
 セットは半チャーハンとミニビビンバが選べ、半チャーハンはチャーハン320円のちょうど半額です。
 受付で注文して代金を払うと呼び出しブザーを渡されるので、席で出来上がりを待ちます。
 考えてみると、量が半分だから半額というのはおかしいですよね。
 飲食店の料理料金は、土地代や光熱費などの固定費にそれぞれの料理の食材費や調理の手間代を合計しているはずです。
 半額では固定費も半分にしてしまっていますから、(通常メニューの料金−固定費)÷2が半チャーハンの値段になるはずです。
 などと考えているとブザーがビービーと鳴りました。
 ラーメンを受け取って近くから紅生姜を好みで乗せて、辛子高菜や白胡麻は見当たりません。
 って、お昼のラーメンとそっくりじゃないですか、これが明石ラーメンなのかも知れません(店先には大きく『北海道発』とありますが)。
 スープはとんこつの薄味、極細麺は柔らかめの茹で上げ、茹でモヤシ、チャーシュー、メンマ、薬味青ネギ。
 紅生姜は言わずもがなの食感、値段を考えると全く問題ありません。
 チャーハンは中華鍋を振って作っているようで、期待していた以上の味わいでとても美味しかったです。

 晩酌、今夜も晩酌。
 氷結のグレープフルーツにアテはししゃも10匹、10匹は多かったけど残すわけにはいかないし。


3日(土) 帰りも新幹線

 朝はホテルのモーニング。
 テーブルに並べられているレギュラーメニューはスクランブルエッグ、ウィンナー、キャベツの千切り、ご飯、食パン、漬け物、焼き魚、ワカメ味噌汁、納豆、生卵。
 今朝の日替わりはベーコンとキャベツ炒め、ひじき、土曜日の朝までモーニングを食べるとは思わなかったけど、これで日曜日の朝を残すだけになってしまった。

 お昼は大阪王将明石大久保店@兵庫県明石市ホームページ)、ワンタン塩ラーメン530円と餃子210円
 土日はランチセットがないので、普通にラーメンと餃子を一緒に頼みました。
 駐車場には5台以上のクルマが停まっていて店内も賑わっています。
 お持ち帰りコーナーにも数人の待ち客がいて、このくらい繁盛していると安心して食べに来られますね。
 あんまり餃子は食べないのですが一度は食べておくかと頼み、テーブルのカスターセットからラー油、酢、醤油を用意しようかと思った矢先、ふと小さめの壺が目に入りました。
 蓋を開けてみると中にはドロリとした味噌だれ、おおそうそう、この地では餃子を味噌だれに付けて食べるんだっけ。
 逆に考えればラー油、酢、醤油は関東圏のお客さん向けに用意されているのかも知れません。
 そういえば餃子の王将にも味噌だれが用意されていたなぁと思い起こしながら食べてみましたが、駄舌ゆえ、餃子の王将との味の違いは分かりませんでした。
 餃子の王将の方が皮が薄くてパリッと焼き上がっていて餡も美味しいですね、好みだと言われてしまえばそれまでですが。
 ラーメンはすっきりとした鶏ガラ出汁の利いた塩味スープ、物足りなさも見え隠れしますが、それは関東圏の濃い味に舌が慣れてしまっているからでしょう。
 細麺はやや固めの茹で加減で食べていくウチにいい塩梅になっていきます。
 餡のたっぷり入ったワンタンは5個、白髪ネギに揚げネギ、小ぶりの青梗菜が添えてありました。

 この地に来た時も青空だったけど、去る時も青空とは何かの縁ですね。
 心持ちはだいぶ違うけど、また来ることがあるかも知れません。

 新幹線上りホーム大阪寄りの住よしにてきしめん340円。
 とりあえずのぞみは小田原に止まらないので、名古屋で乗り換えるか新横浜まで乗って引き返すかしかないので、名古屋で乗り換えます。
 乗り換え時間は6分しかないので、店内が混み合っていたら諦めようと思っていたら奇跡的にがらがら、そそくさと券売機に向かいます。
 まあ、乗り過ごしても30分待てばいいので、慌てて食べることもないのですが。
 熱々のうどん汁を啜ってしまって上あごを火傷しつつきしめんを食べて、ああ、美味しかったとつぶやきながら店を出て、新幹線に乗り込みました。

 三河安城で降りておたる家@三河安城へ、随分と久しぶりです。
 入って手前の座敷への通路は壁になっていて、完全に閉鎖してしまった感じです。
 厨房に面したカウンター席の向かいは、小上がりを撤廃して全てテーブル席にしたようです。
 半分以上のお客さんが入っていて中々の繁盛ぶりです。

 生ビールで乾杯し、つまみはエイ肝刺し480円。
 以前も食べたことあるなぁ、ガラスのお皿を覚えています。

 2杯目からはトリスハイボール、に、東北の日本酒。
 焼き物はせせり串とハツ串、お喋りに夢中になってしまってすっかり冷めてしまったけど、美味しく頂きました。


4日(日) 静岡で3軒

 三河安城からの帰り道に静岡で途中下車してみた。
 ここのところずっと浜松ばかりだったので、静岡は久しぶりだな。
 本来なら静岡ラーメンマップ本の掲載店巡りをするべきなのだが、本を忘れてしまったので、ラーメンデータベースと食べログで訪問店を探します。
 時間に余裕があるのでバスを使って「歩いてはいけない」遠い店にも行ってみたかったのですが、徒歩圏内に魅力的なお店が沢山見つかったので見送りました。
 調べてみて驚いたのですが、それなりに評価が高いお店の店主さんの殆どがイタリアン出身だと言うこと。
 イタリアン出身であってもトマトやオリーブオイルを多用したラーメンというわけではなく純和風、それにしてもなぜここまで集まっているのでしょうか。

 久しぶりに来たから駅の周りも変わっていて、地下街もかなり充実してきてラーメン屋さんも増えてきています。
 この地には個人的にとても気に入っている居酒屋があるので、数年ぶりに飲みにいきたいなぁ。

 1軒目はらーめんあかつき屋@静岡県静岡市葵区にてらーめん680円、あっさり。
 JR静岡駅から地下街の終点まで歩き、さらに伊勢丹まで歩いて左に折れ、右手の小径に入った場所にあります。
 お店の入口がビルから奥まった場所にあるので、(中本町田店のように)雨風を凌ぎやすくて店外待ちをしやすいですね。
 今日は日曜日と言うこともあってか外待ち5人ほど、店先にはパウチされたメニューが用意されているので手にとって何を食べるのか吟味します。
 そのメニューが一枚しかない時はさっと見てすぐに後ろのお客さんに渡すし、数枚用意されていれば置いてある場所から後ろのお客さんの分まで取って渡してしまうお節介です。
 一般的にスープに合わせるタレを醤油、塩、味噌、などと変えてメニューとしますが、この店ではスープとタレを合わせて「あっさり」「こってり」と表現する2種類、タレが醤油なのか塩なのかそれ以外なのかは分かりません。
 つけ麺のつけ汁は普通、辛め、濃節、濃節辛めの4種類で、麺は冷水で締めたのと暖かいのと選べます。
 しばらくして店内へ、初めからラーメン屋として営業することを想定してないと思われるハイチェアのカウンター席が厨房と客席を区切っていて、半分ほどは荷物置きになっているので使っているのは5席程度、テーブルは4人掛けが1卓に2人掛けが2卓。
 カウンターを半分使っていないのは荷物の置き場所が足りなくてではなく、ラーメンの調理時間と来客数の兼ね合いだと思いますが、店外で立たされて待つのとカウンター席で座って待つのとどちらが「待たされた」感があるだろうか。
 お店の営業方針だからそれはそれで受け止めるとして、どうせ使わないのであれば入口付近ではなく店内奥としてカバーを掛けるとかした方がいいのではないでしょうか。
 入ってすぐ左手の券売機のボタンは、つけ麺イチオシながらラーメンから並べられていました。
 店内でも少し待ってたまたま空いた順番でテーブル席に案内されました。
 ラーメンが出来上がってくるまでの間に店内を眺めていると、お店を手伝っている店主さんの奥さんとお母さんとおぼしき2人の女性店員さんが配膳をされていましたが、カウンター台が高くて出来上がったラーメンの受け取りに苦労されているようでした。
 お待たせしましたと運ばれてきたラーメンは、無駄をすっぱりとそぎ落としたすっきりした麺相です。
 レンゲでスープを味わってみると鶏ガラベースに大量の煮干しと鰹節、鯖節、昆布出汁、どの出汁も程々のレベルでバランスを保っています。
 ともかく濃く、とにかく多く、の最近の風潮は気にせずの味わいは静岡のラーメンのレベルの高さを象徴しています。
 しかしそのバランスの妙さゆえにこれといった特徴が分かりにくくなっていて、とても美味しいラーメンではあるけれどとても美味しいラーメンでしかありません。
 極細麺は柔らかすぎず固すぎずでとても食べやすいのですが、スープとちょっと距離を置いているように感じます。
 トッピングのチャーシューは非の打ち所がない仕上がり、茹でほうれん草、メンマ、薬味白ねぎ、小切りの板海苔と盛り付けもとても綺麗です。
 しかしながら、途中から味変えとしておろしニンニクと紅生姜というのは味が変わりすぎてしまわないか。
 ご馳走様でした。
 麺量はそんなに多くないので「あっさりをたべたからこってり」でも良かったです。

 2軒目はつけ麺専門店きじ亭@静岡県静岡市葵区ホームページ)にて油そば700円、魚介味
 先の店からさらに駅を離れていくと、こちらも大通りから1本入った小径沿いにあります。
 昼間しか営業されていないお店はガラス戸越しに店内が一望できるほどの狭さで、カウンター4席と3席のみ、それでも都内の「狭い店」とは違って席の後ろを人が通れるスペースはあり、壁側にハンガーも用意されているし、天井から降りている仕切りには荷物置きがあります。
 屋号に「つけ麺」と付けるだけあって、メニューは和風つけ麺、濃厚つけ麺、つけ麺以外に油そばを提供しています。
 スープというかタレは魚介味、煮干し味、カレー味、唐辛子味の4種類あって、狭い店内で頑張っているなぁと思ったら出来上がりのつけ麺に各味の粉末を合わせるだけのよう。
 時期によっては限定メニューも販売しているようで、入った時には先客1人でしたがすぐに満席、外待ちがある状況です。
 口頭オーダーで後会計、数歩歩く範囲内で全て調理をこなす店主さんは伝票やメモを使わずにオーダーを全て覚えていました。
 ラーメンが出来上がってくる間、なぜ「きじ」なのかなぁと不思議に思っていましたが、営業許可証を見てみると店主さんのお名前が「雉島」とありました。
 それで「きじ亭」にしたのか、名前とは関係なく命名したのかは確認していません。
 トッピングの茹でモヤシは一杯分ずつラップで小分けされ、麺は毎回冷蔵庫から取りだしていましたが、取りだしてすぐ茹で湯に入れるのではなくて一旦、気温に馴染ませてからの方がいいのではないでしょうか。
 手際よく油そば700円の魚介味、ロータリーエンジンのローターのようなドンブリは3種類のメニューを現している、、なわけないな。
 先ずは全体をかき混ぜるところから、タレは少し多めにドンブリの底に沈めてあります。
 胚芽入り極太平打ち麺は中々の味わいで、ホームページで紹介されていなくても自家製麺と分かる出来映え、これは美味しいですね。
 200円で倍量(大盛り)にできる麺量は220gあり、一般的には多めではありますが多加水麺ゆえ食べ終わっても「もっと食べたく」なります。
 チャーシューは鶏胸肉のコンフィでかなり美味しく、さらに雉肉だと屋号通りですが値段は50%増しになるでしょうね。
 他の具材は、味付けもやし、のり、ねぎとあくまでも「ウチの麺を食べてみて下さい」な気持ちが伝わってきますね。
 卓上には自家製ラー油とレモン酢、七味唐辛子が用意されていたので、麺を三分の一ほど残したところで麺の半分にラー油を掛け食べたところ予想以上に麺に合います。
 ラー油が混じらないように気を付けて残した半分にレモン酢を掛けて食べてみると、これも素晴らしい。
 これはひょっとして、タレは4種類だけどレモン酢とラー油でもう8種類の味わい、全部で12種類の味、いや、ラー油とレモン酢を同時に合わせて、、、なわけなか。
 ご馳走様でした、次はつけ麺を食べてみたい。

 続けてもう1、2軒、というペースでも悪くないのですが、もう若くないので今日は何でもなくても明日に響きます。
 まあ、明日のことをこの時点で考えること自体が年寄りですが。
 サンマルクカフェで休憩、なんか奥へ奥へと広い店内で、読書をしたり勉強をされたり、もちろん異性と語らっている楽しそうなお客さんも多くいました。
 広い客席の中央にピアノがおかれていたので、ひょっとしてミニライブとかあるのかなと思っていると、1時間に一度ほど、女性ピアニストが私でも知っている流行のポップスをアレンジして演奏されていました
 ここでユーチューブ画像を挿入する。

 ひとしきりしてから、今日の訪問予定では唯一の通し営業のお店へ。

 麺行使伊駄天静岡店@静岡市葵区にて柚子つけ麺780円、塩味
 「いだてん」が「韋駄天」ではなく「伊駄天」であることからも、店主さんがイタリアン出身であることを伺わせます。
 このお店のラーメンの特徴は、遠くイタリアンのパスタを思い起こさせる細い平打ち麺と、一体どうやって合わせてバランスを取っているのか想像も出来ないほどの多くの食材を使って一つの味にしているスープ。
 食材は店先のタペストリーに一通り説明されていますが、その説明だけで味が想像出来る人は稀有ではないでしょうか。
 カウンターのみの店内は奥に10席、手前に4席、手前の4席近くに券売機が用意されています。
 メニューはラーメンとつけ麺、スープは醤油と塩、柚子塩、トッピングのバラエティと店先では紹介されていますが券売機を見ると季節限定メニューや売り切れランプの点いた曜日限定メニューがラインナップしています。
 ラーメン、油そば、と来たのでつけ麺を選んでボタンを押し、壁際の待ち席で待つのかなと思ったらすぐに奥のカウンター席に案内されました。
 厨房内では数人の男性店員さんが私語もなくテキパキと働いていて、お客さんへの声かけも怠っていませんでした。
 紙エプロンや女性客向けに髪留めも用意されていて本店並みに流行っているなぁと思いつつ、接客に難があるのも本店継承、良くも悪くもこれが「伊駄天」というお店ですね。
 柚子つけ麺(塩味)780円、つけ麺の場合は食券を渡す時にしょうゆ味か塩味を尋ねられます。
 やや乳白色がかかってどっしりと分厚いドンブリには綺麗に細麺が折りたたまれ、穂先メンマ、半身の味付け玉子、水菜、海苔が乗せられています。
 つけ汁が入っている大ぶりのお椀はステンレスの丸盆に乗せられていて、麺を手繰ってつけ汁に浸して食べてみる。
 遠くパスタをイメージさせる細い平打ち麺に、何十種類もの食材を何時間もかけて調理して渾然一体となった美味しいつけ汁が実によく合います。
 先にスープを作って後から麺を合わせたのか、麺を先に考えて後からスープを考えたのか、どちらでもないのでしょう。
 つけ汁には小切りされたチャーシューがたっぷりと入っていて、麺を手繰る毎に一つ、二つと食べます。
 まあ、旨いわな、安心して旨いわな、いつでもこの味だろうから誰にでも勧められます。
 ものの数分で麺を食べ終わってスープ割りをお願いすると、器を引き取ってから厨房内で別に暖めている割りスープを注いでくれました。
 やや割りすぎではありますがとても美味しく頂きました。
 ご馳走様でした。

 食べ終わったらさっさと帰る、明日は仕事があるからな。


5日(月) 渋谷店の限定メニュー

 朝食はゆで太郎神田駿河台下店。
 朝そば290円、かけ(かけそば)ともり(もりそば)が選べ、付け合わせの玉子は生玉子、温泉玉子、ゆで玉子から選べるので、「もりでなま」でお願いしました。
 いわゆる『月見もりそば』、サービスチケットでえび天を付けました。

 今月は蒙古タンメン中本渋谷@渋谷(渋谷区道玄坂)から、大きく出遅れましたね。
 なんだかんだ言いながらも先月は月内全支店訪問していましたが、今月からは無理というか、もう狙いません。
 一切行かないと言うことではなく、そのまま毎月訪問するお店と、数ヶ月に一度にペースを落とすお店があると言うことですが。
 お店に着くと店先をぐるりと囲む待ち行列、ここのところ待たずに入れることは無いですね。
 外待ちしていると見掛けない店員さんに案内されて食券を買うために一旦、店内に入ります。
 再び並び直して待つこと15分、何故か前回と同じカウンター右端近くの調理場近くの席です。
 先ずはビール500円をぐびっと飲みながら待とうとすると、一口目を飲む前に爆々麺(ぼうぼうめん)730円が運ばれてきました。
 今月から発売が始まった倉井副店長考案の渋谷店限定メニュー、エビ味噌、台湾ラーメン風と来て、第3弾は混ぜそばです。
 「よくかき混ぜてこらお召し上がり下さい」と中本では希少なスープの無い混ぜそば、辛さは北極より辛い冷し味噌スープより辛く、辛さ増しをしないスタンダード調理で初めてじんわりと額に汗をかきました(笑)
 味は最高に旨くて麺一玉では足りないほど、明日の用事が無ければもう一度並び直したかったです。
 冷し味噌の元のヒアミ餡に山椒を効かせて挽肉と炒め、イカとエビ、干し椎茸で味に奥行きを付けています。
 ちらっとニラを振るところなんかが、メニュー考案者のセンスの良さを伺わせます。
 食べている時に何度か店員さんとお話しさせていただき、混雑していなければ辛さ増し等にも対応できるとのことで、閑散期を狙って食べに行かないと。
 辛いラーメンが好きな人には是非とも一度は食べてもらいたい。
 爆々餡は事前に仕込んでおくので30食程度の数量限定、無くなったら販売終了とのことです。
 ちなみに爆々飯210円という半ライスのメニューも用意されていて、ライスと共に食べるのも美味しそうですね。
 この油そばと半ライスを合わせて注文すると940円になりますので、麺大盛りにしたりネギや茹で玉子を付けるとちょうど1000円ですな。
 ご馳走様でした。


6日(火) 今年も健康診断

 飯田橋の元気プラザにて健康診断。
 良かったことは視力が両眼1.5に回復したことと、体重は2キロほど減ったこと。
 悪かったことは去年悪いと言われたことがそのまま悪かったこと。
 身体が思うように動かなくなってからも生きていようと思ってはいないので、そろそろ潮時かと考えている。

 その足でゆで太郎九段南店にて朝定食B340円、ちなみにAはカレー、Cは納豆。
 全く同じに見えて店舗の経営によってメニューが違い、職場近くのゆで太郎には朝そば290円があるけれどこの店にはありません。
 立ち食いスペースと椅子との割合はあまり変わらないけれども。
 お願いすればもりそばにも変えられそうでしたけど、気温が低かったのでそのまま温かいかけそばにしました。
 玉子は「どうしますか」と聞かれる前に「生玉子で」とお願いしました、もちろん、サービスチケットでかき揚げを乗せることも忘れません。

