UVB-76
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座標: 北緯56度04分58秒 東経37度05分22秒 / 北緯56.08278度 東経37.08944度
UVB-76(УВБ76)とは、通常は周波数4625kHzで、ロシア(開始当時はソ連)内の送信所から送信されている短波放送のコールサインである。その放送内容から短波受信家などからは『ザ・ブザー(The Buzzer)』という愛称が付けられている。
この放送局は、ほぼ1日中(正確には、23時間10分(グリニッジ標準時7:00~7:50の間は、送信機の保守点検を行なっている[1]))、1分間に約25回のペースで短い単調なブザー音を繰り返し流し続けている。電波形式は下側側波帯抑圧のAMである。また、現在まで何度か(ほとんどの報告が21世紀に入った後のものである)、ブザー音の合間にロシア語による音声メッセージが放送されたことがある。
この放送の目的は公には明らかにされておらず、様々な見解が唱えられている。
目次 |
通常の放送内容
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UVB-76のブザー音
放送局から860km(530マイル)離れた南フィンランドで聞いたUVB-76のブザー音。
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| この音声や映像がうまく視聴できない場合は、サウンド再生のヒントをご覧ください。 | |
『ザ・ブザー』は、1982年から[2]2秒おきに短い電子音を繰り返し放送しており、1990年初頭ごろに、ブザー音へと切り替わった[3][4]。2003年1月16日から音程が高く長い(1分間に約20秒のペース)ブザー音に変更されていた時期があったが、後に元のブザー音に戻されている。ブザー音は正時1分前になると、途切れのない連続音に切り替わる。この連続音は、ブザー音が再開されるまでの1分間続けられる。
ときおり、かすかな雑音や会話音がブザー音の背後に聞こえることがある。これは、ブザー音が録音放送や再生装置による自動送信によって放送されているのではなく、ブザーを発生させている装置からマイクで音を拾う形で生放送されていることを示している。
放送の中断
2010年6月5日頃、数十年に渡りほぼブザーのみの放送を続けていたUVB-76のブザー音が突如停止した[5][6]。停止の要因は不明ながら、しばらく後に放送は再開された。
音声メッセージ
極めてまれに、ブザー音が中断され、ロシア語による音声メッセージが放送されることがある。このようなことは、UVB-76の歴史の中で2010年9月頭の時点で数えられるほどしか観測されておらず、またその全てが1990年代後半以降に行われている。
全リストについては英語版記事(en:UVB-76#Voice message with call sign UZB76)を参照のこと。
最初の音声メッセージ
最初の音声メッセージは、1997年12月24日21時58分(日本時間12月25日06時58分)に放送された。ブザー音が突然停止し、短い信号音が流れた後、男性の声がロシア語で次のように述べた[7] [8]。
≪Ya - UVB-76. 18008. BROMAL: Boris, Roman, Olga, Mikhail, Anna, Larisa. 742, 799, 14.≫
メッセージが逐語的に数回繰り返された後、信号音が繰り返され、ブザー音が再開された。
2002年の音声メッセージ
2002年9月12日に放送されたメッセージは、音声が極端に歪んでいて明瞭でなく、内容を理解することが困難なものであった。以下は、この二度目の音声放送の一部を書き起こしたものである[1]。
≪UVB-76, UVB-76. 62691 Izafet 3693 8270≫(録音サンプル[リンク切れ])
2006年の音声メッセージ
2006年2月21日7時57分(日本時間2月21日16時57分)に放送された。この時も強く歪んだ音声であったが、次のようなメッセージが述べられた[9]。
≪75-59-75-59. 39-52-53-58. 5-5-2-5. Konstantin-1-9-0-9-0-8-9-8-Tatiana-Oksana-Anna-Elena-Pavel-Schuka. Konstantin 8-4. 9-7-5-5-9-Tatiana. Anna Larisa Uliyana-9-4-1-4-3-4-8≫(録音サンプル)
「ボリス」「タチアナ」「コンスタンチン」といった人名は、NATOフォネティックコードと同様の、ロシア語の通話表の中に見ることができる[10]。
2010年8月23日の音声メッセージ
2010年8月23日13時35分(日本時間8月23日22時35分)に放送された。
≪UVB-76, UVB-76, 93, 882, NAIMINA, 74, 14, 35, 74, 9, 3, 8, 8, 2, Nikolai, Anna, Ivan, Mikhail, Ivan, Nikolai, Anna, 7, 4, 1, 4, 3, 5, 7, 4≫(録音サンプル)
2010年8月25日の音声メッセージ
2010年8月25日16時31分(日本時間8月26日01時31分)に放送された。