 夜は蒙古タンメン中本町田@町田市、閉店まで1時間を切っていましたが半分ほどのお客さんの入りです。
 去年までは毎月限定メニューを販売されていましたが、秋口辺りからそうでもなくなり、そうでもなくなったままです。
 月曜日定休がなくなって年中無休で営業されているんですが、諸事情により今月は7日(水)、14日(水)、21日(水)がお休みになります。
 店先の告知には「今月は定休日があります」と書かれていましたが、臨時休業だと思うんだけどね。
 自動ドアをくぐって店内に入ると、決して広いとは言えないスペースですが必ず店員さんが3人いるのが中本ですよね。
 久しぶりに店内奥の席に案内されて副店長さんらにご挨拶し、先ずはビール500円。
 なぜか女性客向けのカラーグラスでの提供、見ると見慣れない新人バイトさんが元気一杯働いていました。
 付き出しが茹でモヤシではなくヒヤミスープに薬味ネギに変わって嬉しい、いつもではないようですが。
 すぐ右手の厨房から聞こえてくる調理の音を心地よく聞きながら、ラーメンの出来上がりを待ちます。
 お待たせしましたと運ばれてきた五目味噌タンメン950円の野菜大盛60円、黒木副店長、魂心の作。
 このメニューは開店当時には販売しておらず、しばらくして販売開始した当時は毎回のように食べていましたが、暑い夏はちょっと敬遠していました。
 中本の都度調理の中で双璧を成すゴモミヤサイ(五目味噌タンメン)とランメン(味噌卵麺)、その両方ともが絶品である黒木副店長さんですので両方、可能なら交互に食べたいですし。
 深く輝いている山吹色の辛味噌をまとった野菜、キャベツ、モヤシ、などを一つずつ箸で口に運ぶと驚くほどの旨さと恐れさえ抱く辛さが同時にやってきます。
 はぁ、旨いわ、ホントに旨いわ。
 一心不乱に食べ続けること永遠の時間、サッポロ製麺の中太麺を引っ張り出して食べるとこれまたスープに合っていて旨い。
 このスープや味噌野菜炒めにあっている麺を変えてまで達成したい全国制覇、とくとこの両目で見てみたいものです。
 楽しく店員さんとお喋りしながらラーメンを食べました。
 ご馳走様でした。


7日(水) 神保町にて

 お昼は小星星(しょうしんしん)@九段下(千代田区九段南)にて酸辣(スーラー)刀削麺800円
 近くに水道橋三崎町店あるのでそちら方が事務所に近いのですが、先にこちら(本店?)を知ったのでこちらから。
 ラーメンを提供するお店を全て回っていたら時間もお金も足りないので、できるだけラーメン専門店としたいのですが、刀削麺と冷し中華だけは別です。
 店先ではお弁当を販売していて、その脇をすり抜けて店内へ、30席以上はあるテーブル席は殆ど埋まっていて、店員さんに案内されて2人席へ腰掛けました。
 夜営業では食べ放題飲み放題のコースもあり、ランチは定食がメインでラーメンは全て刀削麺のようです。
 野菜刀削麺680円から始まり、担担、麻辣、叉焼、牛肉などが揃っていて+150円でミニチャーハンやサラダ付きのセットにもできます。
 程なく待って酸辣(スーラー)刀削麺800円、『酸辣』と書いて『スーラー』と読ませる場合と『サンラー』と読ませる場合もありますね。
 ふうふうしてもお冷や片手でないと飲めないほどの熱々な中華スープ、ベースのダシがしっかりしていて他の料理のレベルも押して計れますね。
 味付けはの酸、辣は控えめでしたので、卓上の黒酢と辣油で調整しました。
 スープには溶き卵、シイタケ、豆腐、キクラゲ、タケノコ、が入っていて緑の茎(詳細不明)が乗せてあり、好みの方向からはちょっと外れていますが箸を止めるほどではありません。
 エコ箸では滑って掴み落とすほどの厚さの刀削麺は今まで食べた中で最大級、アルデンテを思わせる芯が残っている感じで、ゆっくり食べているウチにちょうどいい感じになってきます。
 ランチでは無条件に付くのかも知れない一口杏仁豆腐、ラーメンを食べ終わった後で美味しく頂きました。
 ご馳走様でした、都内最激戦区と思っていた五反田並にこのあたりにも刀削麺屋さんが多いけど、五反田の名店を超える店にはまだ出会えていません。

 夜は蒙古タンメン中本新宿@西新宿七丁目新宿タンメン850円
 いずれも何度も食べたことのあるメニューですが、今月は終日販売として新宿タンメン、冷しインドラーメンが、月火で和風北極が、15時から19時の時間限定で元プロキックボクサー林健ちゃんの汁なしインドラーメン北極温泉玉子かけご飯付2012(笑)が販売されます。
 店内に入ろうとすると顔を知った店員さんが高級ホテルのドアボーイよろしくさっとドアを開けてくれ、それだけでなんだか嬉しくなりますね。
 今月15日は中本新宿の開店9周年、大くじ引き大会が18日(日)に開催されます。
 中本の若手社員(バイト)養成店となりつつある新宿店よろしく見慣れない店員さんが多く働いていて、挨拶、客案内、配膳、下げ膳、複雑なメニュー体系、お客さんの細かい注文への対応、などなど一つ一つ覚えていっているようでした。
 今年からラーメン屋さんでは飲まないことにしたのにやっぱり飲んでしまうビール500円、接客では中本一の林店長さんが陣頭指揮を執る店内の雰囲気に浸りながら飲むビールは格別ですね。
 程なくして運ばれてきた新宿タンメン850円に半冷し味噌ラーメンスープ170円。
 新宿タンメンは蒙古タンメンにインド(カレー)掛けたシンプルな料理で、値段の計算をすると850円から蒙古タンメン代の770円を引いた80円がインド(カレー)代ですね。
 中本で蒙古タンメンを食べることは滅多にありませんが、それでも年に数回は食べるようにしています。
 赤ちゃんの湯船より大きな中華鍋でざざっと炒められ、じっくりと中華スープで煮込まれてラーメンに乗せられています。
 この煮込み野菜は炒めたての『シャキシャキ野菜』に対して『クタ野菜』と呼ばれていますが、煮込み野菜をトッピングするラーメンは日本ひろしと言えども中本だけだと思います。
 良くも悪くもこの煮込み野菜が中本の味なんですね。
 その煮込み野菜に新宿店でのみ販売されているインド(カレーのこと)をさらにトッピングして、さらに他店では味わえない独特の味わいです。
 その煮込み野菜と夫婦同然のサッポロ製麺の中太麺、本のわずか固めに茹でられていて細めに感じますが、とっても美味しいです。
 そのままでも十分美味しいですが、麺と野菜を手繰って半冷し味噌ラーメンスープ(ヒヤミスープ)につけ麺よろしく浸けて食べます。
 思いも付かないほど辛いスープに目がパッと覚める感覚を楽しみながら食べ進めていると、何となく久しぶりにビール500円をお代わりしてしまいました。
 スルッと食べてしまってご馳走様でした。


8日(木) 目黒にて

 公私ともに最悪な時期が続きます。
 比較的良かった時期もあったわけだから、晴れの日もあったわけだから、雨の日があっても当たり前だし、ずっと一生続くわけではないでしょう。
 それでもここまで暗い日が続くとこのまま一生暗いままなんじゃないかなと思い込んでしまいます。
 新聞によると、去年は4年連続で自殺者が年間3万人を超えていて、年代別に見ると私の年代がトップ。
 ブログなんて書いている場合じゃない気がしますけど、じゃあ他に何をした方がいいかと聞かれると何も思い浮かばないし。

 夜は蒙古タンメン中本目黒@目黒(品川区上大崎)、たまたま先月と同じ曜日に来てみたのですがお目当ての店員さんはお休みでした。
 店先の限定メニューの告知は一年以上変わっていないし、逆に餃子や冷や奴セットなどの目黒店限定メニューがなくなっていました。
 客席は満席で壁沿いにずらっと店内待ちがありましたが、店員さんの声よりもBGMのポップスが響き渡る店内は寂しいですね。
 色々な事情があって目黒店もいま暗い時期を送っているのかも知れないし、私にだけそう見えるのかも知れない。
 券売機で食券を買って自分の番が来るまで静かに待ちます。
 コの字型のカウンター席、左側に案内されてラーメンの出来上がりを待ちます。
 ああ、ここでビールが飲めればほんの数ミリでも楽になれるのにと思いながら我慢、そろそろとラーメンが出来上がってきました。
 夜の目黒店を護っている真鍋主任自ら運んできて下さいました五目味噌タンメン950円の麺少なめ、野菜大盛り60円、回数を重ねる毎に盛り付けが上手くなっていきます。
 お願いすればとりわけ皿もお借りできますが、盛り付けられた炒め野菜の山が崩れてしまわないように、炒め野菜を一枚、一枚、剥がすようにして食べます。
 紅一点という北海道は岩田醸造製のブランド味噌に独特の製法で唐辛子粉を混ぜ込んだ辛子味噌の味がしっかりと伝わってきます。
 店舗毎、いや、調理人毎に野菜の配合や炒め時間、盛り付けに特徴があり、今日のはモヤシとバラ肉がたっぷりと入った味噌タンメンです。
 初めのうちは野菜のみ、途中からサッポロ製麺の中太麺と一緒に、最後はスープをたんまりと味わってご馳走様でした。
 ふう、また、暗い道を歩いて帰らないと。


9日(金) 北極の雪

 お昼は蒙古タンメン中本吉祥寺@吉祥寺(東京都武蔵野市)
 夜営業にであれば比較的来店しやすいのですが、昼営業に来ようとすると今日のような幸運待ちと言うことになります。
 さてさて昼間に来ましたよ、と店内に入ってざっと見渡すと大前店長さんが見当たらない、休憩ならいいのですがそんな時間じゃないし。
 店員さんに尋ねるとタイミング悪く本社に行っているとのこと、残念です。
 すくっと気を取り直して券売機に向かい、今月(?)限定メニューのボタンを押して食券を買い、店員さんの案内に従って店内奥の席に座りました。
 今日の調理は広田さんなんだ、接客は新しいバイトさんなんだ、麺茹では福重さんなんだ。
 しばらく待って北極の雪900円の麺少なめ、北極玉子(半熟)110円、が運ばれてきました。
 吉祥寺店では四季折々に準じた北極四季シリーズを販売しており、北極の冬が12月から2月までなので今月からは北極の春が販売される予定でしたが、大前店長さんの卒業記念というかことなのでしょう。
 大前店長さんは池袋店から異動してきて吉祥寺店を立ち上げてここまで繁盛させた立役者、寂しくなります。
 先ずはレンゲでスープを味わいます、注文が入ってから仕込む北極スープは絶品で、尖った辛さは堪らないですね。
 麺はいつものサッポロ製麺の中太麺、若かりし頃は大盛りにしても食べきっていましたが、いまでは少なめにして食べきるのが精一杯です。
 具材をそのまま味わっても仕方ないので、箸でギュッと押してスープに浸してから食べます。
 初めっからスープに沈んでいる豚バラ肉代わりの鶏肉、意外と北極スープに合っています。
 かなり強めに柚子を利かせてある特性肉団子(鶏肉つみれ)、スープが出来上がってから入れるのようで辛さはあまり染みこんでいませんが、これはこれで悪くないです。
 意外な組み合わせの茹でた白菜、僅かな甘味で全体の辛さを緩和していますが、唐辛子の摂取量は変わらないと思います。
 白髪ネギに柚子かけ、青菜は茹で春菊で、この春菊の苦みが「大人の北極ラーメン」に位置付けています。
 中華料理屋以外でラーメンに春菊を合わせるお店で私が知っているのは、月光仮面@大阪日本橋、大阪キタのチェーン店である揚子江、揚子江出身の神奈川の塩ラーメンを代表する本丸亭@厚木市、本丸亭出身の元山亭@日吉、おかじ@神保町、他には神奈川県伊勢原市一帯に数軒、とごく限られた店舗だけです。
 そのいずれも生のままトッピングされていますので、茹でた春菊は初めて、鍋料理を意識しているのでしょうか、メニューの考案者に話しを聞きたいですね。
 北極玉子は池袋を血を引いた半熟タイプ、北極スープをたっぷりと吸わせて美味しく頂きました。
 ご馳走様でした。
 今月はもう一回は食べに来たいなぁ。

 今夜は遅くなるので事務所からちょっと離れた釜こしうどん 神保町酒場へ。
 ニューフィールドフーズの経営で水道橋と神保町の2店舗展開、神保町の方は昼間はうどんや、夜はうどんも食べられる居酒屋として営業されています。
 うどん専門店であれば昼食と夕食の間に中休みがあっても不思議ではないけど、讃岐うどん風のお店なので朝早くから夕方まで通し営業だと思っていました。
 って、讃岐うどんとは一言も断っておらず、あくまでも東京風のうどんという位置づけだと思います。
 私以外のお客さんが数組いらっしゃいましたが、じっくりと腰を落ち着けて飲んでいますね。
 店員さんに「おうどんだけですか」と聞かれ、メニューを見ると壁一杯に貼り出されているメニューと同じですが値段が違います。
 夜は居酒屋値段ということなのでしょうか、それにしても2割も高いのは強気ですね。
 しばらくしてきつねうどん430円、ランチで食べると350円です。
 薄いおだしに横たわった極太のスクエァなうどん、固いとコシがあるの違いがよく分かります。
 油揚げは味わいに乏しく、薬味青ネギは美味しいけれどもおだしに合いません。
 うーんと、昼間のお客さんが多い場面だと味も変わるのかな、ご馳走様でした。


10日(土) 埼玉へ

 徹夜明けでいったんは家路に着いたけど、行こうと思いついたお店には思いついた日に行っておかないと行きそびれてしまうので、成城学園前駅でUターンしました。
 それでもまだまだ開店時間には早かったので、東武東上線が地上に出たところで(確実にコンセントを借りられる)スタバを検索しました。
 てっきり和光市駅にしかないと思っていましたが、志木駅にもあったのでラッキー、こぢんまりとしてはいますが接客はぴかいちでした。

 臨時休業で振られたのは何年前だったか、埼玉のラーメン屋(うどん屋も入っているけど)で構成された彩岩(さいろっく)軍団の筆頭である麺家うえだ@志木(埼玉県新座市)、店先には6人ほどお客さんが待っています。
 そもそも彩岩軍団ってどういう集まりなんだろう。
 行きたいお店(行かなければいけないお店)はその場所と営業時間は詳しく調べるけど、先入観を持たないように接客やオススメ料理などにはできるだけ触れないようにしています。
 てっきり上田さん1人で営業されているモノとばかり思っていたら、定刻になって若い男性店員さんが暖簾を店先に掛けたのには驚きました。
 アルバイトか店員さんか分かりませんけど男性店員さんが2人働いていて、当然、店主さんもいらっしゃいました。
 壁際に荷物がびっしりと積み上げられた店内は厨房を囲むカウンター10席と、家族連れ向けのテーブル席が奥に1卓、なんか暗い店内でBGMはスロージャズで。
 濃厚なメニューや辛いメニューなど魅力的なメニューが並びますけど、ここは一つスタンダードメニューで。
 年季の入った券売機で食券を買い、お冷やを汲んで奥から順番に空いている席に詰めて座ります。
 店員さんに食券を渡すと「鶏ガラスープととんこつスープが選べますが」と聞かれました、スープが違う場合はメニュー名からして変えることが多いんだけどな。
 他のお客さんにも麺の種類を聞いたり、タレ(塩か醤油か)を聞いたりしていました。
 目の前の厨房は「劇場」になっていて、じっくりと「観劇」してからラーメンを頂くことになり、上演時間は15分ほどですので2ロット目だと座ってから30分待つことになります。
 ドンブリを調理台に並べてタレを注いだら火炎バーナーで思いっきり炙って焼きます、チャーシューなども店主さんと店員さんで分担して焼きます。
 続けてスープを注ぎ入れてから麺を茹ではじめ、麺が茹で上がるまでの時間にスープも炙って脂を燃え上がらせていました。
 スープを焼き終わった頃にちょうど麺が茹で上がり、独特の所作で湯切りされた麺を入れて、盛り付けてから完成。
 焦がし正油らーめん750円、とんこつスープ、お客さんの中で「随分待たされたな」と言う顔をしているのは私だけで、他のお客さんは「いつものことだよ」な顔をされていました。
 あれだけ炙っていたのだからものすごく熱いと構えましたがが、実際は脂が焼けて飛んでしまっているので温度が低めのスープ、他のどの店でも真似できない味に仕上がっていてとても美味しいです。
 中太麺はややダレ気味でしたがそれも一瞬、スープによく絡めればこのスープにはこの麺が必要だと言うことがすぐに分かります。
 茹でキャベツをスープに浸して食べるとこれがまたいい感じ、薬味の青ネギは大きめに刻んであって、メンマが添えてあります。
 チャーシューも思いっきり炙ってあるけど芯は火が通った程度の柔らかさ、こんな美味しいチャーシューを食べたのは初めてです。
 あっという間に食べ終わってご馳走様でした。

 さて大宮へ、まだお腹が空いていないので再びスターバックスへ。
 この店は初めて埼玉県のスターバックスへ来店した時にご当地タンブラーを買ったお店で、時折立ち寄ってタンブラーが新しくなっていないか確認しています。
 立ち飲みスペースの用意されているスターバックスは初めて、空いている椅子があったので座って飲みましたが。
 ちなみにレシートを出せばその日の内ならば「コーヒーのお代わり」が100円、1杯目を飲んだお店と別でも構いません。

 さて、蒙古タンメン中本大宮@大宮(埼玉県さいたま市大宮区)、今月も来てしまいました。
 なんて言うことは無いのですが、埼玉の未食店とセットにすることが多く、埼玉と言っても広いので連食と言っても電車代がどの程度節約できるのやら。
 店内に入ると数人待ちと混み合っていて、少し待ってから厨房を背にするカウンター席に案内されました。
 品川店のオープンの時に応援に来ていてお会いして以来の塚本店長さんがいらっしゃって、「来月には開店1周年を迎えます」とのこと。
 もうそんなになるんだ、何かイベントでも考えているのかな。
 さて、そんなに待たされることなく味噌卵麺850円の麺半分、チーズ120円にネギ60円、今日の調理は大島主任さんでした。
 しっかりと火の通った炒めモヤシにバーナーで炙って溶かしたチーズが乗せられていて、他店では味わえない絶妙な美味しさ。
 もう少しチーズが乗っていると嬉しいのですがそれはそれ、まあ、これで良しとしないと。
 麺は大宮店でもサッポロ製麺の中太麺、ここのところ「麺少なめ」としていましたが今日は「麺半分」、流石に麺無しは受け付けてくれないそうですが、麺1/3ならば大丈夫そうです。
 トッピングのモヤシが少なくなってきた頃にネギをどさっといれてスープに浸して食べます。
 スープの温度が下がってしまうので激辛メニューではないとダメですけどね。
 スルッと食べてしまってご馳走様でした。


11日(日) 池袋にて

 休日出勤も土曜日ならまだ楽だけど日曜日は辛いな。

 お昼はゆで太郎神田橋店、ゆで太郎全店制覇に意味があるのかと聞かれたら意味はないと正々堂々と答えます。
 日曜日に営業している飲食店が極めて少ないだけあって、どこに並んだらいいのか分からないくらい厨房前の受付がごった返しています。
 お客さんの殆どがブルーカラーでホワイトカラーのお客さんは2割程度、女性客は1人だけでした。
 食べたのはかき揚げ(かき揚げ天ぷらそば)380円、唐揚げ120円、サービスチケットでコロッケを頂きました。
 「お蕎麦屋さんの唐揚げ」と大宣伝されていたので一度食べてみたかったのですが、すっかり冷えていて残念、朝だったら揚げたてが食べられるのかな。

 夜は蒙古タンメン中本池袋@池袋(豊島区西池袋)へ、店先というか2階に登る階段は待ち客で満員、数人が地面にはみ出ていました。
 ここまで並んでいるなら他店でもいいのですが、いまからだと面倒くさいのでそのまま並びました。
 階段だからと言って何十人も並べないので15分ほどで店内へ、店内に入ると「ふらわさん、日曜日の夜なんて珍しいんじゃないですか」と声を掛けられました。
 多分初めて、限定メニューなどが発売された日であっても昼間に来ているし。
 店内でも15分ほど待ってカウンター席左側の奥へ、たまたまだとはお思いますが店員さんが代わる代わる挨拶に来られてこっちが恐縮してしまいます。
 すぐに副店長から「お疲れ様でした」とビール500円と付き出しが運ばれてきました、何と言うことは無いですが嬉しいですね。
 しばらく近況などをお喋りしているウチにラーメンが運ばれてきました。
 冷しラーメン750円の麺多め60円、野菜多め60円、冷し味噌スープ170円、田澤さん作。
 圧倒的に夜訪問が多いので圧倒的に彼の調理が多いので、安定した味で助かります。
 冷し味噌ラーメンは中本一の激辛メニューですが、冷しラーメンはさっぱり目のしょうゆ味つけ麺、つけ麺というかスープと麺を別にしました的な構成です。
 キャベツやモヤシ、豚バラ肉やキクラゲをスープと一緒に炒めてつけ汁に仕立て、つるんと茹で上げられて冷水で締め上げられた中太麺をくぐらせます。
 辛くなくても美味しいのかと聞かれれば辛くなくても美味しいと正々堂々と答えます。
 とはいえ、せっかく中本に来たのだから辛いメニューも味わいたいのでヒヤミスープ、途中からこちらに麺を浸けて食べました。
 滅多にしない麺大盛りですがスルッと食べてしまってご馳走様でした。


12日(月) 御徒町にて

 スマフォにしてからラーメンバンクの新店情報に疎くなってしまい、それでも都内新店ゲッターらのブログはグーグル・リーダーでチェックしているので、それなりな店ならそれなりの時期にチェックできます。
 以前は堅優という横浜家系風のラーメン屋さんの閉店後にほぼ居抜きで先月20日にオープン、なお店でお昼にしました。

 徳島に本店のある徳福の神保町支店に当たる徳福仁@神保町(千代田区神田神保町)ホームページ)、入ろうと思ったら満席じゃないですか。
 店先、店内、どこにも「徳島ラーメン」とは書かれていませんが、徳島ラーメンがウリであることは疑いのないところ。
 ですので、その徳島ラーメンを標榜する肉玉そばを食べるかと値段を見たら930円、ちと強気過ぎないか。
 お店のスタンスは「ご当地ラーメンを広く伝える」とのことで、醤油味に徳島ラーメンをもってきたわけですが、700円台の塩中華そば、味噌中華そばはどこラーメンなんだろう。
 店内は以前と全く同じで左手に10席と右手に3席の全て壁向きカウンター、券売機は撤廃され、口頭オーダーの後会計、大盛、特盛が同額ですので、並盛りのお客さんはいませんでした。
 お冷やを飲みながら壁に張り巡らされたメニューの説明書きを読んでいると、ラーメンが出来上がってきました。
 豚骨タンタン麺880円、辛さは辛無、小辛、中辛、大辛から選べるので大辛。
 あえて徳島ラーメンを外してのオーダー、さしずめニュータンタン本舗系でしょうか(勝浦タンタン麺にしては辣油が少な過ぎます)。
 トンコツスープの豚骨の美味しさを打ち消すかのように大量の挽肉、溶き卵、ニンニクが炒め溶かれ、まずまずの辛味で旨味たっぷりです。
 まん丸い中太麺が意外とスープに合っていて、危なくスープを飲み干すところほど美味しいですね。
 トッピングは実質、薬味青ネギだけですが、全く問題ありません。
 ここまでのレベルですとそうとう食べ込んで再現されたと思うのですが、それでいてどこのご当地ラーメンのインスパイアかは一言も説明がありません。
 まだまだということなのでしょうか、そんなことはないと思うけどな。
 途中から卓上の辣油とたっぷり入れ、夢叶うならおろしニンニクをたっぷり入れたかったなぁと後ろ髪引かれながら頂きました。
 ご馳走様でした。

 夜は蒙古タンメン中本御徒町@御徒町(台東区上野)へ、仕事が中々終わらずにすっかり遅くなってしまったので歩きではなく電車で行ってしまいました。
 実に情けない。
 随分前から曜日毎に限定メニューを販売していますが、月水金日が樺太丼、火木土が塩スタミナラーメン、でしたっけ。
 月に一度程度の訪問ですので、訪問のたびに新しい店員さんが外待ちのお客さんの対応をしているような気がします。
 まあ、あれこれ話し込まれないで助かりますが。
 いつも通りに、並んでいるウチにいったん店内に入って食券を買い、戻ってきてまた並び、15分ほどで着席しました。
 先ずはビール500円、もう、飲まなくちゃやってられないですわ。
 今夜の調理は内海さん、彼の調理は初めてかも知れません。
 たっぷり待たされるかと思ったらそうでもなく、先に樺太丼700円のご飯半分、続けて半冷し味噌ラーメン380円
 中本には樺太丼、中国丼というとても美味しいご飯ドンブリメニューがあるのですが、極個人的にラーメンを食べないと訪問したことにしていないので、半ラーメンを合わせて食べることにしています。
 半ラーメンは味噌タンメン、蒙古タンメン、北極ラーメン、冷し味噌ラーメンのいずれかから選べ、もう既に全種類食べてしまったので今夜は冷し味噌ラーメンにしてみました。
 って、小さめのお椀に無理矢理麺を詰めてあってそれなりに量があって、つけ汁が足りなくなるほどでした。
 樺太丼はご飯半分にしてもこの量で、先ずは食べきれるかが心配。
 この樺太麻婆は蒙古タンメンなどに乗せてある蒙古麻婆とは辛さもとろみも別物、オーダーが入ってから中華鍋を振って作るので味に調理人の特徴が出ますね。
 辛さもとろみも程々で、バランスがいいと言えばいいし、特出していないと言えばいないし、それでもご飯一粒残さず食べられるほどの美味しさでした。
 ご馳走様でした。


13日(火) 大好きなライブ

 朝の通勤でバスに乗ることが多くなっている。
 体力的と言うことよりも精神的に疲れていると、あれこれと考えるのが億劫になってしまい、170円を払ってしまうと言う構図である。
 バスを待つ時間を計算すると、駅まで歩いた方が早いことの方が多いのですが。

 ライブに駆けつける前に腹ごしらえ、と品達へ。
 今月未食の中本品川に行ったら外待ち20人以上、取り敢えず並びましたが列がちっとも進まないので、離脱。
 スッと入れてさっと食べられると思ったのに、こんなに並んでいたら時間に間に合わないじゃないですか。

 なんつッ亭弐@品達ホームページ)の店先に新メニューの告知があったのですかさず入店し、すかさず食券を買ってホールへ階段を下りていくと、店内待ちもなく直ぐに座れました。
 食券を渡してお冷やを飲みながら店内をゆらりと眺めていると満席にはならないけどお客さんの出入りが途絶えません。
 しばらくして前客に配膳されたので次か、と身構えると、1人、2人と抜かされ、3人に抜かれて提供されました。
 いわゆる「メニューによってはお出しする順番が入れ替わることがあります」なので私は慣れていますが、そうでない人はちょっとイラッとするのではないでしょうか。
 赤マー油らーめん700円、シンガポール2号店(八福丸)にて12ドルで販売され、好評につき川崎店と品川店で販売が開始されました。
 ちなみに池袋店は1月末で閉店、なんつッ亭グループで初めての閉店かも知れません。
 匂いからしても明らかに豚骨スープとは違う麺相、レンゲですくって味わってみると臭みが全く感じられない鶏白湯スープ、なんですかこのウマさは。
 なんつッ亭は豚骨スープ以外に魚介スープも販売していますが、鶏白湯は初めてではないでしょうか。
 とろみの効いた美味しいスープに辛味を効かせたマー油が合わせてあり、なんつッ亭らしからぬ味わい。
 麺も専用の中太麺、それなりな数量限定だろうけど特に告知なし。
 トッピングは日式ラーメンに馴染みの薄いシンガポールで販売してあるだけあって「らしさ」を出そうとか、メンマ、ナルト、青ネギ。
 青ネギ以外はなんつッ亭とは馴染みがないトッピングで業務色満載でスープの味を落とすだけだ、日本でも販売では外して欲しいぞ。
 なんやかんや考えながらスープを飲み干してご馳走様でした。
 お昼過ぎの閑散期には大盛りや半ライスのサービスが始まっていました。
 賄いから生まれたハンバーグもあるとのこと、それより券売機の売り切れボタンの煮干しの方が気になるなあ。

 セブンスアベニュー@関内にてキムシノバンドのライブ。
 東京ならば2000人の箱を満席にするほどの実力バンドですが、平日の夜は中々厳しいようです。
 お客さんが、多かろうが少なかろうが関係なく、どんな時にも全力でライブ、全力には全力で応えたます。
 演奏終了後はバンドメンバーとの打ち上げがあるのですが、終電が早い田舎者は涙を飲んで退散。
 また、機会があればぜひ参加したいです。


14日(水) 今月の限定メニュー

 久し振りの愛犬の散歩、毎日でも一週間振りでも愛犬の喜び方は同じ様に見えます。
 仕事にかまけている内に梅は咲き乱れ、ふきのとうは穂をふいていました。

 昼は麺屋翔@西新宿七丁目、随分と久し振りに昼間に来てみました。
 いぜんから昼営業は混みあっていまして、今日もほぼ満席の盛況ぶりです。
 券売機で食券わ買い、たまたま空いていた席に座ると、なんと知り合いのラーメン店々長さんがビールとは。
 いつかお店で会うと思っていましたが、ついにその日が。
 翔店主さんは「ついに夢のコラボが実現しめした」とニコリ顔です。
 店主さんとおしゃべりできずに店長さんとおしゃべりしているウチにラーメンが出来上がって来ました。
 煮干し豚骨ラーメン700円、今月の水曜限定メニュー。
 数種類の煮干しを合わせてかなり濃厚な出汁を取り、すっきりした豚骨スープが下支えしています。
 製麺所に特注した切り歯24番の極細麺、スープがあまりにも美味しくて食べるのが遅くなり、後半ダレ気味になるのでほんの少し固めがいいかも。
 低温調理のチャーシュー、固めの歯ごたえのメンマ、刻み玉ねぎ、青ネギに板海苔。
 初めてお店に行ったときから分かっていたことだけど、やればこの位のラーメンは作れる人なんだよね。もっともっと期待しているぞ。
 ご馳走様でした。

 少し時間があるので飯田橋で途中下車、でもないか、して、未食のお店を目指します。
 博多ラーメンセンター@飯田橋(千代田区飯田橋)、以前のラーメン屋の屋号を思い出せません。
 店の外まで漂ってくる豚骨臭、本場の豚骨ラーメンは食べたことが無いけど、このくらいの臭みこそが食欲をそそりますよね。
 店内は9席ほどしかなく、出てくる人がいたら待たないと入れないほど狭いです。
 それでも券売機制、メニューは博多豚骨ラーメンのみで、トッピングバラエティーとご飯ものが少し。
 ランチタイムはライスが無料サービスでした。
 お冷やを持って空いている席に着き、店員さんに食券を渡します。
 何も聞かれなかったのでそのまま、博多ラーメンと言うことで固め、バリカタ、とコールが飛び交う中、「生で」と。
 生って、初めて聞きました。
 ほとんど待つことなくラーメン580円、博多ラーメンは小さめのドンブリという先入観を打ち破って大きめの丼にゆらりと極細麺が揺らいでいます。
 さらりと麺を手繰って食べてみると、今まで東京で食べたことのある博多ラーメンとは少し、いや、だいぶ違う感じ。
 極細麺だけど麺肌がつるりとしていて豚骨スープをいい感じで吸い上げてくれます。
 その豚骨スープも他の東京で食べたことがある博多ラーメンスープと少し、いや、だいぶ違う感じ。
 美味しいなあ、本当の豚骨スープってこういう味じゃないんだろうか。
 1日も早く本場で食べなければと焦りつつも、おそらくこの味は本場で味わえるスタンダードの豚骨スープなんだろうなと。
 替え玉をしたかったけどとりあえず抑え、辛子高菜と紅生姜を入れて味変して食べきりました。
 ちなみに卓上には白ごま、白コショウ、タレ、高菜、紅ショウガ、生ニンニクとあったので、生ニンニク、いつかのタイミングで入れてみたいです。
 ご馳走様でした。

 夜は蒙古タンメン中本高田馬場@高田馬場(新宿区高田馬場)へ。
 お店に着くとガラス戸越しに店内が丸見えで、ほぼ満席状態。
 学生に人気のメニューがあるとは思えないのですか、自分の味覚は世間一般から大きくズレているので当てにはなりません。
 これだけズレていても「マズいとは何事か!」と突っかかる人もいるし、「ダメ出しとは何様のつもりか」と意見する人もいるし、この世の中は分からないことだらけ。
 店内に入ると店長さんが「今月から色々始まりました」とご挨拶。
 今月から月曜日定休が無くなって無休になったこと、高田馬場店限定のチャンタンメンが終日販売になり辛さが大中小と選べるようになったこと、五目味噌タンメンと缶ビールが始まったこと。
 などなどとしている内に五目味噌タンメン950円の野菜大盛60円、通称ゴモミヤサイが出来上がってきました。
 豊田店長作、麺少なめでお願いしたにもかかわらず、こぼれ落ちんばかりの盛りに、しばし見とれてしまいます。
 「数ヶ月ぷりでした」とのことで、野菜への味噌のノリがイマイチですが、何杯も作っていくウチに直ぐに昔の勘を取り戻すと思います。
 麺は「また変えたの?」と勘ぐりたくなるほどの細さ、製麺所はサッポロ製麺のままのようですが。
 調理もそうですが麺の茹で方も担当者によってかなり味わいが違います。
 それでも意外と野菜炒めには合っていて、はふはふしながら美味しくいただきました。
 ご馳走様でした。


15日(木) 高円寺にて

 ああ、また、今日もバスに乗ってしまった。
 バス停を通るコースと通らないコースがあって、通らないコースには梅が咲いていないから、梅を観るためにバス停に向かったことにしておこう。

 夜は蒙古タンメン中本高円寺@高円寺(杉並区高円寺南)、入ろうとしたら満席で店内待ちしていました。
 たまたまかも知れないけど、以前ならたまたまでもこんなコトはなかったな。
 店先には既に14店舗も展開して全国制覇を狙うチェーン店とは思えない限定メニューの告知、なんとも。
 10日までがサッポロ味噌と蒙古ラーメン、12日から17日までが中華丼と中国丼、20日から末日までか冷し味噌やさい、と魅力的なメニューが並びます。
 各々の料理には辛さ度が書かれていましたが、冷し味噌やさいは辛さ20となっていたけど、なんだろう。
 まあ、その辺の紹介はそれなりの人に任せて、食べたい料理を食べるとしますか。
 券売機で食券を買って店員さんにスタンプカードと共に渡します。
 途端、確か前回訪問時に貰ったサービスチケットが、と、財布を探ると少し前に期限切れ。
 今回も貰いましたが来月初旬までの期限、中々来られないので、まて期限切れかなあ。
 カウンター席に案内され、浜口店長と世間話をしていると、お待たせしましたと味噌卵麺850円の麺少なめ、ヒヤミスープ170円が運ばれてきました。
 近藤さん作、前回も同じだった気がします。
 味噌卵麺はモヤシ炒めの炒め具合が全て、炒め具合に料理人の特徴がでますね。
 今夜のは辛さもコクも控えめで、年寄りの私の身体をいたわってくれたような味付け。
 こういう時のために抑えでヒヤミスープを用意してあるので、モヤシや麺をすくって漬けて食べます。
 ヒヤミスープは火傷するほど熱く、辛く、濃厚な味わい。
 ふう、美味しかった。
 ご馳走様でした。


16日(金) 武蔵小山で飲み会

 今日もバス通勤、バスの時刻表を撮影してアイフォーンに入れてるので、バスが来るまでにゆっくりと梅を撮影したりして。
 純粋に自然に育った梅の木は少ないだろうけど、ここの梅の木は種から芽を出して育ったような気がする。

 お昼は台湾風情@神保町(千代田区神田小川町)、随分前に何かの歓送迎会の二次会で立ち寄ったことがあり、一度昼間に来てみたかったのです。
 お店は二階のみとちょっと入りにくい感じで、階段の登り口にはランチメニューが黒板に書かれて立てかけてあります。
 ランチセットのみなんだなと階段を登って突き当たると、入口前の踊り場に券売機が用意されています。
 こういう大きめの箱の中華料理屋さんで券売機は珍しいですね。
 メニューにアルファベットと数字を組み合わせた識別が列記されていて、改めてメニューを見てB4ボタンを押して食券を買って店内へ、特に来店の挨拶は無く、人数と喫煙の有無を確認されただけで店内奥のテーブル席に案内されました。
 店内は幾つかのパーティションで区切られているので全部で何席あるか分かりませんが、20数席が3部屋程度のようです。
 席に着き、自身で烏龍茶をコップに注いで飲みながら料理の出来上がりを待っていると、若い女性の1人客は部屋に案内されたかと思うと問答無用で相席、、座るのかと思ったらバッグを置いて部屋を出て行きました。
 直ぐに戻って来ると、炒め野菜を乗せた小皿をスープの入ったカップと共にテーブルに置きました。
 むー、そうなのか。
 どうするかと逡巡していると、店員さんが酸辣湯麺+半チャーハン680円を角盆に乗せて運んできました。
 とりあえず食べるかと、小ぶりのレンゲでスープをすくって味わってみると、かなり粘度が高いスープ、とろみだけではなく溶き卵がたっぷり入っていることもありそうです。
 スープには豆腐、油揚げ、シイタケ、だけではなくモヤシ、人参などの野菜も一緒に調理されていました。
 酸味と辛味は抑えめなので加えたかったのですが、卓上カスターセットには自家製と思われるラー油しか用意されていませんでした。
 中太麺がいい感じでするすると食べられます。
 食べている途中、どうしてもサラダが気になり、中座してサラダコーナーへ。
 油炒めしてから冷やした野菜炒めとキャベツの千切りやレタスを混ぜた生野菜サラダが用意されています。
 食後のコーヒー、紅茶も用意され、中華スープも無料サービスでした。
 野菜炒めだけ頂いてきて、ラーメンを美味しく頂きながらチャーハン、玉子をたっぷりと使った玉子チャーハンですがすっかり冷めてしまっているのはなんとも。
 ラーメンとチャーハンを交互に頂いてご馳走様でした。
 デザートの杏仁豆腐、甘さ控えめでとても美味しかったです。

 午後のレビュー、目から鱗の指摘を受けてありがたかったです。

 夜は炙りま専科@武蔵小山、ラーメン屋ではない飲み屋での飲み会は久しぶりです。
 クーポンの仕組みがよく分かっていないのですが、飲み放題のコースが半額になるんですね。
 半額で飲み食いしてとても満足したからと言っても半額だから満足したのであって、じゃあ正規料金で飲み食いに来るお客さんっているのだろうか。
 違う店に行くだけだと思いますが。