≪38, 77, 38, 527, a, 3, 50, 3707, 55, 73, 3, 8, 5, 2, 7, Anna, Konstantin, Konstantin, Roman, Elena, Caplya, Ivan, Yakov, 3, 5, Dnjyaj, Viljanka, 5, 5, 2, 3, UVB-76, UVB-76, 38, 527, AKKRECIA, 3609, 55, 73, 3, 8, 5, 2, 7, Anna, Konstantin, Konstantin, Roman, Elena, _, Ivan, Yakov, 3, 5 ,0, 9, 5, 5[人が "yeah!"と言っているような音], 9, 3.≫(録音サンプル)
放送局の所在地
目的をめぐる議論
UVB-76の情報やサンプル音声を提供しているあるウェブサイト[2]は、この放送局の目的について、「モスクワ軍管区の部隊と新兵募集センターに命令を送信している」と主張している。
また、送信機がある位置がロシア連邦軍参謀本部の通信拠点であると噂されていることと、その音声メッセージの性質から、UVB-76は短波の周波数に存在する多くの乱数放送と同様に、スパイに対して暗号化されたメッセージを送信する役割を担っていると広く信じられている(こうした乱数放送のための通信設備は各国の軍や諜報機関によって利用されていると考えられているが、その目的や存在について公表した国はない)。
別の可能性としては、この特有の音の絶え間ない送信が「デッドマン装置のように軍または別の何らかの設備の障害検知用の生存信号(設備が正常に稼動している間中、信号を発し続ける。信号が中断された場合は設備に異常が起こったと判断する)の送信に用いられているのではないか」という説や、同様の解釈で「旧ソ連全土に対して首都モスクワの生存信号を示し、72時間以上途切れた場合はモスクワに核攻撃がなされたとみなしてアメリカに対する報復攻撃が現場の独自判断で行える」という説、「核戦争時などの極度の緊張時のために確保されている周波数」という説、「ミサイルの時計の役目」、「データモデム」などの説が挙げられている[11]
近年、この電波の利用目的の一つを示している文献が確認された。RUSSIAN JOURNAL OF EARTH SCIENCES VOL. 10, ES3007, doi:10.2205/2007ES000227, 2008[12] の、段落番号[33]の部分で搬送波の実例として示されている周波数は、4.625 MHz(4625 kHz)で、UVB-76のそれに一致する。電離層の不均一性とその変化は太陽活動の変化や地殻変動を反映しており定常的な電波が電離層に反射されるさまの変化を比較することで電離層の変化を知ることができる(すなわち、電離層の変化を観測することで地下核実験による電磁パルスを探知する)という研究である。
関連項目
脚注
- ^ a b c Radio Station UVB-76. http://www.geocities.com/uvb76/ Accessed 29 August 2008
- ^ "The UK’s leading mobile question and answer service passes 22 million answers", Response Source, March 22, 2010
- ^ http://www.radioscanner.ru/forum/index.php?action=vthread&topic=12415&forum=3&page=2
- ^ Ary Boender. Numbers & oddities: Column 1. http://www.cvni.net/radio/nsnl/nsnl000/nsnl0a.html
- ^ http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20100608/Slashdot_10_06_08_0728248.html
- ^ http://reinep.wordpress.com/2010/06/06/the-buzzer-uvb-76-has-stopped-transmitting/
- ^ Posts from the SPOOKS and WUN listservers. http://www.dxworld.com/markers.html Accessed 29 August 2008
- ^ http://www.youtube.com/watch?v=PpJ3-D_srxM Accessed 21 September 2011
- ^ [1]
- ^ Phonetic alphabets http://75.126.69.23/faqs/radio/phonetic-alph/full/ Accessed 29 August 2008
- ^ スパイご用達? 短波「乱数放送局」の謎
- ^ http://elpub.wdcb.ru/journals/rjes/v10/2007ES000227/2.shtml
外部リンク
- Mysteries of the Short Wave - Article about UVB-76.
- Number Stations - Includes discussion of UVB-76.
- http://www.dxworld.com/markers.html
- NPR's Lost and Found Sound, 2000-05-26: The Shortwave Numbers Mystery
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
最終更新 2012年12月4日 (火) 14:08 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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