 生ビールで乾杯し、「とりあえず」の大根サラダで口をさっぱりさせます。
 知り合いがお店の関係者と言うこともあって無理を聞いてもらい、鍋を刺身盛り合わせに変えてもらいました。
 その質もさることながら種類も豪勢で、ウニとイクラとカニ味噌が見たこともないほどたっぷりと盛り付けられています。
 車エビ、鮭、鮪と人数からしたら決して多くないけど、ひと皿に盛り付けられていると気持ちがいいですね。

 続けてどーんとほっけ焼き、お店には失礼かも知れませんがこのほっけ焼が一番美味しかった。
 まずほっけ自身の身が美味しかったし、鬼おろしでおろしたと思われる大粒の大根おろしが秀逸、用意されている醤油が薄口というのもいいですね。
 この辺りでビールからスイッチしたハイボールが無くなり、夏ならともかく冬に冷たい飲み物は身体が冷えてしまうので、仕方なく熱燗、どうせ飲むなら2合徳利。
 「ああ、また、ふらわさん、確信犯だし」と言われつつも飲み終わったらお代わり、を2回やっていまい、全部で約6合も飲んでしまう始末。
 あと、焼き鳥がせせりと砂肝、一人1本ずつ。
 大ぶりのホタテ焼、鶏肉と海老の唐揚げも美味しかったなぁ。

 飲み終わったらラーメンを食べないと、と新楽飯店@武蔵小山、何気に3回目の訪問。
 お店に向かう辺りで23時近かったので(一軒目に何時間いたんだろう)、入口をくぐって階段を登っている時には「また、武蔵小山で日付変更線を越えてしまうな」と確信します。
 酔っぱらい数名の大音量な気勢をあたりに振りまきながら一番奥の円卓へ案内されます。
 飲まないでラーメンだけ食べて帰ればいいのにそれができず、飲むならつまみもいるだろうと麻婆豆腐とか頼んでしまいます。
 先の会からそうでしたが、今夜は嫌み無く料理を取り分けてくれる友達がいるので、なんとも楽ちんです。
 ラーメンを食べにお店に来たのに、ラーメンを食べたのは二人だけで、残りの友達はまだまだ飲んでいる感じでした。
 で、ラーメンを食べた二人とも新楽麺750円でした。
 ※かなり酔っ払っていたので、ひょっとしたらスタンダードのラーメン570円かも知れません。
 (お昼と同じように)溶き卵たっぷりのスープ、挽き肉もたっぷりで〆の一杯ではなく一品料理としての一杯です。
 細麺だったか中太麺だったか、縮れていたか、ストレートだったか、思い出せないのでもう一回食べないと。
 トッピングは茹で青菜のみ、ふう美味しかった、ご馳走様でした。

 友達と上り最終電車に乗って、目黒で山手線に乗って新宿へ。
 明日は新宿を始発に出たいので、映画を見るかネカフェで仮眠を取ることにします。


17日(土) 仙台へ、盛岡へ

 うつらうつらとネットカフェで仮眠し、新宿発4時45分の山手線始発に乗ります。
 始発の山手線がここまで混んでいるとは知りませんでした。

 先ずは池袋まで山手線、池袋から赤羽まで埼京線、いずれも10分以内なのでどんなに席が空いていても座ってはいけません。
 赤羽からは宇都宮線で宇都宮まで、終点まで乗りますし、一時間半なのでぐっすりと寝ます。
 宇都宮から宇都宮線で黒磯までが51分、黒磯から東北本線で郡山まで1時間7分、郡山から東北本線で福島まで47分、福島から仙台シティラビットで仙台まで1時間16分。
 途中、郡山で乗り換え待ち26分、福島では46分、朝から何も食べていないので福島でハンバーガーを一つ食べました。

 さて、初めての仙台、今回の旅の第一目的が最初のお店です。
 仙台駅から地下鉄に乗って1駅とのことで、初乗り200円であっても乗ってみたかったのですが、仙台駅に直結しているわけではないみたい。
 地下鉄への入口を捜しているウチにだいぶ歩いてしまったので、そのまま地下街を伝えるだけ伝って歩き、そのままお店まで歩いていこうと。
 外は雨が降っているので地下街はとても助かりますし、地上に出ても大きくて長いアーケード街がいくつもあって、半分以上は傘が必要ありませんでした。

 広瀬通りを真西に歩いて行くと、1軒だけ店先に待ち行列があるお店が見えてきました。
 仙台駅から徒歩25分でラーメン二郎仙台店@宮城県仙台市青葉区、何軒目のラーメン二郎だっけ、34軒目?35軒目?
 店主さんは(仙台市の)隣の米沢市出身で、野猿と小金井で修行されて去年の10月にオープンしました。
 インスパイア店、亜流店は日本全国にありますが、初めて関東を出た直系のラーメン二郎、カネシ醤油はどうするんだとか、店長会議はどうするんだとか、ラーメン二郎のことをよく知らない私はあれこれ邪推してしまいます。
 雨の中を外待ち5人、そのまま並びに続きましたが、後から来たお客さんが先に食券を買ってから自分の後ろに並んだので、慌てて食券を買ってそのお客さんの後ろに並び直したので外待ち6人ですね。
 ここまで8時間も掛かっているんだから、ここで5分10分遅くなってもなんてことはありません。
 その後、お客さんが続々来ましたが迷わずに食券を買ってから並んでいたので、何度も来ているお客さんなのでしょう。
 券売機を見ると小、大、小豚W、大豚Wのみ、トッピングは生卵のみ、潔いほどのシンプルメニューで「ちゃんとラーメン二郎を伝えている」のが心なしか嬉しいです。
 外で並んでいる時に店員さんがラーメンの大きさ(量)を確認するスタイルもラーメン二郎そのもの、ラーメン二郎はラーメンだけではないことを伝えていることもとても嬉しいです。
 15分ほど待って店内へ、厨房を囲むコの字カウンターで4席、9席、4席の17席、女性客もちらほらいます。
 入口近くの角席でしたので店内を良く見渡せます、ラーメンを配膳される時に「ニンニク入れますか」と聞かれて「お願いします」とか「はい」とか答えているお客さんも多くいらっしゃいました。
 ちなみにニンニクマシマシは通っていましたが、ヤサイマシマシはスルーされているようでした。
 卓上には白胡椒、一味唐辛子、醤油ダレ、初めっから掛けている人もいれば途中から使っている人もいました。
 席に座る前にお冷やを忘れずに、席に着いてお冷やを飲んでいるウチに先にオーダーが通っていることもあって2分でラーメンが提供されました。
 小650円、コールは「ヤサイニンニク」と私の中でのスタンダード。
 先ずはヤサイ、ヤサイと言ってもモヤシとキャベツだけで、モヤシだけのお店もあるらしいのですが、こちらではキャベツが2割は入っているんじゃないかな。
 茹で加減は「固め」でゆっくり食べるお客さんにはちょうど良いかも知れません。
 しばらく美味しく野菜を食べたら、ぐっと箸を差し入れて麺を引っ張り出します。
 紛れもない自家製麺の香りと味わい、固めでもなく柔らかめでもない茹で加減、旨いですなぁ。
 先にスープを飲むわけにはいかないので麺が吸い上げてくるスープから味わうことになりますが、かなり乳化したトンコツスープにはたっぷり脂が浮かされ、小金井より旨いんじゃないかと思わせるほど。
 少し麺を食べたらカウンター台からレンゲを取ってスープを飲んでみると、これまた旨い、醤油ダレはドンブリの底に沈んでいるので食べていく内に味が変わっていきますね。
 野菜を半分ほど食べてやっと豚、それなりの食べ応えを残していて旨いですねぇ、たまらないですねぇ。
 1個、2個、と3個と入っていたようで、どれも美味しく頂きました。
 流石にスープは飲み干しませんでしたが、麺とか野菜とかは全て食べきってご馳走様でした。

 店を出てぶらぶらと仙台駅へ、次の目的地へ向かう電車が1時間後ですのでもう1杯食べておきたいところですが。
 ラーメン二郎を食べた後はしばらく次のラーメンは食べられません、肉体的にお腹が一杯というよりも精神的に気持ちが一杯な状況です。
 せっかく遠地に来ているのだから一杯でも多く食べたいのですが、これでは一杯しか食べられません。
 じゃあラーメン二郎を食べなければいいじゃないかと思うのですが、それでは仙台までわざわざ来た意味がありません。
 というジレンマに葛藤しながら電車を待ち、東北本線で一ノ関を目指します。
 一ノ関ではほぼ乗り換えだけの4分待ち、旅に不慣れだった頃は乗り換え時間が5分だと走っていましたが、近頃では普通に歩いて乗り換えます。
 再び東北本線で盛岡へ、新幹線なら1時間ほどですが在来線を乗り継いでいくと3時間ほどかかります。

 盛岡にはじゃじゃ麺、冷麺、わんこそばと三大麺料理があって、いくらラーメン好きの私であってもそのいずれも外すわけにはいきません。
 一度に全ては無理だし、また盛岡を訪問する楽しみも残しておきたいので、今日は盛岡駅から歩いていけるお店へ。
 節電なのか元々暗いのか分からないですけど暗めの商店街をとぼとぼと25分くらい歩くと、盛岡城跡に辿り着きます。
 既に真っ暗なのでどこが城跡か分かりにくいですが、お堀跡に沿ってしばらく歩き、県庁に続く通りを入ると両側に飲食店が立ち並んでいます。
 その中で1軒だけ店先に待ち行列があるお店が白龍(ぱいろん)@盛岡(岩手県盛岡市)、1人、2人と数えていくと15人ほど待っています。
 おそらく観光客は私だけ、かと思ったらそうでもないみたい、何と言っても全国的に有名なお店ですからね。
 盛岡にじゃじゃめんを提供するお店は数多いですが、中華料理のジャージャー麺を改良してじゃじゃ麺を考案したお店にして今なおナンバーワンの店、2代目が育っているのかとても心配になります。
 外で待っていると店員さんが出てきて人数を確認されています、中から食べ終わったお客さんが出て来ても勝手に入ってはいけない感じでしたが、ずんずんと入ってしまって出てくるお客さんとかち合って「お互い」が困っているシーンもありました。
 食べ終わったお客さんが会計を済ませて店を出て、店員さんが片付けてからではないと次のお客さんが入ってこられないほどお店は狭いんですね。
 20分ほど待って店員さんに「お一人のお客さん、どうぞ」と案内されて店内に入りましたが、お会計をされているお客さんが店員さんと話し込んでいたので、入口辺りで少し待ってから席に着きました。
 カウンター中央の麺茹で前ベストシート、こんな場所でこんな運が回ってくるとは。
 そのカウンターは8席、4人掛けテーブルが3卓ありましたが、無条件で相席となっていました。
 メニューは汁のない混ぜそばタイプの『じゃじゃめん』とラーメンタイプの『ろうすうめん』の2種類ですが、「ろうすうめん?そんなメニューがあるのか?」的にお店に滞在している間にろうすうめんを頼んだお客さんは1人だけでした。
 麺量は大、中、小とあり、百円ずつの値段差、じゃじゃめんとろうすうめんは値段が同じでした。
 サイドメニューに餃子があるのに驚きつつも、カウンター席に着くなり「お酒、いただけますか」と店員さんに声を掛けます。
 どんなお酒がどんな風に出されるのかに興味があってお願いしましたが(もちろん、お酒が飲みたくてです)、受け皿、コップとは別に錫製ではないステンレス製(?)のちろりで出され、自身で注ぐスタイル、厚手のコップがいいですねぇ。
 お酒は2種類あったので、岩手の地酒である鷲の尾をお願いしました。
 付き出しは細切り胡瓜と刻みネギに特製味噌を乗せてあり、これで日本酒は飲みにくいとは思いながら、日本酒を味わいます。

 お客さんの中には生麺やゆで麺としてお土産にお願いしている人いて、薬味や味噌も付けてもらっていました。
 「お客さんは初めてですか?」と聞かれたので「はい」と答えると、「じゃじゃめん小にスープでラーメン一人前になっています」との説明がありました。
 目の前では「とりあえず12玉、茹でます」と茹で始め、麺量に応じて按分しながら作り上げていくスタイル、かつての東池袋大勝軒でもそうでした。
 いつまででも眺めていたい女将さんの調理風景を眺めていると、10分ほどでじゃじゃめん中500円が目の前から差し出されました。
 盛岡人の魂の奥の奥にぐさっと突き刺さるような麺相、東京で見掛けたことのあるじゃじゃめんとは食材の構成だけ同じで全くの別物に見えます。
 先ずは全体を良くかき混ぜるわけですが、すぐにかき混ぜる人はおらず、卓上の調味料を好みで掛けてから。
 卓上には生卵、ラー油、醤油、酢、特製味噌、白胡椒、七味唐辛子と揃っています。
 柔らかく茹で上げた平打ちのうどん(?)の上には太めに刻まれた胡瓜、刻んだ白ねぎ、特性味噌、脇にはおろし生姜と漬け物(カブ?)が添えられ、色が均等になるまでかき混ぜたら、食べ始めます。
 私ごときがこの味を表現できるはずもなく、ただただ美味しいの一言、どうしてこんなに美味しいのかと、なぜこの味のまま都内に持ち込んでくれないのだろう 。
 味わうより早く箸が進んで気が付いたら食べ終わっていたというのど越しの良さ、大盛りにすれば良かった。
 お皿に僅かに残った特製味噌は箸で掻き取って食べるのではなく、卓上に用意してある生卵を割り入れ、良くかき混ぜてから「チータンタン、お願いします」と店員さんに声を掛けます。
 私は目の前が調理場なので、調理の手隙を見定めてお皿を渡しました。
 厨房では麺の茹で湯を溢れない程度に注ぎ入れ、ネギと味噌を加えて返してくれます。食べ慣れた人は「ネギヌキで」とか「ネギ多め」とか「レンゲ付きで」とか声を掛けていたので、真似して「レンゲ付きで」お願いしました。
 蕎麦つゆのそば湯割りならぬ残り味噌のうどん茹で湯割り、女将さんに勧められるまま塩をさっと一振りして味わってみるとこれまた美味しかったです。
 ふう、ご馳走様でした。
 なんともすごい麺料理が合ったもので、本当に日本は広い。

 来た道をとぼとぼと戻り、最古にして最高のじゃじゃめんを食べた後は今風の解釈をしたじゃじゃめんを食べみるかと大通り沿いのじゃじゃめん専門店に入ってみました。
 盛岡じゃじゃ麺あきを。@盛岡(岩手県盛岡市)(ホームページ)、チータンタンが無料なのがウリなのかな。
 店先に貼り出されたポスターを見るとノーマルタイプに加えて煮豚、モツ、納豆、などをトッピングしたメニューがあるようです。
 店内には券売機もあり、麺量の大中小はノーマルタイプは50円刻みでしたが納豆や煮豚をトッピングしたメニューは100円刻みでした。
 ハイチェアのカウンターは4席と7席、入った時は誰もいませんでしたが、後から数人のお客さんがいらっしゃいました。
 麺を茹でるには時間がかかるようで、8分ほど待って納豆じゃじゃ小430円、平皿ではなくラーメンドンブリに盛り付けられて提供されました。
 始めに全体をかき混ぜるのは同じで、特製味噌、刻みキュウリ、刻みネギ、おろししょうがと共に卓上のラー油、酢から始まって行者ニンニクも入れてみます。
 良くかき混ぜてから食べてみると、それなりにコシがある平打ち麺はそれなりに美味しいです。
 特製味噌もそれなりに美味しく、納豆は特にとりたててなにがどうということなく、スルッと食べ終わりました。
 全部食べきらないようにしてから「1個はサービス、2個目から1個50円」の生卵を割り入れてチータンタンをお願いしました。
 白竜と同じようにネギと特製味噌を加えた上で茹で湯を掛けて戻してくれます。
 ラーメンドンブリなのでレンゲを使わずいそのまま飲み干してご馳走様でした。

 今夜はホテルというか旅館、久しぶりに畳の上に布団を敷いて寝ました。


18日(日) 盛岡から中尊寺へ

 旅先では目を覚ました瞬間に時間が分からないと不安なので、腕時計を外さずに寝ます。
 1回起きた時には2時、2回目は6時、3回目の8時に布団から出ました。

 盛岡で「中華麺を使った麺料理」を食べていないので、1軒くらいは食べておくかと調べると朝10時半開店のお店を見つけました。
 お店がある住所辺りまで行ってみると本屋さんしかないので、変だなぁともう一度よく調べるとビルの3階とのこと。
 階段もありましたがエレベーターで上っていくと、3階は数軒の飲食店が軒を連ねるフロアになっていて、一番奥に南部ラーメン柳家@盛岡(岩手県盛岡市)がありました。
 この店以外に近くに5店舗を展開する盛岡の人気店、店先に貼り紙があったのでひょっとしたら臨時、、、近寄って見ると「本日は11時開店」と書かれています。
 うーん、そうですか。
 開店時間になるとどやどやと地のお客さんがやってきたので、やり過ごしてから店内へ、入口左手に置かれている券売機を見てびっくり。
 初訪問のお店ではトッピングを豪華にしたり、特別なスープを使ったりのメニューではなく、その店のスタンダードメニューを食べるようにしているのですが(必ずではありません)。
 塩、味噌、醤油、納豆味噌に焼きそばと券売機左上の法則どころかスタンダードメニューがどれか分からないほどの多メニュー。
 田舎、不来方、七夕、岩手山、アルペン、金色堂とか味の想像が付かないメニューもあるし、
 よく分からないまま醤油味で券売機一番上のメニューにしました。
 自然光がたっぷりと入ってくる明るい店内は厨房を囲む5席と6席のカウンター、壁沿いに2掛けテーブルが4卓、奥には10人程度は座れそうな小上がりがありました。
 店内をのんびりと見渡していると次々にお客さんが入ってきて満席、ビルの3階であってもこんなに繁盛しているんだなぁ。
 「お待たせしました」とカウンター台越しにさんさ850円、大きなドンブリにたっぷりと盛り付けられています。
 説明書きには「彩り野菜、チャーシュー入り」とだけあって、普通にモヤシ炒めラーメンではないのかな。
 それじゃあ頂きますかと野菜から食べだしてみると、なんとも美味しいモヤシ、油もそれなりの植物性油のようでべたべた感は全くありません。
 自家製農園を持つのと関係あるのか分かりませんが、モヤシだけではなくニンジン、ニラ、玉ねぎのどれもがとても美味しいです。
 炒めないで生で食べたいと思いつつ箸を進め、次は麺を手繰ってみるとまん丸の中太麺、麺も抜群に美味しい。
 もちろんの自家製麺で、この麺でつけ麺を食べてみたいが販売していないので焼きそばを食べてみたい。
 スープは野菜と麺の美味しさに美味しさに負けずとも劣らずの味わい、このスープがあってこそ柳家のラーメンです。
 野菜炒めの中には細切りされたチャーシューも入っていて、ちゃんとラーメンしていました。
 ご馳走様でした、他のメニューを食べるためにまた食べに来ないといけないな。

 食べ終わって盛岡駅に向かい、盛岡駅から見えるんじゃないかと思うほど近場にあるぴょんぴょん舎盛岡駅前店@盛岡(岩手県盛岡市)(ホームページ)へ、1階から3階までの大焼き肉レストランです(とこの時点まで知りませんでした)。
 本来なら稲荷町の本店に行かなければならないのですが、ズルして駅前のお店にしてしまいました。
 お店に入るとおおっと2階まで吹き抜けている1階、2階への階段下には暖炉が焚かれていました。
 1階は全てテーブル席、というか、満席なので2階のカウンター席、というか大きな円卓に案内されました。
 窓際の自然光がたっぷりの明るい席で、席についてメニューを見ていると、近くの席でビール片手に牛タンを堪能している1人女性客、ステキです。
 単品で冷麺だけ食べようと思っていましたが(そういうお客さんもいらっしゃいました)、方針変更して冷麺焼肉セット1650円をお願いするべく呼び出しブザーを押しました。
 お茶を啜りながらラーメンの出来上がり、じゃなくて、肉が運ばれてくるのを待ちます。
 先に箸、スプーン、タレが運ばれてきます、タレは薄口醤油ダレの1種類のみで、卓上には酢しか用意されていません。
 それなりの部位の肉を頼めばその食べ方に合ったタレが用意されるのかな。
 少し間を置いて肉、部位はロース、ハラミ、カルビ(いずれも自信なし)にナムル付き、それでは頂きますか。
 って、鉄板の温度はかなり低めなのでじっくり焼けと言うこと、短気の私にはアレですけど郷に入り手は郷に従え、火加減を変えることなくじっくりと焼いて食べました。
 考えてみたら、こうして焼き肉屋で焼き肉を食べるのは久しぶりだなあ。
 どの部位もとても柔らかくてとても美味しかったです。
 最後の肉を焼き終わったところで呼び出しブザーを押して冷麺をお願いしました。
 ちなみに盛岡冷麺単品では800円で、温かいスープの盛岡温麺も用意されてて850円、辛さは辛味別、中辛、特辛、激辛の四段階で、もちろん激辛でお願いしました。
 ちょうど肉を食べ終わったところで冷麺、自分のイメージより随分大きめのドンブリにたっぷりと出て来ました。
 先ずは麺を食べようと箸で持ち上げようとするとかなり多いしかなり重い、真四角な麺を食べてみるとつるっつるのしこしこな食感でとても美味しいです。
 思っていたほど透明ではないけれども、やや白濁したスープに良く合って、もっとがっつり焼き肉を食べた後に食べたい気持ち十分です。
 トッピングは冷麺を出すお店毎に違うので何が標準かよく分かりませんが、一口大の焼き肉、半身の茹で玉子とキムチ、刻みネギ、白胡麻とここまでは大抵のお店で一緒ではないでしょうか。
 キムチは辛さを追求しているわけではなく美味しさ十分、焼き肉と一緒に単品で食べても美味しそうです。
 で、この店では梨、季節的によく分からないのですが冷凍とか缶詰製ではありませんでした。
 ふう、美味しかった、ご馳走様でした。

 仙台から一ノ関行きの東北本線に乗ります。
 若い頃は時間がある限りラーメンを食べたものですが、もう、この歳になると1日3杯が限界だし、移動もにも強行軍のようなスケジュールを組めません。
 私の旅は基本的にラーメン食べ歩きですが、ラーメンだけを食べているわけでもありませんし、観光をしないわけではありません。
 今回は今年、世界遺産に登録された中尊寺へ行ってみることにしました。
 東北本線の平泉で途中下車、駅から中尊寺まで歩いても30分とかかりませんが、巡回バスが全区間140円で30分おきに運行しているので乗ってみました。
 満席になるほどの乗車があり、10分ほどで到着、お寺は山の中腹にあるので山の入口にバスが着いて、バス停から15分ほど歩きます。
 お寺のこと、宗教のことは殆ど分かっていませんし、歴史についても非常に苦手です。
 ですので、寺院の横に立てかけられている案内板を読んで「ふーん」となってもそれっきり、次の寺院に行けばもう忘れてしまっているという。
 まあ、そんな私でも厳かな空気は感じられるし、何百年もの風雪に耐えた建造物の畏敬の念は伝わってきます。
 本堂はお賽銭を投げ入れられるのですぐ近くまで行かれますが、金色堂は入館料800円でしたので、遠くから見ただけにしました。
 戻りも巡回バスに乗ったのですが、少し時間があったので米沢牛肉入りコロッケを食べたり、武蔵坊弁慶のお墓を見たりして過ごしました。

 平泉から乗り換え無しで仙台にいけなくて一ノ関で乗り換えます。
 昼間の便なので私と同じ旅行の人もチラチラと見掛けますが殆どは地元のお客さん、電車はがらがらです。

 一ノ関からも乗り換え無しで仙台にいけなくて、小牛田で乗り換えて仙台へ向かいます。
 車窓を眺めていても何も無いと言うよりも殆ど変わらない風景に、殆ど寝ていました。

 仙台駅に着いて、地で繁盛しているチェーン店の味を味わってみたくて、駅からほど近い場所にあるラーメン屋に入ってみました。
  らーめん堂仙台っ子仙台駅前名掛丁店@仙台(宮城県仙台市青葉区)(ホームページ)、仙台市を中心に宮城県内に7店舗展開されています。
 ガラス戸越しに店内を覗くと満席っぽかったのですが、とりあえず入ってみて店員さんに挨拶すると奥のカウンター席を案内されました。
 カウンターが8席に4人掛けテーブルが5卓、カウンターの背中側の壁側には数人分の待ち合い席も用意されていました。
 メニューを見てみると、スープは一味でトッピングバラエティだけのようなので、スタンダードメニューでお願いしました。
 濃厚スープについて「いままでの常識では考えられないほどのふんだんな材料、鶏がら、豚ガラ(通常の5倍以上)、昆布、野菜類、etcを2日間以上煮込むことによって始めて納得したスープが出来上がります。」と説明書きがあります。
 店内には味の濃さ、麺の茹で加減、など調整しますとありますので、家系ラーメンと思う人もいるかと思いますが、微塵も似ていないことでしょう。
 しばらく待って仙台っ子らーめん630円、メニュー写真もそうなっていましたが、ドンブリに印刷された屋号を隠すようにノリを差してあります。
 スープは濃厚と言うよりあっさり目に寄った豚骨スープで、醤油ダレのキレはあまり感じられません。
 中細麺は程よい感じの茹で加減で、可もなく不可もなくといったところ。
 トッピングに固めのチャーシュー一枚、どさっと白ねぎ、一掴みの茹で小松菜、板海苔が二枚、もう少し綺麗に盛り付けられないかな。
 ご馳走様でした。

 あまりにも満足できなかったので、すぐ近くにあって目に付いた「あぶらそば つけ麺」と看板が出ていたお店へ入ってみました。
 麺屋政宗@仙台(宮城県仙台市青葉区)、東京でもよく見掛ける店構えです。
 メニューはつけ麺と油そば、だけかと思ったらラーメンもありました。
 つけ麺はノーマル、カラ(辛味入り)、ベジ(野菜盛り付け)、アジ(味玉入り)、トロ(トロ肉入り)、オールとあり、油そばはノーマルと辛味入り、ラーメンは塩味と醤油味。
 今月の限定メニューは二郎風油そば、ニンニク、脂増し可能と言うことで仙台には二郎旋風が吹き荒れていますね。
 一段登って店内に、って、先ずは券売機で食券を買うわけですが、券売機が最新式のタッチパネル型、おお、すごい。
 どんなに分かりにくても全てにメニューが一度に目に入って、スープとかトッピングとか値段とかで食べたいメニューを絞り込んでいくのが楽しんだと思うのですが。
 このタッチパネル式のって、初めの画面が「ラーメン、つけ麺、油そば」みたいに種類になっているから、味玉つけ麺と海老ワンタンで安い方を食べたいという選び方はできません。
 事前にメニューを決めておいてから、決めたメニューを探す、ということですね。
 店内は奥の厨房を囲む4席と5席のカウンターのみ、らーめん大蒲田店と同じと言えば分かる人もいるかも知れません。
 食券を渡すと(大盛りと普通盛りは値段が同じなので)麺量を聞かれると思いましたが、値段は同じでも大盛りと普通盛りでは食券が違うようです。
 客席数や仕込を考えても3人は多いだろうと思いつつ、8分ほどでつけ麺が出来上がってきました。
 つけ麺680円、つけ汁の器はステンレス製で器と言うよりカップという感じです。
 お椀の底が小さい円だと不安定で食べにくいことがありますが、真っ平らで安定がいいのも食べにくいですね。
 つけ汁は浸けると言うより浸す程度しかなく、綺麗に冷水で締められた太麺をくぐらせてみると、勝手に「仙台のつけ麺なんて」と期待していなかった自分を恥じるような味わい。
 豚骨などのダシのアジがしっかりしていて美味しいじゃないですか。
 穂先メンマとネギもいい感じで、提供前に炙っているチャーシューも美味しかったです。
 大盛りにしなかったことを後悔しつつも食べ終わり、スープ割りをお願いすると割りスープが入ったポットが手渡されました。
 ちょっとガッカリしながら割りスープを注ぎ入れ、せっかくなのでつけ汁が入ったカップをIHヒーターに乗せて暖めます。
 私なんかはスープ(つけ汁)が冷めていくのが美味しいと思っている人ですが、最後まで温かい方が美味しいという嗜好のお客さん向けにIHで再加熱できるようにしているのです。
 沸騰させるまで加熱できるようですが、10秒ほど暖めただけでスイッチを切り、スープ割りを楽しみました。
 せっかくだから、酢とラー油を順番に入れて味変しても見ました。
 ご馳走様でした。

 今夜は仙台のカプセルホテル泊、予約した時には一泊3000円でしたが「キャンペーン中」とのことで2500円でした。
 大型テレビのあるラウンジには電源コンセントだけではなくLANケーブルも用意されていて、シャーロック・ホームズを見ながらのんびりしました。


19日(月) さようなら仙台、また来る

 あちこちのカプセルホテルに泊まったことがありますが、室内のテレビのコンセントが露出していて、そのコンセントにトリプルタップが付いていて電源が使えるのは初めてです。
 テレビを付けないと電源が使えませんが、それでも室内で電源が使えるのは画期的、また仙台に来ることがあれば必ず利用したい。

 一軒目の開店時間に合わせて余裕を持ってチェックアウト、ぶらぶらと繁華街を歩いて駅に向かいます。
 牛丼屋とかカフェとか関東圏で普通に展開しているお店が普通に展開している仙台。
 ラーメン屋でつけ麺はごく当たり前だし、油そばも知れ渡りつつあり、天下一品はとっくにあり(こむらさきの閉店は非常に残念)、ラーメン二郎はインスパイアで下地を作ってから直系がオープンしたし。
 あとは中本だけか、来ることはあるのか。

 意外と立ち食い蕎麦屋を見かけるので一杯くらいは食べてみるかと、朝そば300円と看板が出ているそばの神田東一屋本店@仙台に立ち寄ってみました。
 その朝そばを食べる気満々で店内に入りましたが、券売機を前にして気が変わってかき揚げそば350円にしました。
 というのは、都内の立ち食い蕎麦屋での料金体系はかけそば250円でかき揚げ100円が平均的なのに対して、こちらではかけそば270円にかき揚げ80円と考え方が違うからです。
 どちらが良いとか悪いとかではなく、その地で営業していくのに最適化した値段にしているはず、色々と考えさせられます。
 生そばですので茹で時間にそれ相応の時間がかかり、しばらく待っての提供ですが、お客さんが数人いらっしゃいました。
 麺類でスープから味わうのはラーメンだけで、先ずは麺を手繰って食べてみるとぼそぼそとブツブツと切れる細麺、それなりに味わいはしますが私にはちょっと苦手です。
 蕎麦つゆは鰹出汁を中心にあっさり目に仕上げてあり、朝から食べるにはちょうど良いですね。
 かき揚げはニンジンと春菊が多く、玉ねぎが少しのサクサクタイプで少しだけ汁に浸けて頂きます。
 卓上には揚げ玉の無料サービスが用意されていましたが、今回は遠慮しました。
 ご馳走様でした。

 と、食べ終わって仙台駅に向かうと、予定していた電車に間に合わなくなってしまいました。
 ゆっくりとお蕎麦を食べ過ぎたようです、というか、ホテルでゆっくりし過ぎたみたい。
 まあ、仕方ないと次の電車で行こうと駅に着くと、強風のために電車が遅延していて、5分ほどで乗りたかった電車に乗れました。
 乗りたかった電車?乗りたかった電車はお店の開店時間に間に合う時間に発車する電車であって、いま乗れた電車ではないんだけど。
 さようなら仙台、また、くる。

 岩沼駅から線路沿いに13分ほど戻ると、麺組 (めんぐみ)@岩沼(宮城県岩沼市)が見えてきました。
 既に駐車場にお客さんが集まりつつあって開店待ちのお客さんもいらっしゃいます。
 都内の行列店では厳禁の「1人先に待っていて後から合流する」のは普通に行われていて、混雑している時は待ち客シートに名前を書いてから待つスタイルですので、横入りもなにも無いんですけどね。
 ここまで来て1人、2人、抜かれてからといってなんてことなく、到着時先客2人が開店時には先客6人になっていました。
 いったん小部屋があって、その先が店内、すぐ右手に券売機があって順番に食券を買います。
 店員さんから人数を聞かれ、パウチされたメニューを渡されたのでさっと一瞥してから後ろのお客さんに渡そうとすると「もう、(食べるのは)決まっていますから」と断れてしまいました。
 決まっているなら、さらに後ろのお客さんに回して欲しかったんですけど、都内の常識を押しつけてしまったようで恥ずかしいです。
 メニューは醤油ラーメンを始め塩味と味噌味も揃っていて、麺の大盛りが200円でした。
 券売機の上には歴代のラーメンチャンピオンらのサイン色紙(大崎さんとはんつさんはラーメンチャンピオンじゃないけど)がずらっと飾られていて、みんな食べに来ているんだなぁ。
 カウンター席に案内されてお冷やを飲みながらのんびりと出来上がりを待ちます。
 小上がりのテーブル席はゆったりした4人掛けが5卓、カウンターは5席ありますが、都内なら10席は置くほどのスペースです。
 奥の厨房から出来上がってきたラーメンを角盆に乗せて配膳されている2人の女性店員さんの後ろ姿がそっくりで姉妹なのか、ってどうでもいいですな。
 お待たせしましたと焼干らーめん750円、数量限定メニューです。
 説明書きによると「焼き干しとは青森県脇野沢で水揚げされたカタクチイワシを、手作業で一匹一匹丁寧に腸ワタを取り除いて天日干しした後、炭火で焼き上げた最高級食材です」とのこと。
 濃厚な煮干し出汁は苦手ですけど、柔らかで上品な立ち上がりにはうっとりしてしまいます。
 ほんのりと焦げた香りもして、焼き干しの魅力を余すところなく伝えてくれています。
 上質の背脂がほどよい甘味と旨味を、醤油タレのキレが後味をすっきりさせてくれます。
 麺は細めの平打ち縮れ麺で黄色みが強めで、スープをいい感じで持ち上げてくれて、するすると食べられます。
 チャーシュー、メンマ、刻み青ネギ、板海苔、なると、とりあえず一式揃っていないとラーメンらしくないのでしょうか。
 気が付いたらスープを飲み干していて、ご馳走様でした。
 帰る頃には待ち合い席が満席なほど、地元の人気店で美味しいラーメンがいただけて良かったです。

 駅に戻ると電車が遅れているとのこと。
 こんなことならもう一杯食べてくれば良かったと思いましたが、いまから食べに戻るわけにはいかず。
 強風の様子を見ながら電車を走らせているとのことで、何分遅れるか分からないらしいのですが、結局30分待って白石行きが来ました。

 何でもなければ10分以下の理想的な乗り換え時間で福島までいけるはずが、白石でも30分も足止めされました。
 旅に出るとノートラブルと言うことは無くて色々なことが起きるので、真っ正面から対処するというか、がっしりと受け止めるようにして。
 まあ、ただ単純に電車がくるのを待つだけですけどね。

 福島での乗り換え予定の便に間に合わないくらい遅延したのですが、乗り換え便が待っていてくれて、ダッシュで乗り換えました。
 黒磯まで来ると強風による電車の遅延の影響はなく、いつも通り5分の乗り換え時間で宇都宮へ。
 このくらいの時間になると長旅で疲れが目に見えてきて、外も暗くなってくるし、と宇都宮で途中下車することにしました。
 もし、なにかあったら、ネットカフェにでも泊まるかな。

 西口の有名店に向かうも月曜日休み、仕方ありません。
 それじゃあ餃子でも食べるかと、通り反対側の宇都宮餃子館駅前中央店@栃木県宇都宮市(ホームページ)に入ってみました。
 広々としたレストランで餃子がメインではありますがサイドメニューもちらほらとあります。
 いらっしゃいませの挨拶に続いて人数を聞かれ、窓側に用意されているカウンター席に案内されました。
 メニューを見ると12種類の焼き餃子(健太、舞ちゃん、お肉、ニラ、シソ、激辛、スタミナ健太、どんこ椎茸、ニンニク、チーズ、エビ、舞茸)、他に蒸し餃子、水餃子、スープ餃子、揚げ餃子、鉄板餃子と全部食べてみたいほど。
 食べ比べができる盛り合わせも何種類かありましたが、1人ではちょっと多そうだったので、目に付いた2品とお酒(夏なら生ビールなのですが)をお願いしました。
 お酒は宇都宮の地酒の都灘(って、探したけどよく分からない)、一合以上はありそうな徳利にたっぷり入った熱燗、アテは枝豆、手酌で頂きます。
 一口、二口、飲んだところで餃子、健太餃子300円と激辛餃子380円が1つのお皿に盛り付けてあります。
 「一つ目はタレを付けずに」とのことでそのまま食べてみると、これが実に美味しい、これだけ美味しければ毎日でも食べたくなるでしょう。
 お店のホームページには食材の説明がありますが、その組み合わせが良くて、ホント、宇都宮の餃子はどの店で食べても美味しいです。
 二つ目からはタレを付けますが、焼餃子の時は酢とラー油だけで醤油を使わないのが私流、3:1で合わせて頂きます。
 なんだよ6個なんてあっという間だな、12個なんてすぐだったな、12種類セットを頼めば良かったな。
 して、ラーメン、メニューには2種類のラーメンがラインラップされていますが、安い方の昔風支那そば600円をお願いしました。
 名前の通りの昔風、小ぶりのドンブリは〆と呼ぶにふさわしいです。
 旨味十分の醤油スープに細麺がちゅるちゅると美味しいですね。
 トッピングはチャーシュー、メンマ、ワカメ、半身のゆで玉子、なると、薬味ネギに板海苔、値段不相応な盛り付けですね。
 スルッと食べてしまってご馳走様でした。

 ややダッシュ気味で宇都宮駅へ、乗り換え無しで新宿まで行ける湘南新宿ラインが発車を待っています。
 初めて宇都宮に来た時には「すんごい遠いなぁ、一生のうちにもう一回来られるかどうか」と思ったものですが、既に3回目とは。
 さようなら宇都宮、また、くる。


20日(火) 大好きなお店

 目覚めたら自宅の布団の中、ああ、気持ちいい。
 ぬくぬくと惰眠を貪っていたらオヤジから電話が入り、救急車で病院に行くから付いてこい、と。
 休日に自力(または家族の車)で病院に行ったら診察してもらえないかも知れないので、救急車で駆けつけるわけだ。
 うーん、ちょびっとだけ良心が痛むが、診療してもらったら命に別状あるかも知れないし、緊急手術などになれば家族同意が必要な場合だってある。
 しかし命に別状がなかったら入院せずに帰宅することになる、すると帰りはタクシーになってしまうから、そのタクシー代わりである。
 大したことなくてタクシー代わりになったことは良かったことだけど、良心がちょびっとだけ痛む。

 帰宅してから愛犬の散歩、ここ最近の中で一番の長距離である。
 一時間以上、散歩しながら遊びました。

 戻ってきて、少しのんびりしてからお昼に出掛けました。
 自宅から歩いてお店に向かうわけですが、タイミングが悪くてお休みのことが多く、遠くから「ラーメン」の幟が見えるととても嬉しくなります。

 麺一真@秦野、今年の夏で開店7周年になるんですね。
 店先に誰も並んでいなかったので、ひょっとしたらスープ切れで終わっちゃったのかなと入ってみると、たまたまお客さんが途切れたタイミングだったようです。
 お客さんが誰もいなかったので「ビール、ありますか?」と聞くと「缶ですけど」とのこと。
 この店でビールを飲むのはずいぶんと久しぶりだなぁと感慨ひとしきり、メンマの胡麻和えが添えられていました。
 ビールを飲みながら近況報告、お店の方の話しもたっぷり聞いて、色々と大変そうだとは聞いていましたが想像を絶する大変さのようです。
 その後、お客さんがどやどやと入ってきて満席、外待ちするほどお客さんがいらっしゃったら、いったん出直すかと思いましたが。
 どやどやのお客さんも帰っていったので、しおらーめん600円を作って頂きました。
 いつものようにドンブリ一杯分ずつ温めたスープはブクブクと泡立っていて、味わってみると学生向けと思われる塩気の強い味加減。
 豚骨スープと魚介出汁が程よく合わされていてとても美味しいです。
 いつの頃からか始めたレタスの千切りがとてもよくスープに合ってきました、このままもっと合わせていって欲しいですね。
 チャーシューは程よく脂が抜けていていい感じ、メンマに刻みネギ、板海苔。
 とても美味しく頂きました、ご馳走様でした。

 食後にまたアイスコーヒーを頂いてしまい、ゆっくりとしてしまいました。

 帰ってくる途中で食材を買い込んで、夕飯はカレーにしました。
 まあ、カレーと言っても肉を炒めて、刻んだ野菜と一緒に煮込み、カレールーを加えるだけです。
 とても料理と言えるものではありませんが、何もできないよりもましかと。

 早めに横になったのですが、再び電話で起こされて、再び救急車。
 今度は市内の病院ではなく、かかりつけの大学病院へ。
 緊急でレントゲンも撮ってもらい、最後には薬剤投与で一件落着。
 今度は車で付いていかなかったので、帰りは深夜のタクシーでした。


21日(水) 中本品川にて

 お気に入りのパスに乗ると事務所の最寄り駅に始業45分前に着きます。
 このあたりが朝そばを食べるかどうかの瀬戸際ですな。
 今日はやめておくか、明日は食べたいが、どうなることやら。

 仕事を終えて品川へ。
 普通に向かうと東京メトロ、都営地下鉄、JRの中から初乗り料金で2つ乗り継がないとならないので320円以上になるから、神田駅まで歩いて160円で向かいました。
 蒙古タンメン中本品川@品達に着くと外待ち4人で全て女性、店内にも女性同士のお客さんが多く、女性一人客もちらほらといらっしゃいます。
 週一程度の外食であればこんなキンキラキンのラーメン屋には来ないでしょうけど、基本外食な女子であれば中本の辛旨ラーメンを一度は食べてみたいのでしょうか。
 わざわざ電車代を掛けて行く人は稀でしょうが、定期券圏内であれば立ち寄ってみたいのではないでしょうか。
 店内に入ろうとすると、なんの巡り合わせか近藤師範店長がホールを担当されているじゃないですか。
 なんだ調理じゃないのかとがっかりしつつも夜にいるとは思わなかったのでお会いできて嬉しいです。
 食券を買って店員さんに渡し、たまたま空いていたカウンター席に案内されました。
 かすかに顔を覚えていていだけている平田さんか調理を、大登さんが配膳を、所狭しと厨房を動き回っていました。
 ビール500円で喉を潤しながら店内を見渡し、何気なく厨房を見ると師範店長が麺茹でをされているじゃないですか。
 おお、いつの間に。
 先にヒヤミスープ170円、程なくして冷し五目蒙古タンメン850円、野菜大盛60円、麺少なめ。
 先月のオープンからサッポロ製麺から脱却しての全国制覇対応麺を導入したのですが、最近になってさらにブラツシュアップしたとのこと。
 麺の味が分かりやすい冷し(つけ麺)にしてみたのですが、先月の麺のイメージを一新する味わい、中本、なかなかやるじゃないか。
 つけ汁と言うか汁多めの煮込み野菜、に、蒙古麻婆を乗せてあります。
 野菜は僅かに歯ごたえが残る味わいで実に美味しく、蒙古麻婆を絡めて食べると更に美味しいって、蒙古麻婆じゃなくて樺太麻婆じゃないですか。
 いったいいつの間に調理されたのかと師範店長を見ると、人懐っこい顔でにこにこするばかり。
 ヒヤミスープは辛し肉がじっくり煮込まれていて、いい感じでした。
 ご馳走様でした。
 来月からは待望のタンメン、再来月からはさらに待望の味噌卵麺を始める予定とのこと、今から楽しみです。


22日(木) 亀戸にて

 今朝もお蕎麦を食べられなかった。
 明日こそ食べられるといいなと、希望を持って今日も一日、頑張りましょう。

 仕事が終わって蒙古タンメン中本亀戸@亀戸(江東区亀戸)、水道橋から亀戸までと、神田から品川までと、いずれも160円なんだな。
 閉店まで約一時間のこの時間でも満席で店内待ち数人、その後は空き席が目立つようになりましたが、お客さんは途切れていませんでした。
 少し待ってからカウンター角席に案内され、今夜もビールは我慢して、お冷やで一人お疲れ様会。
 のんびりと出来上がりを待っていると、ちょうど隣になった先客に冷しラーメンが運ばれました。
 冷しラーメンは都度調理料理なので自分のはこれから調理なんだな、やっぱりビールを頼めば良かったとお冷やのコップに手を伸ばしたら「はい、ふらわさん、お待たせ」と味噌卵麺850円の麺少なめ、野菜大盛60円、ヒヤミスープ170円と配膳されました。
 中華鍋を二つ使って調理されていたんですね、さすがは店長さん。
 見るからに赤く、赤すぎるほど赤く、意を決して食べてみると唐辛子そのものをそのまま調理したような辛さ、そして熱さ、最後に旨さ。
 こんなラーメンをどうして思いついたのか、何度考えても答えが出ない問いを今日も自分に問いただして。
 スンゴイ辛さ、辛さ、それでも飲んでしまうスープ、食べてしまうモヤシ、手繰ってしまう麺。
 こんなラーメン食べたこと無い、と思うことが年に何度かあって、その1回のようです。
 ヒヤミスープを頼んだことを後悔、味噌タンメンスープを頼まなかったことを後悔、まあ、仕方ないけど。
 汗をびっしょりかきながら、何度もお冷やを飲みながら、なんとか食べきって御馳走様でした。
 それにしても辛かった、最近の、亀戸は以前にも増して辛いそうです。
 気をつけなくては。


23日(金) 再会

 朝食はゆで太郎神田駿河台下店にて朝そば(おろし)290円。
 先月までの朝そばは「もりそば+半身のかき揚げ+玉子」でしたが、今月になって「もりそば+半身のかき揚げ+大根おろし」の朝そば(おろし)が始まりました。
 値段は据え置きの290円、今までの朝そばは「朝そば(玉子)」となっていて、券売機のボタンも違います。
 この券売機のボタン、メニューの数だけ揃えるの商売もあるし、数は増やさずに受付で「おろしにもできますが」という商売もあるし。
 そんなどうでもいいように思えてとても大切だと思えることをつらつらと考えている内にお蕎麦が茹で上がってきました。
 路麺店での大根おろしを期待していると期待通りの立ち位置で一安心、それはそれとして今日のお蕎麦はすこぶる出来がいい。
 三立て(挽き立て、打ち立て、茹で立て)にこだわっているとは言いますが、機械化し、標準化しても人の手が作る以上はどうしても出来、不出来が出てしまう。
 不出来のレベルでお店の良し悪しを決める人が多い中、私は出来の素晴らしさで決めてしまう。
 出来は人の手だけではなく運不運にも左右されるけど、運の良さ、運の悪さは必ず自分に原因がある。
 ご馳走様でした、また、来週も食べに来たい。

 知り合いのカラオケスナックにて生ビール。
 いったん帰宅してから出直したので随分と遅れてしまったけど、待っていてくれました。
 以前、ホルモン焼き屋を営業されていて、諸般の事情からお店を閉めてしまったのですが、近くの居酒屋で働いているとのこと。
 居酒屋の仕事を終えて、近くのカラオケスナックで待ち合わせて、って、待ち合わせと言えるのかどうか、微妙ですが。
 お客さんは数人いらっしゃっていましたがいずれも「飲み」で、カラオケががんがんかかっていなかったのでよかったです。
 今日は歌いたい気分じゃなくて、お喋りを楽しみたい気分の夜でしたから。
 数ヶ月ぶりの再会を祝い、さらに1年以上ぶりの再会もあってさらに懐かしく、何がどうと言うことは無いのですが「みんな、生きていて良かった」と思いました。
 しかしまあ、カラオケスナックでラーメン談義をすることになるとは、ラーメンの話しをしているとラーメンを食べたくなるので飲み屋ではしたくないのですが。
 それはそうと、初めて行ったお店の初めてあった店員さんに「ブログ、やってませんか?ふらわなんとかって」と言われてびっくり。
 身から出たサビとは言え、閉鎖せざるを得ない状態まで追い込む人もいれば、「去年くらいから見られなくなって」と何もしないけれども楽しみにしているファンもいるんだ、ありがたいことです。
 ブログは続けた方がいいのか、やめた方がいいのか、考えるだけ無駄だったな。

 中華料理桂林にて桂林メン750円。
 数日前に原宿駅の階段でひねった右足はまだ痛みますが、痛むだけで痛みがひどくなっていかないので、雨の中をとぼとぼと歩いていったわけですが。
 がらっと開けるとお客さんゼロ、大抵は1人か2人のお客さんがいるのですが、今夜は珍しいです。
 いきなりラーメンも何だから、先ずは焼酎割り400円、お湯とかウーロン茶とかあるみたいですがお茶でお願いしました。
 目に付いたキムチ200円もお願いし、なぜか昨日のスポーツ新聞をぺらぺらとめくりながら飲みました。
 こんな夜更けにラーメン食べている場合じゃないけど、こんな夜更けだからこそ食べたいラーメンもあります。
 夜しか営業していないと言う意味ではなく、飲んだ後に食べなくてはいられなくなるのです。
 食べている杯数ではこの店より多い店もありますが、通っている年数で言えばダントツで30年近くになります。
 この店でラーメンを食べる度に、ラーメンは、と言うより、飲食店の食べ物は、ドンブリの中だけで味は決まらないって心の底から思います。
 ラーメンは絶対に人には勧められないけれども、自身の中では桂林が閉店したらラーメンの食べ歩きは止めてしまうかもしれないほど大切な存在です。
 醤油味の鶏ガラスープに溶き卵を合わせ、白菜がたっぷり入った中華餡を乗せてあります。
 店内のどこにも書いてありませんが、辛さ増しが出来るので激辛でとお願いしましたが、後から後から入ってきたお客さんの対応で忘れられてしまったようです。
 麺はやや細めの縮れ麺で、たまたま運良く茹で湯を替えた直後だったらしくて、かなり美味しかったです。
 ご馳走様でした、長く、長く、続けて下さい。


24日(土) 日本酒を楽しむ会

 おお、庭の梅にめじろが蜜を吸いに来ていますね。
 ちょっと小さいから分かりにくいし、枝が立て込んでいるので見つけにくいけど。

 すっかり寝坊してしまったので、2軒行くのは諦めて蒲田に向かいました。
 自宅からだと海老名から相鉄線のルート、町田から横浜線のルート、登戸から南武線のルート、などなどがありますけど、普通に相鉄線のルートとしました。
 今にも雨が降りそうな天気で、とりあえずお店までは雨に降られなかったけど、帰りはダメだろうなぁ。
 蒙古タンメン中本蒲田@蒲田(大田区西蒲田)に着いてみると、お店に入っていくお客さん、お店から出てくるお客さん、流行っているんだなぁ。
 開店日以来の2回目の訪問ですが、既にお弁当が始まっていて買って帰るお客さんもいらっしゃいました。
 お弁当は蒙古丼、野菜丼、麻婆丼、ご飯無しの麻婆単品の4種類でいずれも530円、大盛りが630円です。
 何度か買ったことがあるけど、どれもとても美味しいですね。
 店内に入ると壁側にお客さんが数人待っていて、ああ、店内待ちもあるんだな、と。
 すぐ近くの調理場で堂々と調理されている店長さんにご挨拶、目黒店での調理は滅多に見かけなかったので、こうして普通に食べられると嬉しいです。
 目黒店から一緒に独立された菅野さん、一時の心配が嘘のように元気一杯に働いていて、とても嬉しいです。
 さて、券売機を見ると事前の情報通りに都度調理メニューが始まっていたので迷わずポチッとしました。
 少し待ってから中央のカウンター席辺りに、理由はよく分からないけど1人1人の席スペースが広めですね。
 何年ぶりか思い出せないほど久しぶりの荒木さんの調理を見ながら、ラーメンの出来上がりを待ちます。
 先に味噌タンメンスープ170円、続けて味噌卵麺850円の麺少なめ、荒木店長作。
 ぴかぴかと輝いているスープに吸い込まれるようにレンゲを差し入れて、すくって飲んでみると目を見開くような美味しさです。
 こんなに美味しい味噌スープを中本で頂いたのは初めてかも知れません、辛さも控えめでまっすぐに味噌の美味しさが伝わってきます。
 二口、三口と飲んでから炒めモヤシ、うーん、モヤシも美味しいですね。
 豚バラ肉とニンニクも一緒に炒めてあるので一緒に美味しく食べます。
 スライスされたゆで玉子をスープに浸けて食べると、これもこれで美味しいです。
 麺は紛れもないサッポロ製麺の中太麺で、柔らかすぎず固すぎずに茹で上げてあっていい感じです。
 いやぁ、2代目中本の最後の創業時メンバーの腕は全く落ちぶれていませんでした。
 付け合わせでお願いした味噌タンメンスープ、煮込み野菜がたっぷりでとっても良かったです。
 ご馳走様でした、この味が毎回食べられるのはとても嬉しい、食べに来ます。

 100均ショップでちょっとした小物を買ったりして、ショッピングモールをしばらくぶらぶらして。
 男1人なのでウインドウショッピングとまではいかないですけどね。
 これからはほぼ毎月蒲田に来ることになるので、貯めに貯めていた宿題店を少しずつ片付けて行かれればいいですね。

 夜の会では挨拶を頼まれているので、シャツくらいはすっきりしておこうと新調してみました。
 年相応のメンズコーナーではなく、若者向けのブランドコーナーで、春らしく明るい色調にしました。

 さて、先ずは一番の宿題店である中華そば椿@蒲田(大田区西蒲田)へ、中華そば椿@西新井、つけ麺椿@池袋、油そば椿@上野、ときて椿全店訪問になります。
 店内に入ろうとしたらガラス戸越しに先客さんが券売機で食券を買っている姿が見えたので、少し待ちました。
 券売機でメニューを見ると、中華そば(麺量170g)、つけ麺(麺量250g)、油そば(麺量250g)と3種類揃っていていずれも同額です。
 麺の増量やトッピングだけの分かりやすいメニュー構成で、アルコールは缶ビールでした。
 カウンター8席のみの店内は随分とすっきりしたイメージで、もう少し照明が明るくてもいいとは思います。
 もう随分とお昼時間を外れていましたが、それでも先客3人は多いのか少ないのか。
 個人的にはゆっくり食べたかったので良かったと思ったら、続けて五人組の家族連れ、その後も次から次へとお客さんがいらっしゃって店内待ち多数、昼営業終了間際に賑わうお店なのでしょうか。
 テーブルには椿のシンボルとも言える背が高い調味料容器、つけ麺や油そばであれば是非試してみたいですね。
 6分ほどして中華そば750円、この赤みのかかった豚骨スープが食欲をそそりますね。
 麺を手繰って食べてみると、モチモチとした食感の中太麺はとても美味しく、思わず「ああ、美味しい」と口にしてしまいました。
 スープはいわゆる豚骨魚介スープですが、その食材一つ一つにしっかりと向き合っている姿勢が伝わってくる味わいです。
 食べ終わる頃にはほとんどなくなっているスープ、粘度は高いけれども口にべた付くことはありません。
 トッピングはとろっとろの角煮の様に柔らかいチャーシュー、厚さが5ミリ以上はあってとても食べ応えがあります。
 メンマ、水菜、白ねぎに板海苔、とスープと麺の味わいを損なわない程度の付け合わせ。
 ご馳走様でした。

 さて、小田原へ。
 蒲田から東海道本線1本でいけるのですが、もう少し安いルートはないかと探してみたら、150円程度安いルートもあります。
 あるけれど乗り換えが面倒くさくなってしまって、そのまま小田原に向かってしまいました。
 小田原に着いてQBHOUSEにて散髪、いつも通りに「スポーツ刈り、短め」でお願いしました。

 開催時間まで少し余裕があるので、近くを散策して。
 小田原城も随分と遊びに来ていないなぁ。

 定刻になって第23回日本酒を楽しむ会の会場である鰻料理の松琴楼さんへ、会の会場としてこのお店に来るのは2回目、プライベートで(という言い方も変だけど)一度来たことがあります。
 小上がりを貸し切っての会で、総勢20人超、少し遅れた方もいらっしゃいました。
 この日本酒を楽しむ会というのは、単に日本酒だけを飲む会ではなく、料理屋の料理に合わせて日本酒を楽しむ会です。
 主催者さんがお店のコース料理を頂いて、その料理に合わせた日本酒を冷や、燗、と温度も変えて用意してくれます。
 乾杯から〆まで日本酒だけですけれども、相当レベルの高い日本酒を揃えていますので、口がベタ付いたり、次の日に残ったりすることはありません。
 主催者の石塚酒店2代目店主さんから、何を思ったか「乾杯の挨拶をお願いします」と頼まれていたので、ちょっと緊張美味。
 宴会での挨拶に時々ご指名を受けますが、その殆どを「それでは飲みましょう、乾杯」と10秒かからずで済ませてしまうのですが、今夜は自分の日本酒に対するスタンスを少しだけお話しさせて頂きました。
 1杯目は開運のにごり酒、合わせる料理は刺身の盛り合わせです。
 うなぎ屋で刺身盛りはどうなんだという人もいるかも知れませんが、生もの好きの日本人にはやっぱり刺身盛りが一番ですね。
 刺身の盛り合わせに続けて肝焼き、鰻の肝というと固い歯触りが思い起こされますが、この店のは鶏皮並に柔らかい食べ応えです。
 この辺りでは日本酒が3種類くらい出ていて、ぐいぐいと日本酒を飲みながらつまんでいくという。
 顔馴染みも初対面も、お酒を一杯飲めばもう打ち解けてわいわいがやがやと。
 鰻の骨せんべいはサービスなのかな、メニューに乗っていたかどうか定かではありません。
 全体的に柔らかい食感の中で唯一固めで、あっという間に食べてしまいました。
 続けて白焼き、鰻にタレを付けずに焼き、わさびと山椒で頂きます。
 ほくほくの暖かさに包まれた鰻の身が持つ美味しさが口いっぱいに広がって、とっても美味しくて、とっても嬉しいです。
 コース料理ですのがほぼ半身分が用意されていていて、量的にも大満足です。
 お酒ばかり飲んでいても全く構わないのですが、仕込水を飲みながら日本酒を飲むとさらに日本酒が美味しく味わえます。
 仕込水は日本酒を造る時に使うお水で、この日は数種類の仕込水が用意され、味比べとかしちゃいました。

 料理はまだまだ続いて、次はうなぎの柳川、鰻を薄めの汁で煮込んで玉子を合わせてあります。
 これがまた旨いのなんのって、もう、言葉には出来ないほど。
 今日は8種類の日本酒が用意されましたが、その中でも最高の味わいだったは天明の17BY(BYとは瓶詰めした年度のことで17BYとは平成17年製造ということ)。
 日本酒を数年かけて熟成させることは稀で、石塚酒店の貯蔵庫で6年ほど寝かせたお酒、存在自体が珍しいです。
 すっきりした味わいがさらにすっきりしていて日本酒とは思えないほどの味わい、まだまだ飲みたくてもこの1本しかありません。

 さて、〆と言うことでうな重、肝吸いとお新香が付いています。
 うな重と言っても重箱に盛り付けてあるわけではなく、小さめの杯に盛り付けてあって、これはこれでとってもいいです。
 それなりに高齢者も参加されているので、このうな重だけはお土産に出来ますが、私の周りは皆、食べていくとのこと。
 肝吸いで舌を洗ってからのうな重、美味しかったなぁ。
※白焼き&うな重のうなぎはそれぞれ200g
 すっかりご馳走になってご馳走様でした。
 飲んだ日本酒を列挙しておきます、どれもとても美味しかったです。
 開運 特別本醸造生原酒にごり酒2010、田酒 純米吟醸生酒「古城乃錦」、百楽門 吟造り純米無濾過生原酒、天明 別取り無濾過純米生酒おりがらみ17BY、丹沢山 吟醸生酒「ふなくち」10BY、澤姫 山廃純米無濾過生原酒、帰山 特別純米酒2008、龍勢 純米大吟醸酒ゴールド。

 まだまだ時間が早いので、いつもの仲間と彩酒亭洞へ、最近の金土は予約が一杯で中々入れないと言う。
 そこをゴリ押しして6人で訪問、久しぶりに床で胡座をかいての日本酒。
 何を飲んだか忘れてしまうので「今、一番売れているお酒!」とオーダー、まだ日本酒を飲むのかよと言われつつも、とても美味しいなぁ。
 って、全員日本酒じゃないですか。
 飲んでいるとお客さんが次から次へとやってきますが、満席が続くので断られて帰って行きます。
 すっと帰るお客さんがいると、すかさず次のお客さんが来る感じですね。
 鰻料理でお腹いっぱいなのに、洞の料理は別腹とばかりにイカとタコの料理を頂きました。

 で、そこで帰ればいいのに、みんなが行くというのでついついついて行ってしまった「ロウ」、ロウとは通称で正式屋号は『∇家 洞』って読めませんよね、私も読めません。
 「ナブラヤウロ」、「ナブラ」は(シグマとかデルタとかと同じ)数字記号であり、「カツオやシイラなどの大型魚がイワシなどの小魚の群れ補食のため追い回しているうちに小魚の群全体が浮上してきて逃げ場を失って水面で「ばしゃばしゃ」やること」でもあります。
 先の彩酒亭洞の2号店で、開店前の工事中の時に来て以来、つまり、初訪問。
 お店はカウンターが5、6席であとはテーブル、テーブルは4卓ほどあったかな。
 日本酒ですっかり酔っ払っているのにさらに日本酒を飲んだのですが、4人で伺ったので無理矢理4合瓶でお願いしたりして。
 お通しは毎回違うんだってね、初めてだからよく分かっていませんけど。
 のんびり過ごしていたら、若い人の全て食べられてしまいました。

 終電1本前で帰宅、飲み過ぎもしたし、お金も使いすぎました。 


25日(日) シチュー

 のんびりと起きて、うららかな陽気の中を愛犬の散歩。
 愛犬の散歩に付き合ったのか、愛犬が散歩に付き合ってくれたのか、分からないけど。

 オヤジの買い物をするついでに夕飯の食材を買ってきました。
 揚げ物をするのは大げさになってしまうので、先週はカレーだったので今日はシチュー。
 最後に入れるルーが違うだけで、食材や調理方法は全く同じというバカの一つ覚えです。
 ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、豚バラ肉、までが定番で、季節に応じてキノコ、ブロッコリー。
 誰にも教わっていないので間違っているかも知れないけど、一番最初にジャガイモ、続いてニンジン、最後に玉ねぎを刻みます。
 その後で肉、肉を最初に刻むと包丁が脂ぎってしまって野菜が切れなくなってしまいます。
 あとは、鍋の中で肉を炒め、刻んだ野菜をどばっと入れて水を加えて煮込みます。
 白くない泡だけ取り去って煮込み、ジャガイモを食べてみて柔らかければ火を止めます。
 ルーを割り入れて、あとはゆっくりかき混ぜながらルーを溶かしながら温め続けます。
 完成したら好みで塩胡椒、ブラックペッパーでもあればもっと美味しいのかも知れません。

 出掛けた女房を駅まで迎えに行くついでにラーメンでも。
 駅からほど近い麺や道楽@秦野市、日記を見返したら二年ぶりの訪問でした。
 夜営業は9時までなのですが、木金土は22時まで営業されているようです。
 店内の明るさはそのままで完全に2代目さんが引き継いだようです。
 相変わらず券売機を置かずに口頭オーダーの後会計、大抵のお客さんはラーメン一杯だけしか食べないだろうから券売機の方が安上がりっぽいですが、どうでしょうか。
 メニューを見てみると全体的に高い、いつもの豚そばというメニューもありますが、縦書きメニューの右端のらーめんは750円、以降、850円、1000円と並んでいます。
 値段なりの味わいでしょうけど、どうなんだろうなぁ、よく分からないけど。
 大きめのコップにお冷やを注いでラーメンの出来上がりを待ちます。
 昔々は同級生の知り合いが働いていたこともあるけど、すっかり改装してしまったから面影も残っていないな。
 程なくして、ではなく、8分ほど待って味噌ラーメン850円、値段だけは都内並みです。
 盛り付けが終わってからバーナーで炙っていたので、チャーシューを炙っていたのかなと思ったら違うみたいで、よく見たら白髪ネギに炎を当てていました。
 そんな調理は初めて、試しに先に食べてみたけど焦げ臭いだけでした。
 白髪ネギの下はモヤシ、キャベツ、が少し多めに盛り付けてありますが、殆ど生には驚きました。
 スープの温度が下がってしまうのですが、猫舌の私にはちょうど良かったです。
 続けて大きくて扱いにくいレンゲでスープを飲んでみると、煮干しが程よく効いているスープ、悪くはありません。
 中太麺は自家製麺だっけ、真ん丸で中々いい感じで、この麺でつけ麺を食べたら美味しいだろうな。
 なるととメンマも添えてありましたが、存在感は薄かったです。


26日(月) 本物の熊本ラーメン

 ゆで太郎神田駿河台下店にて朝そば(おろし)290円、チケットは使い切ってしまいました。
 大根おろしは味付けではなくては薬味なので、当然別皿だろうと鼻を膨らませて出来上がりを待っていたら、別皿で嬉しい。
 麺料理史上初の割り箸以外の箸であるエコ箸で麺を手繰ると、つるっとした蕎麦が今にも箸から踊り落ちそうで、そばの活きが良ければ良いほど手繰りにくいです。
 引き立て、打ち立て、はともかく茹でたての日本蕎麦は路麺店であってもここまで美味しいとの証明になりますね。
 半身のかき揚げはほぼ揚げたてで、さくさくした食感がたまりません。
 時々、丼を持ち上げて蕎麦つゆを味わいます。
 ああ、薬味ネギの大盛を忘れてしまいましたがスルッと食べて、ご馳走様でした。

 表参道駅で千代田線に乗り換えるとき、急行唐木田行きだったらいいなあと思って階段を降りていくと先発が急行唐木田行き。
 願いは願えば叶うときもある。
 経堂駅から歩いて5分の「もうこの先は住宅街だろ」の手前にくまもとらーめん夢亀@経堂(世田谷区経堂)があります。
 先月、開店一周年を迎えてますます繁盛すべく、夜営業が22時までから23時までに延長されました。
 延長されてはいますがどこにも告知せずに自然体で開店している感じで、店主さんは店主さんで色々と思うところがあるとは思うけど、それでは誰のために延長したのか分かりません。
 がらっと店内に入るとお客さんが誰もいなくてちょっと寂しい、しばらくのんびりして他のお客さんが入りやすくなるといいな。
 先ずはビール550円、やっぱりビールはヱビスでしょ。
 店主さんが言うには、お店で飲んではいけないと思っているお客さんが「すみません」と謝りながら飲むことが多いとのこと。
 うーん、お酒を飲みにくい雰囲気でもあるのでしょうか、私にはちょっと分からないです。
 で、ビールと言ったら餃子、この店で餃子と言ったら水餃子、5個450円ですが、5個はちょっとと言う人向けに「子供餃子」と称して3個250円も用意されていて、スープ餃子もあります。
 酢、醤油、ラー油をお好みで合わせて作ったタレにつけて食べるのが関東では一般的で、私は水餃子の場合は酢とラー油を半々に合わせるだけで醤油は入れません。
 大量生産品の値頃感はありませんが、一つ一つ手作りというこの水餃子の美味しいこと美味しいこと。
 途中で卓上のおろしニンニクをタレに一さじ入れるとさらに美味しいです。
 開店1周年の話しやこれからのお店の話しとか、私に出来ることは殆どありませんが何も出来ないわけではありませんし、出来ることもあります。
 どこまで出来るか分からないけど、出来るところまで頑張ってみようと思います。
 ビールに次に頂いたのは日本酒は初亀、日によって違う銘柄が用意されていることもありますが、是非、店主さんに声を掛けてみて下さい。
 いずれ熊本のお酒も用意していくとのことで、とても楽しみですね。
 「キクラゲ、食べますか」と声を掛けて頂き、お酒のアテに頂きました。
 歯ごたえを十分残したままで細切りしてラーメンに乗せるのが一般的ですが、原材料の形のままお湯で戻して、一口大に刻んでおろし生姜を乗せてあります。
 醤油につけて食べるとこれが美味、思い起こしてみれば初めてキクラゲを単品で食べました。
 この日は試作でしたので値段は決まっていませんでしたが、近いうちに正式メニューにするとのこと。
 お酒のつまみはどこにも告知してありませんが数種類用意されているとのことで、是非、店主さんに声を掛けてみて下さい。
 さて、〆は夢亀らーめん700円、色々とトッピングされたメニューもありますが、ここは一つ、基本の味で。
 ふんわりとマー油の香りが漂ってきて、レンゲでスープを飲んでみると前回よりも旨くなっている、びっくりするほどではないけど確実に旨くなっている。
 例えは悪いけど自分のお店でスープ作りの修業をされているようなもの、少しずつだけど旨くなっている。
 あれこれとトッピングに頼らず、限定メニューやセットメニューに逃げずに、ご自身のやり方で地道に味を磨いている。
 熊本には行ったことは無いけれど、熊本に行ったらこんなに美味しいラーメンを食べられるのかな、もっと美味しいラーメンを食べられるのかな。
 毎日熊本から空輸で取り寄せている細麺は茹で時間の長短にも応じてくれますが、私はいつも普通、固い麺は元々好きではありません。
 しっとりとしたチャーシュー、さっと茹でたキャベツ、青々とした刻みネギ、気が付くとドンブリを持ち上げてスープを飲み干していました、ご馳走様でした。
 願えば願いは叶う時がある。


27日(火) 中本町田にて

 ゆで太郎神田駿河台下店にて朝そば(おろし)290円、今日はかけそばはなくでもりそばで。
 大根おろしと白ねぎは薬味なので、どんとお蕎麦の真ん中に乗せないで、わさびのように端に寄せた方がいいとは思うけど。
 今日のお蕎麦も十分美味しかったけど、最高の時に比べてしまうと少し足りないと感じました。

 この時期に来て今月は中本全支店訪問が終わっておらず、今月は諦め気味のまま蒙古タンメン中本町田@町田市に行きました。
 前回よりも少し早い時間なのが関係しているかどうか分かりませんけど、店内には空き席が目立ちます。
 そういう時間帯もあるのかと、先ずは店先の写真を撮っていたら、数人客に抜かれてしまいました。
 お店の直前で後から来たお客さんに抜かれることは良くあるのですが、人生を急いでいるわけじゃないので、のんびりと最後につきました。
 ずっと限定メニューも出ていないので今夜はゴモミかランメンだなぁとつらつらと券売機を眺めていると、見慣れないメニューがあったので思わずぽちり。
 ※後から調べてみると、去年の10月に限定メニューとして登場してその月に食べたっきり、よく調べてみるとずっと販売されていたようです。
 スタンプ対策のためにもう一品か二品、とサイドメニューやトッピングを探しますが、値段が中途半端なのでしばし指が空を舞いました。
 店内で少し待っていると、空いた店内真ん中辺りのカウンター席が空いたので案内されました。
 しばらく来ないうちにアルバイトが男性だけになっちゃったのかなぁ、昼間は女性のアルバイトもいるのかなぁ、昼間は中々来られないなぁ。
 お冷やを飲みながら出来上がりを5分ほど待っていると、冷し蒙古卵麺920円の野菜大盛60円、ネギ60円。
 蒙古卵麺は味噌卵麺に蒙古麻婆を乗せた料理、「冷し」は一般的なラーメン屋でのつけ麺、つけ麺という類のメニューはもりそばよろしく片手持ちのご飯茶碗程度の器につけ汁が入っていて、その汁に麺を潜らせて味わうのですが。
 中本のつけ麺はそれだけで一品料理となるほどの量で、野菜大盛でお願いするとラーメン丼に並々と用意されます。
 このラーメンドンブリ一杯のつけ汁だけでお腹いっぱいになって、麺なんて要らないよなぁとつけ汁から食べ出します。
 中華鍋を大きく振ってきっちりと炒め上げられているモヤシ、スープにぴったりとあってとても美味しいです。
 麺のことはすっかり忘れてモヤシ、豚バラ肉、ネギ、等々を食べ、麺のことを思い出してつけ汁をくぐらせて頂きます。
 つけ汁をだいぶ食べたところでネギをどさっと入れて良くかき混ぜ、しゃきしゃきした食感のネギを食べます。
 冷し味噌やさいも美味しいし、ゴモミもランメンも美味しいけど、ヒヤシモウコランメンも美味しいじゃないですか。
 麺の少なめをお願いし忘れてしまったので、途中でお腹がかなりきつくなってきたけど、スルッと食べてしまってご馳走様でした。
 ずっと町田店だけ食べていればいいのですが、中々そうはいかなのが人生、そんな人生だからやめることが出来ない。


28日(水) 新店舗二軒

 まだ水曜日だけど、3日続けて始発バスに乗っている。
 駅まで歩いて行けばいいのだけれど、もう、毎日が疲れちゃって、無理。
 このバスで駅まで行けば電車の初めから寝られて、少しだけ睡眠時間が助かります。

 お昼は事務所から歩いて数分の麺処くるり@御茶ノ水(千代田区神田小川町)、今月の15日にオープンしました。
 カリー料理で有名なエチオピアのすぐ並び、以前は立ち食いそば屋さんがあったらしいけど全く記憶にありません。
 くるりといえば市ヶ谷の有名店で何度か足を運んでいますが、支店の高円寺、高田馬場は未訪問、本店のとどのくらい味が近いのかが楽しみです。
 店員さん1人での営業を想定されているのか店内は厨房に面したカウンター6席のみ、カウンター席と壁側とのスペースにテーブルが2卓は置けそうですがそのままがらんとしています。
 冬の寒い日や夏の暑い日は店内で待てるので助かりますね。
 券売機を見ると(期間は分かりませんが)プレオープン中と言うことでラーメンのみの販売、つけそばとまぜそばは売り切れランプが点いていました。
 ラーメンとつけそばは大盛りが同額ですが、食券が別れていました。
 食券を買って店内で席が空くのを待ち、席が空いたら座りつつカウンター台に食券を置きます。
 お冷やは入口近くの清水器にて自分で用意するシステム、店内には特に告知はないけれど、まあ、そういう店ってことです。
 注文が入ってから中華鍋を振ってスープと野菜を炒めますが、味噌味だけですので何人前かとりまとめて調理されていて、私はたまたま10分近く待ちました。
 お待たせしました、とカウンター台越しにドンブリを差し出されましたが、ドンブリが止まらないのでテーブルまで置いてくれるのか、受け取るべきか逡巡しているとテーブルに置いて頂けました。
 後から来たお客さんのを見たらお客さんが受け取っていたのでお店に迷惑を掛けてしまったようです、お店を出る時に「申し訳ありませんでした」と声を掛けました。
 食べたのはみそらぁめん700円、黒を基調とした店内に黒いドンブリだと見栄えが沈んでしまうなぁ。
 ドンブリ中央には白髪ネギを少し盛り上げてあしらい、ラー油のような辛味調味料を掛けてあります。
 真っ黒いレンゲでスープを飲んでみると、今でも「ドロ系」として通用するほど高濃度の味噌スープ、何種類かの味噌を合わせているそうで、くるりインスパイアかと思うくらい似た味噌味スープ。
 似ているという事は違うという事で、違う人が調理しているから味が違う、ということではなく、時代の流れに(お客さんの好みの変化)合わせて後味をすっきりとさせています。
 さすがはくるりですね、御茶ノ水や神保町には多くのラーメン屋さんがありますが、またこれで、美味しいラーメン屋さんが増えました。
 三河屋製麺の極太平打ち麺も時代の流れに合わせて初めっから固めの茹で加減、私のような年寄りには「もう少し柔らかめがいいんだけどなぁ」と感じますが、ターゲット層のお客さんには受け入れられるでしょう。
 味噌スープと一緒に炒め上げられた野菜、モヤシとニラでしょうか、スープとの一体感がいい感じですね。
 チャーシューは少し小さめなのが二つ、柔らかくてジューシーでした。
 麺を食べ終わってもスープを飲んでしまい、まあ、それでもスープを少し残してご馳走様でした。

 夜はビナウォーク以外での久しぶりの新店であるなんでんかんでん海老名駅前店@海老名市へ、ラーメン好きなら一度は食べたことのあるなんでんかんでんの支店です。
 小田急線海老名駅の改札を東に出て、ダイエーの先をめがけて歩道橋を歩いて、降りて歩いていくと右手に見えてきます。
 ラーメン屋というか居酒屋っぽい造りで、2階は勝手家しんどばっとという居酒屋さんです。
 お店に入ろうとすると、どこかで見かけた男性がお客さんを見送ってお店を出て来ました。
 どこかで見かけたというか、見間違えようのないなんでんかんでんの川原店主さん、風貌も特徴的ながら野太い声も一度聞いたら忘れられません。
 「どうぞどうぞ」と店内に案内されると、押し返すような豚骨臭、この豚骨臭がなければなんでんかんでんとは到底言えません。
 豚骨臭を押し進んでいくとガランと広い居酒屋さん、カウンター7席、6人は座れそうなほど広めの4人掛けの小上がりが4卓、ラーメン屋としてだけでなく飲んで食べられるお店にしたようです。
 1人ですからカウンター席へ、後から来た2人組はテーブル席に案内されていましたが、掘りごたつ式なので足が楽そうですね。
 テーブルには所狭しと調味料が並べられ、クラッシャー付きで生ニンニク、紅生姜、秘伝のゴマ、お酢、旨味ダレ、辛子高菜、ラー油、醤油、白胡椒、と。
 アルコール類はビール、果実酒、サワー、日本酒、カクテル、焼酎、とかなりの種類が用意され、つまみも10種類くらいありました。
 ラーメンの種類はスープとして1種類でトッピングバラエティ、トッピングは玉子、のり、きくらげ、モヤシ、ワンタン、チャーシューで、替え玉は120円です。
 メニューを見ると「120円」ではなく「120ND(実際は二重取り消し線)」と書かれていますが、NDとは「なんでんかんでん王国でののみのレートです」と説明があります。
 博多豚骨ラーメンって数分で出てくることが多いのですが、なぜかなんでんかんでんは5分以上待たされるんですね。
 ラーメン680円、麺の茹で加減は変更できますが、特に聞かれなかったので特にお願いしませんでした。
 スープを飲んでみるとまさに新代田の本店のスープの味わい、本店で仕込んだスープを運んできたかのような味わいで、私ごときでは本店との違いが分かりません。
 かなり獣臭く、醤油ダレも薄めですが、この味わいこそがなんでんかんでんの味、良くも悪くもこの味が東京の豚骨ラーメンの概念をひっくり返した味。
 個人的にはこの味わいは大好きで、こんな地元に出店してくれて涙が出そうなくらい嬉しいです。
 とはいえ、ここ5年くらいでラーメン食べ歩きを始めた人には受け入れられないかも知れません、いや、本店が新代田に出店した時も同じような印象だったかも知れません。
 含んで噛むような極細麺は初めっから固めの茹で加減、もっと固いのが好みの人は粉落としまで選べます。
 麺を殆ど食べたところで思い出したように味変え、つぶ胡麻とすり胡麻を組み合わせた「秘伝の胡麻」、紅生姜、辛子高菜、を乗せて頂きました。
 ああ、美味しかった、ご馳走様でした。
 店員さんは「昨日から働き始めました」感たっぷりでしたが、川原さんはさすがの貫禄、さすがの接客、お会いできただけで嬉しかったです。
 終電過ぎまで営業されていますので、これから帰りにちょくちょく寄ることになりそうです。


29日(木) 御徒町で北極の超

 ゆで太郎神田駿河台下店にて朝そば(おろし)290円、やっと「ねぎ多めで」が頼めました。
 ねぎの盛りは店員さんによって違うけど、今日の店員さんはたっぷりめに盛り付ける方で、多めをお願いしたらかなり多めになってしまいました。
 でもまあ、このくらいの盛り付けはウェルカム、次回も「ねぎ多め」をお願いしてみます。

 夜はBBさんと御徒町で待ち合わせ、年に1回は大げさだけど、それくらいの頻度で会って(飲んで)います。
 御徒町の高架下には星の数ほど居酒屋がありますが、野生の勘でいつもさんまる、全品300円(税込み315円)のお店です。
 全品同額と言っても飲み物は違う場合が多いのですが、さんまるは飲み物も同額なので料理や飲み物よっては驚くほど安かったり、ちょっと割高だったりしますが、平たくすれば安い感じです。
 値段が安いのも魅力ですが24時間営業というのも魅力ですね、一度、朝早くから飲んでみたいものです。
 ビールで乾杯してからポテトサラダとかモロキューとか焼き鳥盛り合わせとかほっけとかエイキムチとか、ハイボールをお代わりしたりして。
 積もる話しは終わることがないけれども、いつまでも飲んでいるわけにはいかないので、1時間ほどで切り上げて。
 また、飲みましょう。

 夜は蒙古タンメン中本御徒町@御徒町(台東区上野)へ、ついに御徒町店でも北極の超が発売されました。
 今週27日から31日まで15時から閉店までの販売、北極の超なんて販売しなくてもいつもお店は混み合っているじゃないですか。
 北極の超は本店がオリジナルですが、その後、目黒バージョン、新宿バージョン、吉祥寺バージョンと各店舗で改良が加えられ、御徒町ではどのバージョンを出すのか、はたまた御徒町バージョンになるのか、楽しみです。
 店先に着いてみると外待ち15人ってところですか、相変わらず、いつも通り、混み合っています。
 並んでいる内に店内に入って食券を買うように案内され、店内に入った時点で店員さんに大きな声で挨拶されるのにも慣れてしまいました。
 調理場には夜営業では滅多に見かけない小田副店長さんが立っていて、人一倍大きな声を出されていました。
 そういえば、かたくなにずっと販売していなかった北極やさいラーメンは、先月くらいから発売されたんじゃなかったっけ。
 うーん、写真と現物がずいぶん、、、、ま、いいか。
 30分ほど待って厨房正面のカウンター席へ、顔を知った店員さんから順番に挨拶にされるのは嬉しいですね、月に1回程度しか来られないのは心苦しいですね。
 値段調整以外の何物でもないウーロン茶200円を飲みながら一息付いていると、あちこちで「北極の超、いただきました」と店員さんが連呼していて、二杯に一杯、じゃなくて三杯に二杯はオーダーが入っていました。
 10分ほど待って北極の超900円、麺少なめ、小田副店長作。
 味噌タンメンの煮込み野菜、蒙古麻婆、辛子肉、フライドガーリック、コーン、バター、白髪ネギ、茹でモヤシ、北極玉子(半熟玉子)、と見た目のトッピングに過不足はありません。
 御徒町店では北極玉子を販売していませんが、味付け玉子として半熟玉子を販売しており、それの北極玉子版ということでしょうか。
 ついつい色は?香りは?粘度は?と気にしてしまうところを、そういう気持ちをざっと追い払って真っ白い気持ちでレンゲを持ちます。
 程々の粘度の北極スープ、御徒町店で作りたての北極スープを味わったのは初めてですが、中々美味しいです。
 サッポロ製麺の中太麺の茹で加減に全く問題なし、豪華トッピングでゆっくり食べることを想定して、気持ち固めに茹でてあるのかも知れません。
 食べ進めるに沿って色々なトッピング混じってきて色々な味に変わっていくのが超の楽しみ、御徒町のはフライドガーリックがちょっと多めでした。
 流石にスープだけは残すかと、残ったスープを手繰っていると、まんま唐辛子が数本、スープの底に沈めてありました。
 ご馳走様でした、とっても美味しかったです。 


30日(金) トンカツ定食

 お昼はとんかつ駿河@神保町にてロースカツ定食700円。
 神保町にはとんかつの名店も多く、いもやは九段下に勤務していた頃は毎週通っていました。
 がらっと店内に入ると満席で、ああ、タイミング悪かったなあといったん外に出て待とうかとしたら、「奥へどうぞ」と店員さんに案内されました。
 厨房に面したカウンターが11席、壁側を向いたのが5席、4人掛けのテーブルが2卓、混み合っていて狭そうに思えて、隣のお客さんと間隔もちゃんとしています。
 席に着いて、壁のメニューを見てオーダー、ホールの店員さんから調理場に通すオーダーには幾つかの符丁があるようで、その符丁を聞くのを楽しみにしているお客さんも多いことでしょう。
 メニューはロースカツ定食、メンチカツ定食、アジフライ定食、ヒレカツ定食、エビフライ定食、ミックスフライ定食、コンビ定食と700円から800円の間の値付け。
 学生客が見当たらないのはご飯や味噌汁(キャベツ、スパゲッティ)のお代わりが無料サービスではないのからでしょう。
 トンカツを揚げているのが目の前で見える席で、高温で一度揚げてから少し温度が低いと思われる油で二度揚げしていて、この辺りにお店が繁盛している理由があるのかも知れません。
 でもまあ、ちょっと仕込をやり過ぎているような気もして、でもまあ、それだからこの値段を実現できているのかも知れません。
 お待たせしましたとテーブルに置かれた定食、料理雑誌のように綺麗に撮りたいけど上手く撮れなくて歯がゆいです。
 卓上のソースをさっとかけ、洋辛子を適量とってお皿に添え、忘れていたのでもう一度ソースを取ってキャベツにさっとかけ。
 衣はちょっとサクサク感に欠けますが、肉質は値段以上と感じるほど美味しく、ソースは見た目ほど濃くなくて自家製を思わせますね。
 普通に食べたら絶対にご飯が足りなくなりそうなほど、いや、足りなくなりました。
 箸休めというわけではないけどキャベツは意外なほど瑞々しくて美味しく、スパゲッティは無くてもあってもいいけど無いと駿河のトンカツではなくなってしまうのかな。
 ご飯は特別に美味しいというわけではないけど、この値段なら納得、味噌汁はワカメでした。
 間違いなくまた食べに来ると思います、ご馳走様でした。

 あん、ひなた、大山店のヘルプに行っていてしばらく休みなんだ。

 駅そばで焼き鳥のお土産販売をされている居酒屋チェーン店をガラス戸越しに覗いてみたら1人客もいたので入ってみました。
 居酒屋ビッグ 上板橋店(ホームページ)、全本支店が東武東上線沿いの居酒屋チェーン店です。
 まあ、何かを期待して入ったわけではありませんが、空いているカウンター席ではなく2人席に案内されました。
 曜日毎にサービスメニューがあって金曜日はハイボールが一杯250円なので、先ずはそれで。
 お通しはモツ煮、薄味仕上げなのはお店の方針でしょうけど、煮物が冷めているというのはどうなんでしょうか。
 味的に、値段的に、売れ行き的に、どれがオススメなのかさっぱり分からないメニュー構成で、店内の短冊を見てもメニューから勢いが感じられません。
 店先で焼き鳥をガンガン焼き上げているので、先ずは焼き鳥を食べるかと盛り合わせをお願いしたら、中々焼き上がってこないのでオーダーが入っていないのかと思ったほど。
 まあ、何かを期待して入ったわけではありませんから諦めてお刺身をお願いしたら、数分で刺身が出て来ました。
 刺身はしまあじ、はまち、ヤリイカ、まだい、するめいか、などと揃っていましたが、ひらがなで書かれている時点でアレでしたけど、先入観は良くないと思い。
 解凍が上手くいっていないというか、上手い解凍を知らないというか、そもそも刺身を知らないというか。
 ハイボールを飲み終わって日本酒のお燗を飲み始めた頃に「お待たせしました」と運ばれてきた焼き鳥盛り合わせ、実に25分も待ちました。
 まあ、料理を味わうお店ではなくお喋りを楽しむお店なんだろうと思うし、そう思って入ったわけですが、
 たっぷりとタレを付けてあってそのタレが変に甘くて、つくねとか皮とか、味は悪くなかったけど1本目から熱々ではないのはなぜだろうか。

 夜は蒙古タンメン中本本店@上板橋(板橋区桜川)、ふう、なんとか今月も全本支店訪問を達成しました。
 月の初めから限定メニューを始めなくなって久しいですが、今月は19日からつけ樺太が始まっています。
 ※本記事を書いている時点で公式ホームページを確認したら、来月は4月1日から15日までつけ樺太が発売されます。
 金曜日のこの時間に外待ち無しというのは寂しいですけど、店内待ちは大勢、食べ終わったお客さんが何人か帰って待ち客がすいたところで店内に入りました。
 店内に入って券売機へ、限定メニューを食べるのはいいけど、スタンプ対策を何にするかと考えながら、ポチ、ポチ、とボタンを押します。
 今夜は誰が作っているのかなぁと厨房に目を向けると、珍しく堀内店長さん、お顔を見るのは随分と久しぶりです。
 店内で少し待って、案内されたのはその厨房の目の前のカウンター席、軽く会釈すると大きく挨拶して頂き、ちょっぴり嬉しいです。
 10分ほど待ってつけ樺太850円の麺少なめ、プチ冷味丼160円、何が旨いって本店の樺太麻婆は色が違いますな。
 つけ麺って先につけ汁の味を確認することはあるでしょうけど、レンゲでがしがし食べると言うことはないでしょうね、中本以外では。
 ハッキリ言って辛いです、辛さというのは何かの料理の味を引き立たせることはあっても辛さそのものを味わうことは無いんだろうと思っていました、中本で食べる前は。
 一丁分は入っていると思われる豆腐はそのまま食べたらダメで、一度か二度、箸で割ってスープに馴染ませてから食べます。
 しばらく樺太麻婆を堪能したところで、麺を手繰ってスープに浸けて食べます、旨いですねぇ。
 麺は少なめにしたので殆ど樺太麻婆を楽しむだけのメニューですが、これはこれでいいんだと思っています。
 たまに他店でも販売されますが、基本、本店の通常メニューであるプチ冷味丼、なぜ170円ではないのだろうか。
 これがまた辛い、辛いだけではないけどほぼ辛いだけ、ご飯に合うというか、ご飯と一緒でないと食べられないというか。
 スルッと食べてしまってご馳走様でした。


31日(土) 三島市と駿東郡長泉町

 朝起きたら、女房から「たまにはラーメン、食べにいこうよ」と言われ、うーんと、どうしよう。

 お休みの朝は愛犬の散歩から、出掛けようとしたら雨が降ってきたけど今さらやめるわけにもいかず。
 散歩の途中で傘が無いと辛いほど降ってきましたが、すぐに引き返すわけにもいかず。

 なんだかんだですっかり出掛けるのが遅くなってしまい、大雨の中を東名高速に乗ることになってしまい。
 新東名って来月には半分くらい開通するんだ、遠出は電車のことが多いから全然知らなかった。

 全くのカーナビ頼りで沼津ICから渋滞していた国道1号線を走りつつ、一軒目のお店に到着しました。
 めんりすと@静岡県三島市、大雨の昼営業終了間際だったので店内は空いていましたが、それでもゼロと言うことはありませんでした。
 カウンター6席、テーブル16卓、数え忘れたのでラーメン本からの転載ですので、間違っていたらすみません。
 ラーメンマップ本によれば「オープンキッチンでの調理がお客さんから見えやすいように椅子の高さを調整している」とのことで、その自慢のオープンキッチンが眺められるカウンター席に案内されると思ったら、なぜか窓際に近い2人席に案内されました。
 そのテーブルは窓の柱にくっついていて、自然光が遮られていてちょっと残念です。
 メニューを見てみると「む・ら・さ・き」、「し・お・ら・あ」、「く・ろ・ど・り」とひらがな4文字の表記にこだわっていて、可愛らしいです。
 「どれが美味しいの?」と聞かれたので「限定メニューにしたら」と勧めましたが、限定メニューはつけ麺で、大雨で気温が低かったので「違うのしたら」と。
 一緒にラーメンを食べにいく場合はラーメン屋ラーメン屋したお店に連れて行くことが多く、こういった小綺麗でメニューが多い店では何を食べたらいいのか分からないみたいです。
 もうお昼営業も終わる時間でしたが、一組、一人、とお客さんが入ってくる辺り、流行っているんだなぁと感じました。
 お待たせしましたと運ばれてきたのは、私がむ・ら・さ・き(あっさり醤油ら〜めん)780円、女房はと・り・ぶ・し(白湯の魚粉と黒マー油入り醤油ら〜めん)900円、海苔に切れ目を入れてドンブリに差してあるのは珍しいですね。
 む・ら・さ・きは醤油味ベースの鶏ガラスープ、トッピングの水菜が少し邪魔に思えるほどすっきりしていてとても美味しいです。
 細麺とスープの相性も良くてするすると食べられます。
 チャーシューは豚と鶏の2種類が乗せられていて、乗せる前に一仕事している感じですが、テーブル席なので調理は見えず。
 少し厚めのメンマ、半身の味付け玉子、薬味白ねぎに白胡麻、と、それなりにラーメンを食べ歩いているお客さん向けのトッピングになってしまっているのがちょっと残念です。
 スープがここまで美味しくて、その美味しいスープにぴったり合わせた麺なのだから、トッピングはチャーシューとほんの少しの薬味ネギだけにした方がいいと感じました。
 と・り・ぶ・しは白湯に魚粉を合わせてあって程よくマー油も効いていてますが意外に合っていて醤油ベースにも悪くなく、発想がいいと言うより初めから目指す味があってそのために組み合わせたのでしょう。
 スープの意外性に細麺がちょと追いついていない感じでしたが、好みの範囲かも知れません。
 チャーシューなどのトッピングはむ・ら・さ・きと同じで、このトッピングの組み合わせこそがめんりすとラーメンなのでしょうけど、どちらのラーメンにも柚子かけは要らないかと。
 メニュー毎にドンブリを替えてあって、器も料理の味の内、ご馳走様でした。
 会計をするとスタンプ20個でラーメン一杯が無料になるショップカード兼スタンプカードにスタンプを頂き、ゆで餃子の半額券ももらいました。

 次の店に向かうも昼営業終了、急いで次のお店に向かいましたが閉店してしまっていて違うお店になっていました。
 ということで、先ず臨休は考えられない通し営業のお店へ車を向けました。
 らーめん処じぇんとる麺@静岡県駿東郡長泉町、出掛ける前にさっさっとこちらで見つけておきました。
 屋号が「○○家」でないけれど、中休みがあるけれど、営業時間が短めだけど、間違えようのない家系の香りが店先にまで漂ってきています。
 店内に入るとすぐ右手に券売機、券売機の近くにラーメンを撮影して貼り出してあり、おっ、青ネギラーメンがあるじゃない、しかも九条ネギ使用とのこと。
 メニューはラーメン、ねぎらーめん、青ネギラーメン、チャーシューメン、じぇんとる麺(全部乗せ)、Wじぇんとる麺(マグロ出汁入り)、女房はチャーシューメンにするだろうから俺はこれだなと、女房の肩越しに券売機を見ると、さっさと青ネギラーメンを買っているし。
 うーん、ラーメン屋ラーメン屋ではイチオシのメニューが分かってしまうのか、門前の小僧習わぬ経を読む、なのか。
 食券をカウンター台に置き(お好みは聞かれませんでした)、席に着いてお冷やを飲みながらラーメンの出来上がりを待ちます。
 テーブルにはブラックペッパー以外に家系よろしくおろしニンニク、豆板醤、おろし生姜、他には餃子のタレ用に醤油、お酢、ラー油と揃えてありました。
 10分ほど待って私はラーメン700円、女房は青ネギラーメン850円、見るからに吉田家@伊東市、調べてみるとやっぱり。
 豚骨をこれでもかとたっぷり時間を掛けて煮出したスープに鶏油を合わせてあってとても香ばしい、醤油ダレの合わせ具合もばっちり、ああ、間違いなく吉田家のスープの味わい。
 少し固めの茹で加減の太麺はどこの製麺所かと思いを巡らせたら、なんと横須賀の増田製麺とのこと、吉田家が使用しているのは大橋製麺。
 屋号といい使っている麺といい、何かがあるのかも知れないけど、このスープにはこの麺がよく合っていてとても美味しいです。
 家系のチャーシューには全く期待していないのですが、たまに驚くようなチャーシューを出すお店があって、食べてみたら驚くような柔らかさとジューシーさに驚きました。
 生キャベツは見た目ほど固くなくてスープに浸して食べるととてもいい感じ、ほうれん草、板海苔も同様。
 「京都ねぎ専門家 重 義幸さん直送の新鮮九条ネギを使用しました」と告知されている青ネギラーメンにトッピングされている九条ネギを一掴み奪ってスープに浸して食べると、驚くほどの甘味に店主さんのセンスを感じます。
 こんなことなら別皿でネギトッピングすれば良かったと後悔、大抵の後悔は後の祭りです。
 途中からおろし生姜と豆板醤を入れて美味しく頂きました。
 ご馳走様でした、接客がおざなりなのも吉田家譲りのようですが、ここまでラーメンが美味しければその接客もお店の特徴のウチですね。

 帰りは急ぐことはないので「一般道優先」でルート検索すると、途中から国道246号線に乗ったので、後は目をつぶっても帰れます。
 途中、コンビニでコーヒーを買って眠気を覚まし、地元に到着したら食材を買い込んで帰宅しました。


2012年3月のこと 前月へ 戻る 次月へ